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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

大和文華館の「ササユリ」は蕾

2016-05-13 07:46:36 | 季節の花々
先日、大和文華館へお邪魔した折、
三春の瀧桜』はすっかり葉なかりに。
 満開の三春桜
今年の「ササユリ」はいかがかなーと思い
林の中の笹薮の間を探し始めました。
花が咲いている?・・・枯葉が雑草に載っているだけ
あーん、残念まだなのですかね?


林の中は暗く、藪の中は緑一色
つんと草むらの中から飛び出しております。
ササユリの 小さき蕾 つんと見ゆ
                 愚作


みどりなす草むらの中ではなかなか見分けがつきません。
ササユリの 蕾みつけき うれしさよ』 
                 愚作
 

すぐひらく ゆりのつぼみを うとみけり
                 安住 敦
いつ開花するのでしょうか
昨年は5月19日に開花したのですが、
今年は、17日頃になるのではないでしょうか?

現在咲いている花を紹介します。
朴ノ木
  

バイカウツギ


タニウツギ
 

カラタネオガタマ
中国から来たオガタマノキ【おきたま(招霊)と】
花の直径は3cmくらいで花びらは厚くクリーム色、
フチがほんのり紅紫色を帯びることもあります。
完熟バナナをすっきりさせたような芳香があり、
その甘い香りがこの木の特徴で大きな魅力です。
  

シャクナゲ
 

トウカエデ(唐楓)
くっきりした3裂の葉っぱで、楓(ふう)に似る。
秋には黄色から赤に紅葉し、街路樹にも。
 

母の日の芍薬は満開

2016-05-08 08:24:37 | 季節の花々
黄砂のためか、若草山もぼんやりとした朝、
道端の花が迎えてくれました。
  
今日は「母の日」ですが、・・・
国が定めた日は、なんと5月5日の子供の日
祝日法2条による趣旨には
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる
とともに、母に感謝すること」と
また、カーネーションは赤とばかり思っておりましたが、
アメリカでの始まりは、白いカーネーションからなんですね。
白い芍薬で

今日は大先生のお稽古日、昨日に続き二日連続なり、
入れ替えした「風炉」になりますので、
昨晩、何気におさらいのため本を読んでいますと
(相方とのたわいもない会話なのです)
”お点前の当番で緊張してるゥ”
本を読んでいるのに、いちいち煩いことです。
口から嫌味が出るのを押しとどめていると
”頂いた芍薬に水を足したのゥ”ですって
あんたは私の母親なのですかね?
そんなに気になるのなら、お世話してくれていいものを
でもちゃんと、足していますよ-----といいたいのを
ぐっと・・・我慢

芍薬はどうなったか見てください。5/8←5/3
玄関
蕾もあっという間に満開に
 ←
小間
南側で、日差しもあびて、もう散りそう
  ← 
広間
北側ですから、一番もっております。
 ←

ありがとうございます。
いってまいります。

ネギ坊主になり、

2016-05-06 16:45:19 | 季節の花々
TVではロシアの復活祭の模様が映し出されており、
ロシア正教会の大司教とプーチンさんが同じ画面、
ソビエト時代には考えられなかったことですが?
ユリウス暦を使う東方教会では復活祭は
今年は、5月1日になりますからね。
道理で3月の下旬のバーデンバーデンの丘の上の
東方教会はひっそりと
 
ロシア正教会の教会には、
開花前の『ネギ坊主』によく似た形で、
十字架を付けた宝珠をみかけますが、
隠語としてロシアあるいはソビエトを表すとも。
 
日本では橋や神社・仏閣の階段の欄干の上に載っている
擬宝珠(ぎぼし)で、仏像が掌に乗せている「宝珠」から
見れば見るほど『愛嬌』が、溢れておりますね。

ウキペディアでは、ネギ坊主は、
 ネギ科の植物によく見られる聚繖花序のこと。
 小さな6弁花が数十輪から場合によっては
 千輪以上がほぼ球形に集まって咲く。と

よく見ると、ネギ坊主の初めは、薄い膜で覆われ、
次第には膜が上から裂け、針を回りに刺したように
黄色の雌しべが可愛いですね。
葱の花 ふと金色の 仏かな』 
          川端茅舎
このように花が咲くと
キアゲハやアオスジアゲハが蜜を吸いに
 

なお『ネギ(葱、根葱)』の別名は「ひともじぐさ」で、
枝分れした形が 「人」 の字に似ているからという意見と、
古名の強い匂いを現す「き=気」の一文字からとも
「ねのき」から根葱そして葱にですかね?

