大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

信越五岳トレイルランニングレース2018(もり)

2018-10-05 20:19:58 | 信越五岳トレイルランニングレース
6年の森です。
6年目にして初めての大会録への投稿をします。
ホノマラでもまだ経験者の少ないトレイルランニングで、ついに100km超のレースに参加してきたので記録を残します。
実は終わってすぐに勢いよく書いたのでかなり駄文ですが、ご了承ください。

【大会について】
信越五岳トレイルランニングレース2018 ~パタゴニアCUP~ 
http://www.sfmt100.com/

多くのホノマラーには馴染みがないかもしれませんが、トレイルランナーの中では有名な石川弘樹氏(イケメン)プロデュースの国内屈指のウルトラトレイルレースです。
前回大会から100mileも新設され、今年は10回目の記念大会でした。
とても人気の大会で、110kmはエントリー開始直後に定員になり、クリック合戦は熾烈です。


【経験値】
トレランは最初に出たちゃんとした大会は3年生の忍野20km。
その後、50km前後の大会に出ることが多かったです。(4年:斑尾50km、5年:板室33km、白馬50km、神流40km、深圳50km、6年:MCC40km)
ロードでの自己最長距離は6年:野辺山71km で、この上ない絶好のコンディションにも関わらず50km以降完全に戦意喪失して歩きまくってしまいました。足も痛めたし。
いつも気持ちから折れる根性なしで、ロードの単調な100kmはとても気が進まないのですが、
トレイルなら飽きなくて楽しく走れるし、制限時間も長いし、足も痛めにくいし、なんとかなるのでは??
という考えと、単純な挑戦心で、あまり深く考えずにエントリーしました。

【練習】
研究生活が忙しく、ホノマラの練習もあきらめるようになりましたが、大会や秩父練や夏合宿で50~60kmの長距離練もあり(毎回つぶれてたけど)、5月からは月間100km割らないように走っていました。
5月 156km(野辺山71km)
6月 100km
7月 160km(秩父練50km)
8月 180km(夏合宿(60km強)+MCC(40km))
ただ、山に行く機会は少なく、8月のMCC(40km/2800D+のトレランレース)でも想定以上に撃沈し、40km以上のトレイルは最初の斑尾2016をピークにどんどん衰退している感覚すらあり・・・><

【目標】
とにかく制限時間内にゴールすること!!!

大会前~当日
大会前後にラボのゼミにサンドウィッチされ、練習はあきらめていました。
出発前夜の金曜日のラボ飲み、いろいろあって結局2次会も完走してしまい、1時就寝。
しかも実験をやり残してたので翌朝5:30に起きて実験片づけて(せっかく行ったのにうまくいかなかった!!)、荷物詰めて、9時過ぎ家を出た。
完全に寝不足感でぼーっとしてて、ダメだこりゃ感。
レンタカーが事故で謎のイカした外車になり、運転やナビが大変な中、高速乗ってからは断続的に寝かせてもらいました。ありがとう・・・
横川SAから運転を代わり、なんだかんだ会場へ着いたのは受付時間すぎの17:00前だった。
急いで受付を済ませようと会場へ急ぐ途中で、100mileスタート前のひろせさんに遭遇!!お久しぶりです!!
お互いの健闘を誓い、受付を済ませる。参加賞Tシャツ(Patagonia)は、デザインは去年と似ていて色は紺色でいい感じ。
17:30から会場で前夜祭が始まり、バイキング形式で飲み食いできた。斑尾と会場も形式も同じ。
炭水化物を中心に詰め込むも、横川SAで食べたお弁当であまりお腹がすいてなかったので、早々に退散。 100mileのスタートまで時間が余り過ぎていたのと疲れていたので諦めて宿へ(斑尾の時と同じ宿だった!)
テキパキ準備し、21時前には就寝できた。

翌朝は3:30に起きて、4:00過ぎには会場いり。雨は上がっていました。
おにぎり・サンドウィッチ・バナナ・パンをもらえる。パン以外がんばって食べる。
男子トイレは長蛇の列だったが、女子トイレは普通に入れて、トレランの男女比を感じる。

絶対完走する。最後まで諦めない。許可なくリタイヤしないと誓い、スタート!!!


