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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

彼岸桜が咲き出すと

2016-03-19 00:38:31 | 季節の花々
暑さ寒さも彼岸まで
本当に4月並みの気温
お水取りが過ぎると本当に奈良は、春春春
嬉しくなりますね。

近所の彼岸桜はとも守っておりますと
今年は悲願の入りの前日16日に、咲きだしました。
 16日
ふつふつと 彼岸櫻の 莟哉
           正岡子規

3月のはじめは

待ちどおしかぅったですね。
『小彼岸や 梅に負けじと 色競ふ』

やはり、桜はさくら 

奈良の桜の開花予報は
25日ですが、・・・
このままでは、23日になりそう・・・

山茱萸が満開に

2016-03-13 15:18:06 | 季節の花々
山茱萸を 見て得し風邪は 悔もなし
           水原秋櫻子 餘生
相方の風邪が長引いておりますが、
庭の『山茱萸(さんしゅゆ)』の花が満開になりました。
昨年と同様に、枝を切り詰めていただいており、
少な目ですが、黄色い花が、かわいらしく、
ハルコガネバナ」とも呼ばれるのに相応しいですね。
  
でも名前の由来は、秋には赤い実(別名「アキサンゴ」)になり、
 その実から種子を除いて乾燥したものが、
漢方薬『山茱萸』とされております。
この音読みが由来でしたね。
なんと、日本では奈良県が栽培と生産で有名!、
薬用酒も作れるそうで、
秋にでも作ってみましょうか?フフフ
効能表を見ますと
滋養強壮、止血、鎮痙、鎮静、抗アレルギー、利尿などと
還暦を過ぎた相方には良いようです。

本当に早く治ってもらわないと、旅行に行けませんよ。

山茱萸の花が咲くまでを紹介しますのでご覧ください。
2月29日

3月6日 
 
3月8日の釣り釜稽古の花入れに活けてみました。

3月12日の花月之式での稽古の花入れも。

3月13日満開ですね。
 
よく見てください。
花に昆虫?(ハグロケバエ)が蜜を吸いに
ハチやハエなどの昆虫は、黄色い花に誘われやすく、
春に咲く花は、菜の花のように黄色い花が多いですね。
クリックで拡大 
なお日本で咲く花の色
1位は「白色」(全体の32%) 
2位は「黄色」(全体の30%)
3位は「紫~青色」(全体の23%)
白色がもっと多いのかと思っておりましたが・・・
外来種の影響もあるからでしょうか。

柳に花が

2016-03-10 10:10:50 | 季節の花々
初釜に、「結び柳」を掛けておりしたね。
使えなかった短い柳の枝は、結んだりして、壺に入れ、
椿などの花と合わせて、洗面台とトイレに飾っておりました。
弥生月になり、トイレの柳が芽吹き始めました。
柳にうす草色の葉?が出て、一部は蕾様になり、

数日たつと、小さい花が集まった穂が見えます。
クリックで拡大
調べてみますと、柳の雄花ですね。

大陸種の柳の雌花は、白い綿のような花が咲き、
空中をふわふわと飛び、それを
柳絮(りゅうじょ・柳の綿)というそうです。
『ひとすぢの 柳絮の流れ 町を行く』 
               普羅
目に浮かびますね。

加賀千代女は
『花咲かぬ 身はふり安来 柳かな』と
      
柳はきれいな花を咲かさない。
だから気安く、あちこちに動いているのでしょう。

1月に枝を頂いた柳の木を今朝、見てきました。
 
もうすぐ、枝垂れた枝は新緑で覆われ、
風になびきますね。
でもこの週末の寒の戻りは、体に堪えますね。

山口椿園の春を

2016-03-01 14:51:57 | 季節の花々
今日から三月、奈良ではお水取りの本行が始まります。
別名、『弥生』は、「木草弥や生ひ月
”きくさいやおひづき”からとされており、
先の温かい日曜日に、山口椿園で見つけた春を紹介します。
場所は、京都山城の『恭仁京(くにきょう)跡』から少し離れ、
猪避けの電柵が続く山との境まで、車で向いました。
入り口には池に鯉、鳩舎があり、
水盤に、いろんな椿が浮かんでおりました。

心遣いに、感謝!
紅白の梅も満開で、拳の冬芽に綿毛が
 
地面には、オオイヌノフグリやサクラソウ
 
スミレなども咲き出しております。
 
唐椿園は温室が数棟ほどあり、生育年数に応じて

各種の椿が所狭しと、並んでおります。

山地でも今年はやはり、早く咲きだしたとのことです。
  
名前を書いた紙を紛失したようで、写真だけですみません。
  

  

 
いかがでしょうか。
お話を聞くうちに、
『椿好き』が高じての椿園経営が原点なのだそうですが、
維持管理等の手入れが大変だそうで、
残念なことに、お年もあり、経営環境もどんどん厳しくなり、
好きな椿の品種に絞ろうとされているみたいです。でも
御主人の本音は、まだまだがんばりたそうに拝見しました。
ご夫婦の話し合い、どうなることやら。