母の日に先駆け芍薬を一箱

2016-05-03 18:41:55 | 季節の花々
母の日にと言って息子夫婦から、一箱の芍薬を
13本もはいっており、こんなにたくさん
ありがとうございます。
どこに飾りましょうかと思案?

玄関だけでは、広間と小間の床に御裾分け。
玄関先はこんなにも豪勢に
  
広間の、皐月人形が脇役と思えるぐらい
  
小間では一輪だけですが
 
こんなにも華やかに

しかし昨日は奈良も29.4度にもなり、
今朝見ると、蕾がどんどん大きくなってきております。

五月八日の誕生花はまさしくこの「芍薬」、
『母の日』に重なり、満開になるかもしれません。
 
 

一本のまっすぐ伸びた芍薬の茎を、
小林一茶は
芍薬の つんと咲けり 禅宗寺
                     とよみ
スラリと立つ女性の美しい姿を表した言葉は、
立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花
よく御存じですね。

牡丹は”樹木”で枝がありますが、
この芍薬は”草”でボタン科の多年草つまり一本の茎です。
「芍薬」はもともと、中国東北部寒冷地の花ですので、
牡丹が咲き終わるのを待つかの如く咲き始めるのですが、
神奈川・湘南の『大谷芍薬園』さんでは、
早咲きは4月の下旬から、出荷できるよう育てておられます。

この「芍薬」は「しゃくやく」と音読みしますが、
日本へは平安時代に鎮痛剤としての薬草として伝えられており、
根を乾燥したものを、「赤芍」、「白芍」とされます。
芍薬や 棚に古りける 薬箱
                  水原秋桜子

九州の地震も鎮痛剤が必要ですね。でも薬という
姑息的な解決法ではなく・・・・?
自然の驚異の前では『どうしたもんじゃろのー』
            (とと姉ちゃんより)

ヨメノナミダ(花筏)が咲き

2016-05-02 14:37:10 | 季節の花々
前半のゴールデンウィーク、金曜土曜と二日続けて、
先生の所へ伺っておりました。
やっと時間が空き、昨日午後2時から長男、次男家族が
我が家に来てバーベキューを
孫5人、さあ大変です。
庭の小さな畑で、5人が・・・

孫は、「来て嬉しい 帰って嬉しい」って本当ですね。

父母が元気であった時は、車で4時間ほどですが、
往き帰りは渋滞を避け深夜での移動、
実家でのんびり過ごしておりました。
泊まるとなると、三食作らなければならないのですから
実家の嫁が涙を流すはずですね。

花筏」(はないかだ)は、高台寺の「花筏蒔絵」のように
本来は、川を流れる桜の花びらの様子を言いますが、
植物としての「花筏」にはヨメノナミダという別名があります。
二年前に珍しい茶花として「花筏」の苗を買い求め、
雌雄それぞれ植えておりましたが・・・
枯れたのかと思っていると、今年は
ウツギの木の陰で、葉の真ん中にポッとした小さな花を発見、
ちょぴり寂しそうに咲いております。
日陰を好むのだそうで、伸びたウツギに感謝!
 (ウツギ)
「花筏」の雌株のはなです。
もともとは葉の付け根から葉の上部に伸びた軸と
実が、葉にくっついたと言われており、
夏になると黒い実をつけるのだそうです。
雄株がないから今年はだめかも?
 