コース図


~19km  2:10くらい(2:40)
※()は石川氏のレースセミナーでの完走を目標とする人の目安タイム※
この区間は大きなアップダウンやぬかるみもなく気持ちよくのんびり走る。
50kmくらいまでのレースなら頑張る序盤の登りも焦らず歩いて足を温存するように心掛けた。

24kmのエイドまでは、2年前に走った斑尾50kとほぼ同じコースで懐かしみながら走る一方で、このエリアでは「蜂」を恐れていた。
斑尾の時も、2か所蜂に刺された上に、スズメバチが湧いて30分STOPの挙句に迂回という洗礼を受けた。
地蜂に刺されたところも、以前に迂回したコースを平和に走れて、今回は大丈夫かも!と思った矢先の10キロ過ぎで突如プチ渋滞・・・
嫌な予感が的中。速い選手が走った後、驚いた大量のスズメバチが興奮して飛び回っていた。
2年前の斑尾を教訓に雨具用ジャケットのフードまで被り、他のランナーに続き出陣><
ぶつかったら刺されると思って慎重に速やかに通り抜けた。
周りから「刺された~~」とか悲鳴が聞こえるなか、多分200mくらいのスズメバチゾーンを抜けると、たくさんの人たちがポイズンリムーバーを使ってケアしていました。
(おだいじに・・・)まだ近くにいるかもしれないと怖かったので急ぎ足でスズメバチゾーンを離れました。刺されなくて本当によかった( ノД`)

~24km  03:18:13 (3:55)
斑尾山山頂を越える区間で、急な坂を上る。できるだけ大きな筋肉を使おう!ということでお尻と腹筋を意識したつもりでしたが、それほど筋肉痛にならなかったので使えてなかったのでしょう・・・
下りは完全にゲレンデの急斜面で、足に負担をかけまいとスピードを抑えようとするも、逆に負担になるという感じで、本当に下りの足の使い方が下手だと思った。
軽く食べて、クエン酸コンクをスポドリ代わりに補給してエイドを後にしました。

~39km 
序盤で体力も残っていて、なだらかで、一番走れる区間なのでは??と思っていた。登りは無理せず歩き、平坦なところと下りは走るっていう感じだったと思う。特に何かあった区間ではないけど、15kmは結構長く感じたし、涼しい中でも一番汗をかいた区間だったと思う。
エイドに着いてすでに普通に疲労感があってちょっと萎える。でもまだまだ先は長い!!

~52km  07:53:54 (8:40)
ナイトトレイルの経験はなく、暗い中のぬかるんだ登り下りで絶対に人より時間がかかると思っていたので、後半に貯金を作っておきたかったが、あまり貯金が増えずにいたのでちょっと心配になる(目標+30分くらい)。河原の単調な林道が続く。微妙に登りだけどなだらかなので、周りの人に遅れないことを意識して、できるだけ走る。早歩き同士だと絶対に置いて行かれます。早く歩くコツでもあるのでしょうか・・・
結構足にキテル感じはあって、特に歩くと股関節まわりが痛くてしんどかった。
河原道の終わりに宴会隊エイドなる私設エイドが。名前にそぐわず子どもたちが迎えてくれる素敵なエイドで、果物をもらってテンション↑
52kmの黒姫エイドでMAGMAを見つけたので摂取。ちょっとお腹がしんどくなりそうな感じはあったが、ゆでたてのそうめんは魅力的でなんだかんだいろいろ食べる。

~63km  10:43:13  (11:50)
63kmのドロップバッグエイドを目指して進む。平らに見えて結構アップダウンがあった気がする。
あまり覚えていないが、踏ん張りがきかない岩っぽい林道の登りがあったと思う。
60km前後の微妙にぬかるむつづら折りの岩っぽい下りで抜かされて、気持ち急いで下りきった先でそろそろエイドかな~~と思った先に、誘導の人が現れた。
「この先吊り橋で渋滞してるのでゆっくり来てください」
一人ずつしか渡れないとのことです。少し行くと確かに行列を作ってるけど、肝心の吊り橋が見えないくらいの大渋滞でした。途中から2人ずつ渡るようにしてくれたけどそれでも30分以上待ったと思う。周りのランナーは焦って文句言ってる人もいましたが、それよりも疲れていたのでいい休憩になると、むしろほっとしてました。待ってる間川の水で手や顔を洗って、サッパリ。
ようやく渡ってみると、確かに揺れるし細いし川は近いし、ちょっと怖い吊り橋だった。
今度こそもうエイドに着くかなーと思っていたところで、わけわからん急斜面を登る。少し休めただけの足では歯が立たず、のろのろとしか登れず><
60kmからの3km、めちゃくちゃ長く感じました。このあたりから距離と時間の感覚(距離の進まなさとエイド間の時間の長さ)を心得る。渋滞もあったけどなんとか目標タイムを守れてほっとする。
エイドではお腹もすいていたのでカレーなどいっぱい食べる。渋滞もあったけど荷物も入れ替えて20分ほど長めに滞在した。

