河童アオミドロの断捨離世界図鑑

河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

パクチーキャンディ開封

2017年08月08日 | シャーリー★ダンの悲劇
置いたままでもしかたないので
勇気を出してパクチーキャンディを食べてみた
口に入れた瞬間に顔が歪んだので
良い仕事をしているというか
パクチーそのものの味がする
パクチーと聞かなければドクダミと思うような味だ
キャンディにする必要があったのだろうか
というか買う人いるのか



ソラリス家族 第2回

2017年08月08日 | シャーリー★ダンの悲劇
ソライロ支店はカプセルホテルを大きくしたような個室が共用部をぐるっと囲んで配置され、
中央にはミーティングテーブルがあった。

個室は全部で4つあるが、全員失踪したはずなので、今は私一人しか滞在していないはずである。
私はまるで映画のセットのように無機質な部屋のベッドに横たわった。

「とりあえず初日の今日はもう遅いし寝るしかないな
SF映画だと昔別れた妻や子供が出現したりするけど
あれはフィクションだし映画の中での空想話だ」


部屋の照明を消すと、月が出ているのか窓からの光だけでも充分な明るさだった。
潮騒の一定したリズムがすぐに八田四郎を眠りへと導いた。
ローカル列車の揺れで疲れた四郎の脳みそは過去の思い出を夢として蘇らせていた。

蒸し暑い夏の日だった。
おばあちゃんの家の裏庭でトノサマバッタを捕まえた僕は
右手で逃げぬようバッタの腹をつかみ、左手にガリガリ君ソーダ味を持っていた。
夏の太陽で溶けたアイスの雫はポタリポタリ、まるでヘンゼルとグレーテルが道しるべに落とすパンくずのように
僕の歩いた軌跡を乾いたアスファルトの上に点々と記録していった。
「おーい四郎君」向かい側の竹やぶの前で同級生の押麦孝太郎が呼んでいた。
「俺、カマキリ捕まえたぜ、おまえのトノサマバッタとケンカさせようや」
「いいけど、カマキリのほうが強いだろ」僕はしかたなく同意した。
道路に置かれたカマキリとバッタは見合ったままどちらも固まったように動かなかった。
アイスの水がカマキリに落ちたその瞬間だった。
カマキリの身体からものすごい勢いで黒い糸のようなものが出てきて僕らに向かってきた。
「うわーーーーー」僕と押麦孝太郎は二人とも半分腰を抜かしながら後すざりした。
カマキリから出た黒い生物は僕らをグルグル巻きにして、ついにはおばあちゃんの家も巻き込み、
村ごと真っ黒に包み込んでしまった。


「うわーーーーーーーーーーー」

「はあ、はあ、はあ、はあ」

汗をびっしょりかきながら私は目が覚めた。

「ゆ、夢だったのか、えらくリアルな夢だった
疲れて脱水症状になってるのかな」

私は水を飲むためにバスルームに向かった。
その時だった。

「とんとんとん」

外からドアをノックする音がしたのだ。

・・・続く・・・




ソラリス家族 第1話

2017年08月07日 | シャーリー★ダンの悲劇
「八田君、ちょっと来てくれたまえ」

「はい」

「君は入社して何年になる?」

「今年で10年になります」

「ちょうどいいな。君のような不要な、じゃなかった重要な社員を探していたところだ
どうだね『海』に行ってみないかね
もちろん仕事だ、支店への転勤だがね」

「はい、会社のため、部長のためなら喜んで行かせていただきます」

この頃、社内では妙な噂が広まっていた。
海沿いにある「ソライロ支店」に転勤した社員が皆、赴任数ヶ月後に失踪したというのだ。
ソライロ支店は半島に付き出した連絡橋の先端にある別荘のような支店で、社員の間では「海」と呼ばれていた。
業務そのものは退屈なほど簡単で、毎日「海」を観察してその変化をレポートする、というものらしかった。

海沿いの鉄道に何時間も揺られた。
この季節は水平線が曇っている事が多いが海と空のグラデーションが上手くつながって、まるで空間全体が青い海のように見えた。
都会ではうるさかったクマゼミの声が半島のあたりに来るとツクツクボーシやヒグラシの声に替わり、
はやくも夏の終わりを感じさせる8月だった。