根元を見るとその横から小さな樹があり、
枯れ木かと思えば、若葉が少しだけ覗いています。
もしかしたら、雄株かもしれませんね。
もう少し様子をみなくては・・・

花筏が、ヨメノナミダ(嫁の涙)と言われるようになった
理由にはこんな物語があります。
”ある若嫁が殿様の使いから
 「葉に実のなる木を見つけてほしい」と言われました。
 夜おそくまで山の中を探しまわったのですが
 見つける事が出来ず、その時に流した悔し涙が葉に落ち、
 月の光で黒真珠のように輝きました。
 それが花筏の果実になったと”

別名として「ヨメノナミダ」の他にも
若葉は茹でれば食べることが出来るのか、
ママッコ(飯子)・ママコナ(飯子菜)とも
現代的には「天使の落とし物」という方もおられ、
若い方の感性も素晴らしいですね。

落ちは落語の「花筏」を一席
これは相撲の話でした。

白雪芥子の花で思うこと

2016-04-21 16:32:59 | 季節の花々
TVからは、九州の被災地では雨が降っており、
今日は大雨と強風が予想されていると告げております。
なんとも非情な天気です。
余震もまだまだ、何事もないように・・・
 
ここ奈良でも、9時過ぎから雨が降り始め、
庭の花たちにも雨粒が、

4月7日のことなのですが、
庭の片隅に長い茎が伸び小さな白い花を一つ見つけました。
うつむきかげんに開いた白い花は、ハート型をした緑の
葉っぱと対照的で、目をひく美しさです。
調べることもなく、忘れていると、拝見しているブログより
シラユキゲシ(スノーポピー)[白雪芥子]と判明しました。
『花びらの 白雪芥子の 濃き蕊ぞ』  
  4/7
今日の白雪芥子の花は、枯れ始めており、
蕾と種子が一緒に見られます。
 4/21

育て方を見ておりますと、
繁殖は、種子よりも地下茎を途方もないくらい
四方八方にのばしていくタイプで、
適地ではたちまち周りの植物に覆い被さるのだそうです。

ここまで読んで、思い出しました。
義母がこの繁殖してしまった花に腹を立て、
すべて取り除いたと言っていたことを
気がつかず、あわてて廻りを見ると塀沿いに
2mぐらい先まで、このハート型をした緑色の葉が・・・

花言葉は、「あなたが大好きです」、
他には、優美、完全な美、清純な誘惑だそうです。
好かれるのは・・・
この花も、災害もですが、
ほどほど』に

ツツジの「躑躅」は「てきちょく」と読む

2016-04-20 15:11:16 | 季節の花々
庭のツツジが咲きだしました。

今年は、紅い色が少なく、白いツツジに。
 

ツツジは漢字では「躑躅」と書きますが、
躑躅は「てきちょく」とも読まれ、
あがくという意味になります。
今の日本の状況に似ておりますが・・・

万葉集で、柿本人麻呂集(巻13-3309の一部)は
「つつじ花 にほえ 娘子 さくら花 栄え 娘子・・・」
美しい乙女を、ツツジと櫻に重ね合わせて
最高の褒め言葉で讃えており、
櫻、椿などと共に
繁栄と豊穣を祝う聖なる花とされております。

西行は
『 はひつたひ 折らでつつじを 手にぞとる 
          さかしき山の とり所には 』
花を折って飾るために手にするのではなく、
助けとして枝を手にし、急な山を登っていく

花だけでなく、枝も助けになるのですね。

この大災害を乗り越えるために、
出来る事から少しだけでも

ツツジ類は、3月のミツバツツジから始まり、
 3/16
4月アカヤシオ、
   4/6
5月にはヤマツツジ、ミヤマキリシマ、
オオムラサキ、クルメツツジと華やかな競演、
特に5月下旬から6月にかけ、九州の高山、
霧島から久住はミヤマキリシマで彩られますね。
(観光ができますように)
そして締めは6月のサツキへと。

被災地に『鳴子』が必要?