「のりこぼし椿」が我が家にやって来ました。

2016-02-29 15:32:42 | 季節の花々
修二会(お水取り)、惣別火も今日までで、
本行で使われる「糊こぼし」等の準備も終わっており、
午後からは、二月堂の参籠所に移られて、
明日からは厳しい本行のはじまりです。

このおたいまつは、毎日1本二月堂に上げられ、
12日には11本のおおたいまつが、上がることになります。
今週末は暖かいそうで、良いかも・・・

先日、先生のお稽古に伺った折、
床に『のりこぼし椿』が活けられており、
うっとりとさせていただきました。
我庭にも一本あれば・・・
どんなにか皆様に喜んで頂けるでしょうか。

帰ってから、何回も口に出していたのを聞きつけ、
その度に、「どこに植えるの?、場所がないのに」と
嫌味を・・・

数日経ち、もうあきらめようと思っていましたが、
「車を出すから、パンフレットの住所に電話をして」っと
クリックで拡大(現在、木津川市へ)
   自作のパンフレットに、627品種掲載

この誘いに乗らないわけにはいけません。
植える場所はなんとでもなりますから。

車を走らせ、九年ぶりに伺いました。
御主人、奥様、柴犬と伝書鳩が迎えてくれました。
御主人山口三十治さんはベトナムの原種椿を交配した
『ハノイの夜明け』を作出された育種家なんです。

東大寺の開山堂の原種「のりこぼし椿」は、
桃紅色に白斑があり、弁数は5弁で、
雄蘂とは花弁基部で合着しています。
花形は、一重盃上咲きで、筒蘂が特徴となります。
東大寺開山堂
これによく似た「のりこぼし椿」を選ばなければ、
用意されていたのは、数鉢ありましたが、
この白斑が一番良く似ております。
接ぎ木されて4年経過したこの椿をチョイス、

お友達にも「初嵐」と「白玉」を頂いてまいりました。

帰って、早速植えようと思っていた場所、
踏み石と畑の間なのですで、この踏み石を持ち上げ
場所を譲ってもらうアピールをしようとすると、
突然、カナヘビが大小5匹ほどの巣が現れ、声が出ました。

声を聞きつけ、おっとり刀で駆けつけた、かの人は、
スコップを持ってきて、カナヘビの巣を避け、
畑の一部を掘り込み、植えてくれました。


今日は、お昼前から雨が降り始めており、
雨に濡れた、「のりこぼし椿」もいいものです。
今年は、飾れないと思っておりましたが、
 
一輪の蕾が・・・

「柊南天」の小さな黄色い花が

2016-02-23 13:27:35 | 季節の花々
立春を過ぎ、庭の隅にある柊南天(ひいらぎなんてん)に、
小さな蕾が鈴のように付き始めており、よく見ると
柄のある蕾が花茎に均等についております。

数日後には、黄色がかった小さな蕾もちらほら、
雨水を過ぎると、
一雨毎に寒暖の差が激しいですが、雨の中
その蕾に、数輪ですが黄色い花が咲きだしました。
 
今朝からは曇り空の中、こもれ陽とともに、
ぶどうのような匂いがしました。
 クリックで拡大
小さな花なのに、なんて可愛いいんでしょうか。
春告ぐる 黄の花房を ひそと抱く 
        柊の葉に 陽のやはらかし

                  紫苑
花辞典によると、
花弁は6枚で、先が浅く2つに裂けており、
萼片は9枚で、雄しべ6本と雌しべ1本からなり、
開花時、雌しべに触れると、その外側にある雄しべが
雌しべの方向に動く様子が観察できるそうで、
昆虫が雌しべのブドウのような匂いにひきつけられ訪れると、
自然に雄しべが動き、昆虫の体に花粉を付着させます。
そしてほかの花へと花粉が運ばれるのだそうです。

尚、柊南天の名は、
葉っぱにのようにノコギリの歯のような刺があることからで、
この棘が、古くから邪気を払うされており
南天は、その読みが「なんてん=難を転ずる」に
通じることから縁起が良いとされております。
この二つの植物の名前を併せ持つ『柊南天』は、
名前からも極めてありがたい木であり、
花と果実、緑の葉や紅葉したの葉と、
見た目にも、一年中楽しめますね。

ヒヤシンスの和名は「飛信子」

2016-02-07 08:05:35 | 季節の花々
『 ヒヤシンス 薄紫に 咲きにけり 
       はじめて心 顫(ふる)ひそめし日 』

北原白秋の、心が震えた初恋を現す、すぐれた叙情歌ですが、
誰にでも一度は、こんな青春(とき)が訪れますよね。

このヒアシンスを二週間前に、
胡蝶蘭と一緒に頂きましたが、
その時は、わずかに青紫色の蕾が覗いておりました。

『いたづらに 葉を結びあり ヒヤシンス』
               高浜 虚子
肉厚で長く、ツヤツヤとした緑色の葉が、
重なり合って結ばれているヒアシンスの特徴が詠まれ
まだ来ぬ春?を待ち望んでいるのでしょうか。
 
