気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

大寒の軸は「冬嶺秀孤松」

2018-01-20 14:43:25 | しつらえ
今日は大寒で、二十日正月にあたり、
正月の祝い納めの日として、餅や正月料理を食べ尽くしたり
飾り物を納める。骨正月。       (コトバンクより)
炭飾りとも結び柳も残しておりましたが、仕舞わないと!
でも今年に入り初めての自宅稽古の高校生、新春の雰囲気をと
定番の花びら餅も用意しており、
 
結び柳だけはそのままに・・・。
 
床のしつらえになります。
花入れに、白梅(枝垂れ梅なのですが)と山椿(寒椿のこと)
実は今年の寒さで紅椿類が咲いておらず、寒椿だけは不思議と
元気なのです。でも茶席には寒椿は用いないほうが良く、
使う場合は「山椿」とした方が良いとされておりますので。
  
軸は「冬嶺秀孤松」(とうれいこしょうひいづ)
”陶淵明作といわれる「四時(しいじ)」の詩の一節。
春水満四沢 夏雲多奇峰 秋月揚明輝 冬嶺秀孤松
春水四沢に満ち夏雲奇峰多し秋月明輝を揚げ冬嶺弧松ひいず

 真冬の厳しい寒さの中、山上で一本の松だけが青々と
 変わらぬ緑を保って超然と聳えているさま。
 煩悩の汚れに満たされた俗世間の中にあっても全くそれに
 染まることなく、確かな悟りを求める心を常に保ち続ける 
 修行者の姿にたとえられる。”と
       (充実・茶掛けの禅語辞典より一部加筆
春夏秋冬をもじったような言葉の遊びになっており、
陶淵明にしてはきれい過ぎて、偽作の疑いがかけられています。
でも作者陶潜とすれば、
彼の節操のある堅い生き方を暗示しているのでは。

今日の自宅稽古は、午後3時と午後6時の二回になり、
もうそろそろお出でに。

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