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玄関は祇園祭月鉾の団扇で

2016-07-18 00:53:42 | しつらえ
時々小雨が降る中、祇園祭前祭り巡行も終わりましたね。
BSフジで中継されており、山は雨よけシートが掛けられ
残念ですが、鉾の多くは雨よけシートもなく、
立派な前懸・胴懸・見送りなど拝見でき、嬉しいことです。
祇園祭は後祭りのあとも、31日まで行事が続きます。

16日の自宅稽古日の玄関のしつらえです。
 

14日の宵々宵宮に山鉾見物時に
長刀鉾の『粽』は流石人気があり、並ばないとだめでした。
  
『月鉾』の拝観で、鉾の上(写真禁止)に上がらせて頂き、
団扇を買い求め、早速玄関に飾ってみました。
月にウサギはどうしてなんでしょうか?
京都文化博物館「祇園祭・月鉾の名宝」展でもふれておりますが、
『月鉾』は、山鉾32基の中でも最も大きく、重い鉾で、
鉾頭に“新月”18金の三日月、
天王座には“月読尊”が祀られることから『月鉾』と。
「古事記」で伊奘諾尊が黄泉の国から戻られた折、右眼を洗い
月読尊が生まれ、夜を支配する神、さらに水徳の神になられ、
それで月鉾には月や水に関連する装飾品が多くみられるのです。
 2014.7巡行時
稚児は3代目伊藤久重作の美少年人形『於菟麿』で、
前掛けは17世紀インドムガール王朝時代の「メダリオン緞通」

天井裏には、岩城清右衛門作“源氏物語五十四帖扇面散図”
屋根裏には、円山応挙作の“金地彩色草花図”
 

破風中央下には、左甚五郎作といわれる“うさぎ”の彫り物
やっとウサギがでてきました。

鉾を飾る装飾は、細部に至るまで素晴らしく、
本当に動く美術館です。
でも、今朝8時から鉾が解体され収納されます。
来年までのお楽しみですね。

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