寒い玄関に置いてありますが、花が咲きだしました。
 
花とともに、ほのかな香りが飛び始め、
玄関に漂っております。
それで、明治に当て字の和名が付けられており、
風信子」ハヤシンス
飛信子」ヒアシンス と
でも江戸時代には
「夜香蘭」ヤコウラン
「錦百合」ニシキユリ と呼ばれてたようですね。
でも日本に伝わったのは、1863年、
明治まであと5年しかないのですが・・・

青春も、懐かしく思いおこさせるヒアシンスですね。
二日続けての、お稽古に行ってまいります。

胡蝶蘭で玄関が華やかに

2016-01-27 17:56:24 | 季節の花々
先日、薬師寺の初茶事に伺う折、
ご近所の方も、ご自分の用時に着物での出席のため、
一緒に着物を着ることになりました。
朝玄関に来られると、着物の包みと花包みを持たれており、
少しですがと、
早速、玄関に活けさせていただきました。
冬の暗い雰囲気が、「胡蝶蘭(こちょうらん)」で、
前⇒今
なんと華やかになったことでしょうか。
花言葉通り、幸福が飛んできました。
 
万年青も、胡蝶蘭も、水を替えてあげると
かなり持つのだそうで、
鮮やかな玄関になり、有難いことです。

『蘭の香や 蝶の翅つばさに たきものす』 
                    芭蕉

胡蝶蘭を詠んだ歌かと思えば、
実際の蘭ではなく、「蝶」という名の女性に
せがまれて詠んだ、架空の蘭とされております。

特に洋蘭は日本に自生しておらず、また
冬から春に咲くことが多いため、
俳句の季語として「洋蘭」を用いる事は、できず、
さらに花の名前も短縮して使えないため、
音字が長くなりことより、困難だそうです。

なんと俳句の世界で、季語として蘭は「」だそうです。
日本で咲く蘭のほとんどが「春蘭」系で、
中国における蘭も、
花中四君子が絵画に使われるときは、
蘭は春、竹は夏、菊は秋、梅は冬とされており、
蘭の季節は「春」なので、不思議ですね。

天津乙女椿が一輪

2016-01-26 14:08:26 | 季節の花々
今朝も奈良は氷点下3.4℃、昨日よりは温かい?
寒いのは寒いです。
九州や山陰でも、凍結による水道管破裂のニュースが。
昨日の3時間の断水でも困ったのに・・・
水は生活には必需品ですから、
危機対応として考えなければなりませんね。
いますぐ
トイレの使用法は、どうすれば、なるほど、他には
JIS防災マニュアル準備編を参照してください。

朝一番で、水道工事屋さんが、昨日の応急処置から
水抜き栓と止水栓を付けに完全修復に来てくれました。
応急処置完了工事
水道工事屋さんの地元は-7℃だったそうで、
”ここは温かいですよ”と、上には上があるものです。
工事中も、電話が鳴っており、
71歳の親父の手も借りて対応しておられるそうで、
早々にお帰りに。

日差しは暖かく、サンルームにおりますと
何もする気がしませんね。
体調不良もあり、やっと
紹鷗棚や、陰干ししておいた毛氈など、
次回も使えるよう、きちんと収納し、
初釜の後始末も無事済ますことができました。

庭では、15日のブログで触れた蕾の天津乙女椿が、
15日の蕾
一輪だけですが、
極薄桃色のかわいい花が咲いておりました。
 
先月から天津乙女椿の葉の色が変わり、
病気の気配、
まずは『木酢酢』を施し、様子を見ております。
このまま咲いて、床も彩っていただけますように。

有楽椿にもメジロが

2016-01-13 15:07:26 | 季節の花々
今週末は初釜
花びら餅をやっと作り終わりました。
床の間のしつらえ
炭飾りをし、お軸はこれにと・・・
結び柳は何とか間には合いましたが、形が
矯正中で、ほんとに準備は大変です。
少し休憩し、ボーッと庭を眺めていると
鳥の鳴き声が、庭から聞こえてまいりました。
スズメの群れが見えました。
しかし違う鳴き声が椿の方から
メジロのようです。
公園で見かけて以来です。
子規が詠んでおります。
『 鳥はらはら どれが頬赤やら 目白やら 』と

有楽椿の花の蜜を盛んにつついており、
前 
花は汚くなりますが、
メジロが見られただけでも、うれしいことです。
 
でも次の花から花へと、じっとはしてくれません。
カメラを構え、シャッターを押すと
の中に
あっという間に、隣の家の梅の木へ
 

備考)有楽椿とは
和名は「タロウカジャ(太郎冠者)」で、
沖縄の言葉で「タルガヤラ」(=何かなぁ?)
に由来しているとも言われ、
別名はウラクツバキ(有楽椿)とされますが、
これは茶人・織田有楽斎が茶花として愛用したので
この名がついたといわれております。
12月から4月までの間、ほのかな香りとともに
一重で中輪の筒咲き~ラッパ咲きを示す花です。
花粉は作らないが、まれに出来た種子からワビスケが生じ、
すべてのワビスケはウラクツバキから生じたとされます。
侘助はここから、・・・
椿の分類って本当に難しいですね。