・・・続く・・・











部屋のインテリア

2017年08月04日 | シャーリー★ダンの悲劇
私はインテリアデザインにはうるさいほうである。
室内は白で統一された調和ある高級家具にしてみた。
そこに飾るオブジェも厳選した。

最近はどこの都市にも無印良品の店舗があるのと、
ユニットになっていたり、サイズが揃えられるところが良い。
最初、一個一個は値段が安いと思っていたがそんなに安くない気もしてきた。
ニトリのほうが安そうである。

理想としては家財はキャリーバッグ1個にして放浪できるのが良い。

謎の木の実

2017年08月03日 | シャーリー★ダンの悲劇
遊歩道に栗とか蜜柑が落ちているので上を見上げたら謎の木の実があった。
イチジクほどの大きさであるが葉っぱや実の付き方がイチジクとは違うし、
ひょっとしてクルミかとも思ったがさっぱりわからない。
落ちている実を拾っても窃盗にはならないだろうから、明日から食糧集めに忙しくなる。
冬眠前のリスか。

中庭

2017年08月03日 | シャーリー★ダンの悲劇
リンデンさんという知り合いがアパートの写真を見たいらしいので撮影した。
設計者が遊びすぎたのかめちゃくちゃ無駄なレイアウトで吹き抜けの中庭に回廊のように廊下を設けて全戸を角部屋にしてある。
中庭や外の植栽も竣工当時はもっと大きな樹が植わっていたようだが陽当たりが悪くなるのと維持が大変で撤去されたようだ。
3階建てのわりにはRC造で壁厚や柱や梁も太いので贅沢なコストをかけてあるようだ。
残念なのはオートロックでオール電化だったのが管理費が足らなかったのか廃止されて、入り口解放でプロパンガスになってしまっている。
オール電化の電気温水器というのは1年以上放置するとステンレスタンクやヒーターが腐食して設備交換に費用がかかるようだ。
管理会社とプロパンガス会社との契約の関係で切り替えたのかもしれない。
手すりやフェンスが鉄製で塗装してあるので、これも維持を怠るとサビが出てきて汚くなるし、防水塗装の部分もメンテンスしてないようで、
初期費用が高くてもフェンスはアルミにしておけば良かったのかもしれない。
すでに雨水が染み込んでいるし鉄筋がどんどん錆びてくるだろう。
結局、建物がどんどん劣化していって家賃も下げないと入居者も集まらず、管理費も無いのでメンテナンスもできず、悪循環になってしまう。
これからはこういう年代物の賃貸がどんどん増えていって空き家だらけになるのだと思う。

梅林緑道

2017年08月03日 | シャーリー★ダンの悲劇
アパートの裏ではなく脇に入ると少し整備された「梅林緑道」という遊歩道?の入り口があった。
野生(たぶん)の栗とか蜜柑が落ちているので夜中に盗み放題である。ここは市有地とか国有地なのだろうか。
柑橘類の木があるのでかなりの数のアゲハチョウやトンボもいるので、これも捕り放題か。

この写真を見ると山の中であるが、反対側には大学病院と地下鉄の駅がありスターバックスもあるので、
すごい環境の違いが面白い。
いっそのこと大学病院の敷地内に高齢者用マンションを作ってスーパーマーケットも作れば、
もともと病院内はバリアフリーになっているし、
入院するほどでは無い通院だけの高齢者がどっと引越してくるのではないだろうか。

これからの高齢化社会では半数以上が病気ではないとしても弱っている人間ばかりになるので、
病院か老人ホームか娯楽設備か区別できないようなたぐいの老人の居場所が必要になってくる気がする。

これからはフェイスブックにも「まだ生きてます」ボタンを付けておかないと、
書込みが無くなった高齢者はみんなが心配してしまう


最近の屋上農場

2017年08月03日 | シャーリー★ダンの悲劇
こだま号による植木鉢とメダカの人力運搬で屋上農場復活。
以前よりかなり縮小したが、3階最上階でヒサシが無いので屋上のような感じである。
北向きなので夏場の午後からだけ真上から日が照らす感じなので陽当たりは悪いが、温度が上がらないので、
メダカ水槽の水温やラベンダーやイチゴの生育には向いているかもしれない。
裏側がすぐ油山という低い山なので昆虫の飛来が期待できそうである。