気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

菜虫化蝶(なむしちょうとなる)頃、釣り釜で

2019-03-23 17:37:47 | お稽古

菜虫化蝶(なむしちょうとなる)』頃といえば
青虫が紋白蝶になる頃、奈良では菜の花がもうすでに咲いており、
蝶々の気配はありません。
お水取りも終わったというのに寒い日、暖かい日
天気がころころ変わり落ち着きませんね。

先日の17日、やっと五徳を上げて釣り釜でのお稽古を
  

静かに揺れる釜が何とも言えない春の風情を醸し出します。


釜は、細くて長めのものということで雲龍釜を使っていたのですが、
ゆらゆら揺れる上に掻立釻の扱いが大変と・・・不評!

去年から色紙釜(筒釜)を使い、
炉の真上に打たれた蛭釘を使って鎖で釜を釣ります。

この蛭釘は裏千家では鉤先を下座の方に向かって打つのですが、
流派によって異なるそうです。

今日のお菓子は、恒例の『椿餅』、
糯米2に対し黒米1の割合、多いかなって思ったのですが・・・
良い色に仕上がり、ことのほか好評で、嬉しくなりました。


「釣釜」は、炭手前だけがちょっと変わり、
大鐶を釜にかけ、弦にかけて下げるので、
炭斗に鐶は組み入れる必要はありません。

手前は通常の炭手前と同様ですが、
鎖が邪魔にならないように小上げ、大上げがあり
そして戻すために大下げ、小下げが。

又、弦と鐶は、離れているので右手で右の弦と鐶を一緒に持ち
左手の方は、弦の上の方を持ち、揺れる鎖の鉤から静かにはずす時、
緊張の一瞬になりますね。