河童アオミドロの断捨離世界図鑑

河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

ギーガー鉄道の夜(4)

2011年03月31日 | ブッダ・コード
「ねえ、カンペーラ、なんだか僕達の故郷のあたりが真っ暗になっちゃったね」

「僕の名前がだんだん変わっていってるけど、まあいいや
そうだね花巻のあたりが真っ暗だね
僕達が出発してから、停電でもあったのかな」

「ねえ、カンペー、めんどくさいからこれからはカンペーって呼ぶよ
この機関車は蒸気機関車なの?宇宙空間でも動くの?」

「ジョバンニは何も知らないんだな、宇宙には空気が無いんだよ
この機関車は原子力で動いてるんだよ、話の流れから考えて、そうなるだろ
原子力は無限のエネルギーで絶対安全なんだぜ」

「これから僕達はどこに行くの」

「永遠に幸福な星に行くのさ
そこには病気も無くて、無限のエネルギーがあって、夏は涼しくて、冬は暖かい
病人もいないし、ゴキブリもネズミもヘコキムシもノラ猫もノラ犬もいない
食べ物は完全消毒してあるし、すべて抗菌加工してあるから清潔だ
地震も、洪水も、津波も、噴火も、火事も、交通事故も無い」

「なんか天国のようなところだね
でも、そんなに清潔だったら、人間も住めないんじゃないの?
僕なんか、ずっと風呂にも入ってないから、人間が一番不潔な気もするしなあ」

「その通りさ、そこには人間が一人もいない
だから永遠に幸福な星ってわけさ」

「カンペー、君、なんだか、だんだん透明になっていってないかい」

「そうだよ、僕は川で溺れたんだよ、この機関車はギーガーの機関車といって
骸骨のデザインになってるんだよ、天国に一番早く着く特急列車さ」

「いやだ、僕はまだ生きたいんだよ、不幸でも貧乏でも生きていたいんだよ
牛乳を届けるのが僕の役目だったんだ、早く降ろしてくれ」

松任谷由実  未来は霧の中に

2011年03月31日 | ブッダ・コード
松任谷由実  未来は霧の中に


「科学も夢を見ていた」

「そのうち誰かが火星に降りてももう驚かないでしょう」

印象的な歌詞が含まれている名曲である

確かに21世紀(って今21世紀だったか?)が20世紀より悲惨になるとは
誰も思ってなかったし、富士山が爆発しても、巨大隕石が落ちてきても
宇宙人が来ても、もう誰も驚かないかもしれない

答え無し

2011年03月30日 | ブッダ・コード
原発問題は結局答えが無いのだが
何かに似てると思ったのは

アンドロイドの八田二郎は子どもの頃から異常な子どもで
大人に対して

「なんで人間は生き続けるんだ」
「宇宙はなぜあるんだ」
「世界って何なんだ」
「1億円儲けてどないするねん」
「カレーはなぜ辛いんだ」
「一流大学ってどこの部分が一流なんだ」
「妖精が見える」
「デビッドボウイってそんなにエラいんか」

ということばかり、親や兄弟や坊さんや神父や先生に
質問していたが
答えを言った人間は一人もいなかった

その時
「人間の大人ってこの程度のもんやったんか」
と絶望したことがある

それで永久に13歳のアンドロイドになったのである
発想が中学二年生レベルなので「中二病」ともいうらしい

水タンク

2011年03月30日 | ブッダ・コード
汚染した水を順番に移し変えていって
最後の水タンクはどうするのだろうか
今後10年間これを続けたら
ものすごい数の汚染水タンクが敷地に並べられて
それの保管コストもすごいことになる
タンカーに移したら
廃船になったタンカーが福島の港にずらっと並ぶのか
そういえば昔、原子力船があったような気がするが
今はどこに浮かんでいるのだろうか

電気代

2011年03月30日 | ブッダ・コード
今後、原発の安全強化の結果、電気料金が上がったらいやである

「クリーンで絶対安全な原子力発電」
などというキャッチフレーズはやめて
「少しあぶない安い電気」
とかにして安定供給してほしい

だいたいから、本当にクリーンで安全なら
わざわざ「クリーンで安全」とか言わないはずである

原子炉は冷蔵庫サイズのものを大量に設置して
暴走したら海に投げ込むくらいが良いと思う
原子力潜水艦もきっと何隻かは沈没してるはずだし
潜水艦に入るサイズのものも作れるということだし

今回のような都心部での電力不足の時は
原子炉を台車に乗せて新宿まで運べばよい
宅配便で大口需要者に原子炉を配達するのも可能だろう

原子力がいくらCO2を出さないとか燃料枯渇の心配が無いとか
コストが安いとかいっても
CO2以外のものをばんばん出して、事故時の損害費用が莫大なら
石油が本当に無くなるまでは火力発電でも良かったんでは
石油が無くなる頃まで人類が生き残ってるかどうかわからんし