気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

初風炉は端午の節句の取り合わせ

2023-05-21 15:08:07 | お稽古
もう五月(皐月)に入り、炉・風炉入れ替えも
無事に過ぎ初風炉を迎える事ができました

初風炉のお稽古は基本からと決めて
「割り稽古」「運びの薄茶・濃茶」「初炭」「台子の薄茶・濃茶」
と五月のお稽古が進みます
応神天皇さんに見つめられてのお稽古となりました

   
端午の節句の軸は「智仁勇
これは三徳を示したもので
子曰く。君子の道なるもの三つあり、我れ能くするなし
仁者は憂えず、知者は惑わず、勇者は恐れず
男子は良い君子になる事が目標なのですかね・・・・

   
主菓子は「」五月
にいただかないと一年を通して
食べる機会はありませんから

そういえば 粽の語源は?
およそ2300年前、秦?の時代に
屈原(くつげん)という詩人がおられた
国王の側近として仕えた屈原は、
正義感と国を思う心で人々から大変慕われていた
だが陰謀によって失脚し、国を追われてしまう
国の行く末に失望した屈源は
汨羅(べきら)という川に身を投げてしまったと
その日が5月5日だといわれています
国民は屈原の死を悲しみ
川に沈んだ屈源が魚に食べられてしまわないよう
供物を投げ入れて弔いをしていました
せっかくのこの供物も悪い龍に盗まれてしまうばかり
そこで、龍が苦手にしている「楝樹・れんじゅ」の葉
(茅(ちがや)・笹などの説も)でもち米を包み
邪気を払う五色(赤・青・黄・白・黒)の糸で縛ってから
川へ流すようにしたところ、無事に屈原のもとへ
届くようになったといわれています

難をさける厄払いの力があるとされる
茅の葉がよく使われるようになり
「ちがやまき」とも呼ばれ
それがだんだんと「ちまき」と
呼ばれるようになったそうで
お水取りの1300年前に較らべても
さらに1000年も先の「粽」に歴史を感じます

今私達がいただくものは笹に包まれていますが
笹もいい香りで
邪気を払ってくれるようにとのことのよう

   
もう一つの主菓子は「唐衣
燕子花のイメ-ジで紫芋の紫、ゆり根の白、安穏芋の黄色

これは、伊勢物語9段、東下り(在原業平)
 からころも  きつつなれにし  つましあれば 
 はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ
句頭が、か、き、つ、は、た
洒落た歌です

   
花入れは「粽」
花は「大葉大山蓮華」、「河原撫子」

今日は24節気の「小満」です。
「小満」とは、
陽気が良くなり、万物が成長して
天地に気が満ち始めることから
「小満」といわれていますね

新緑も次第に色濃くなり
自然のエネルギーを感じる頃・・・

どうぞ明るい太陽のもと
日々イキイキと過ごしたいものです

旅行に行く前に公開予定でしたブログです
失礼いたしました


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