気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

台風通過中の稽古は「瀧直下三千丈」と香合は「筏」

2017-08-08 17:07:30 | しつらえ
今朝からは予定されたお稽古でしたが、通過した台風5号は
台風一過とはならず、朝から曇り空でお帰りには、雨が
ザアーザア-と小一時間降り続くと、一転して夏空へと。

遅くて長寿な台風5号、大雨で土砂災害警報が日本海側から
今後は東北地方にも及ぶらしく、警戒がまだまだ必要です。

実は昨日台風5号が和歌山市に上陸したのと相前後して
”今日仕事が早く終わる予定ですので、台風ですが
夕方お稽古に伺ってもよろしいでしょうか”とのメール。

昨日は本来は湿し灰の日でしたが、台風で中止にし、
朝から錦玉羹を作り、昼からは月末のお茶事に向け、丁度
会記を書こうと(一応概略は出来上がってはいるのですが)
道具等を出しては仕舞ったりして考えあぐねておりました。

メールの主は、公私ともお忙しい方で、この時を逃すと
茶事に間に合わないかもしれないし、私自身のお稽古等の
都合で変更をお願いしたりしておりますし、さらに
台風が奈良にくるなんて一つも思っておりませんから
”どうぞ午後6時にお待ちしています”と返しました。
でも5時過ぎから準備を始めまると風と雨が急に強くなり
小さな庭ですら、出るにでれません。
申し訳ありませんが、お花なしでとさせて頂きました。
軸は『瀧 直下三千丈』と、香合は『筏』
台風による大雨がこの滝で流れてくれることを・・・
 
『瀧 直下三千丈』とは、茶掛けの禅語辞典衣よれば
”唐の詩人、李白の「廬山瀑布を望む」と題する詩の1節
「飛龍直下す三千尺、
疑うらくは是れ銀河の九天より落つるかと」を改変した句
巨大な滝が勢いよく真下に流れ落ちる距離は三千尺もある
それはひょっとしたら、天の川が高い大空から落ちてきた
のではあるまいか、という意味。”

お稽古の途中、さらに一段と風雨が激しくなりましたが、
それに構わず8時過ぎまでお稽古に。
帰られる頃には小雨で穏やかになり、相方から”7時ごろ
奈良市を通過し、吹き戻しが来ないうちに帰るよう”と
帰宅を促してくれました。
こんなお稽古も、後日笑い話になるのではないでしょうか?

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