2016-04-19 17:56:46 | 季節の花々
鳴子百合が先週、芽を出したと思っていたら
茎が伸びてきており、
家を留守にして、帰ってみると、
なんと小さな蕾が垂れ下がりはじめ、今朝には
緑がかった白い花が数個ずつぶら下がって咲き出しました。
深夜に帰宅した影響が、いつまでも取れません。
眠くてまだぼーっとしており、頭も体も動きません。
生協さんへの注文書まで忘れていました。
急いで書きだしこれはなんとか間に合いましたが、
お花を替える時間がなく、
それでも檜扇だけは替えたいと思っていましたのに
お稽古が始まってしまいました。
昨日のままのお花で
今日のお稽古の方お許しください。
 
被災地に、火事場泥棒さんが現れているそうです。
昨年の水害でも、・・・悲しい事です。
『鳴子』を設置しても、余震でも鳴りますから駄目ですね。
そのため、警察も考えられ、
制服の警察官以外に、私服警察官も回って下さるとのこと、
余震がまだまだ続いておりますが、
”お巡りさん、がんばって巡回してください。”

「鳴子百合」の花言葉の一つに「元気を出して

今朝からお稽古、二人の予定が急用にて、お一人。
透木釜にて、運びで薄茶平点前のお稽古にいたしました。
”炉も今月でおしまいになります。はやいですね”
から始まり
今年の法華寺献茶式は官休庵さんでしたが、
危うく正客の座にと・・・・
今回はかろうじて次客でよかったのですが
正客になった時、どのようにしたらよろしいのでしょうか?
の質問が・・・・

そういえば私が初めて正客になった時は、お香合の事を
なぜか口はお薄器と・・・話が合いません。
お道具、お菓子、お茶も味あう事できず
不完全燃焼で帰ってきました。

 
主菓子は鶯餅に


お茶会に出席できる事に
お稽古ができることに、感謝です。

喇叭水仙が頭を重たげに

2016-03-22 13:34:09 | 季節の花々
喇叭水仙 のぞくものでは ありません
                川崎展宏
庭のあちこちから、喇叭水仙(らっぱすいせん)が咲いており
雨で、重たげに首を垂れております。
ひそひそ話をしているみたいですね。
”どんなお話をされているの”と聞きたいぐらいです。
 
普通だと、ラッパから大きな声がでるのでしょうか。

3月から4月にかけて咲きだす、喇叭水仙や口紅水仙は、
早咲きの水仙(日本水仙)に比べ、一回り以上の大きく、
茶花としては、大きすぎて使いづらいですね。

俳句の季語としては、「黄水仙」「喇叭水仙(ダッフォディル)」
「桃色水仙」とフルネームで表すことで、春の季語になりますが、
「水仙」だけでは冬の季語なのでご注意を。
水仙や 寒き都の ここかしこ
            与謝蕪村
 日本水仙12月
早咲きの「日本水仙」の群生地として
越前海岸「越前海岸の悲しい恋の物語」や、
淡路島など各地の海岸線に見られます。
そして名前にもニホンが付いていることから
元から自生する植物と思っておりましたが、
実は地中海原産だそうで、ギリシャ神話の
「アナシサスの神話(ナルシストの由来)」
「ダッフォディルの神話」などを生み出しております。
いつかわからない古い時代にシルクロードを通り、
さらに中国経由して渡来し、野生化した種なのだそうです。
室町時代の漢和辞典「下学衆」に「雪中花」などの名前で
載っていることから、それ以前に入ってきていたのでは
ないかとされています。

なお「水仙」の別名は(茶道大辞典より)冬の季語
金盞銀台(きんさんだい)、女史花、玲瓏(れいろう)、雪中花
長寿花、春玉(しゅんぎょく)、凌波子(りょうはし)、
凌波僊子(りょうはせんし)、儷蘭(れいらん)、雅蒜(がさん)

今年もハナニラが咲き

2016-03-20 00:03:56 | 季節の花々
立ち上がらずに横に寝た細長い葉の間から
伸びた花茎の先に一輪、3センチ大の
清楚な淡い紫色から白色の花が、
愛らしい星形をしておりますね。

この花は『ハナニラ
今年も咲きだしました。


南米アルゼンチン原産で、
日本には明治時代に観賞用として入ってきており、
3葉の形が「ニラ」に似ております。
球根の香りや、葉や茎を折った時に
ニラに似た強い匂いがすることから
「花韮」と名づけられております。

この紫がかった白い花の色に、
物悲しさを感じるところから「悲しい別れ」、
あまり手をかけずに放って置いても育つため
「耐える愛」という花言葉が生まれております。

花韮の はかなきまでに 白き日々』    
            中嶋 秀子

でも茶花には使えませんよ