~76km (13:15)
この区間は目標タイムをメモり忘れていて、その次の81kmまで3時間ほどで行かないといけないということで、あれ?ひと山越えるし距離あるのにめちゃめちゃ厳しくない??と焦った。しんどいけどここまできて完走できないのは嫌だ~~~
とにかく登山口の76kmまでは走れるところは必死で走る。完走したいんだ!
意外と39km~で感じた足の違和感がなくなり、気持ちよく走れる。これがウルトラな人たちの言っていた「復活」なのだろうか??
18:00ごろには日が暮れて、ヘッドライトを点灯させ、アームカバーでプチ防寒。
登山道入り口のドリンクエイドには、ガンバフンバくんという、大阪のスポーツショップのマスコットキャラクター(猪)がいた。いかつい顔に対して短足でかわいい!
ここでもMAGMAがあったのでお守りに飲んでおいた。


~81km  14:05:55 (14:55)
ガンバフンバくんに「ガンバフンバ!!」(= 頑張って踏ん張って)と励まされて、ありがと~~~頑張る~~!と勢いよく登山道に入っていったものの、この区間は一番大変でした。
ほぼずっとぬかるみで、泥に足をとられて全然進めません。端を通ろうとしてもバランスを崩して沈没したり、やっと走れるかと走った瞬間に滑ったりで、かなり萎えました。戦意喪失…。果敢に進んでいくランナーに抜かされる中、泥んこ苦手仲間の女性とのろのろ進む。
恐れていた通りだな~時間厳しいかな~~と考えながらも抗いようがなかった。
やっと人がいた!と思ったらここがピークとのこと。泥んこすぎて登っていることに全然気づかなかったのは、よかったかも!
下りも確かにぬかるみがちでしたが、登りほどひどくなく、雨が降ったり止んだりする中、エイドへと急ぎました。

~93km  16:27:21 (17:20)
この区間も比較的平坦なのでチャンスではあったのですが、泥んこで結構疲れてしまっていた。でもまだもうひと山控えていたので、さっきみたいも泥んこだったら時間がやばい。と思いできるかぎり走る。木の歩道が整備されていたりで、走れるところは多かった。途中たくさんの小さい鳥居をくぐったり、平和な区間だったと思う。昼間に普通に走りたいわ。
時間は大丈夫なのだろうか。周りも走っているひとが多くみんな同じ気持ちで走っているのだろうか。と謎の一体感を勝手に感じながら人の流れについていく。
でもなんだかんだエイドについてみたらかなり貯金ができていて気持ちが楽になりました。
ここでは、ゆでたての戸隠そばが提供されていて最高に美味しかった!!!
暗くなってからは、非日常すぎるのと絶対完走したいという思いとで、なんだかんだで気持ちは元気でした。アドレナリン??

~103km  19:52:59 (20:20)
最後の山越え。ここが鬼門と聞いていたので、まだ油断できない。けっこうな急斜かつ苦手なぬかるみで、一気にしんどくなる。びっくりするくらいゆっくりしか登れない。
なんとか登り切って、人の声がするから山頂かな?と思ったら「山頂まで1kmちょっとでーす。ここ一回下りまーす。」って、うげげ。。
2回目の登りもめちゃ急で、途中から岩っぽくなったけど全然前に進めない。
(あとちょっと。あとちょっと。)と自分を励ましながら一歩一歩。山頂までですごく時間を使ってしまった。
下りで挽回したいところだったが、この区間の途中から、どうもヘッドライトの調子が悪い。日が暮れてから7時間ほど使って、電池が減ってしまっていたようです。下りになった途端、水を得た魚のように周りのランナーが飛ばす中、道が見えな過ぎておっかなびっくりしか進めない><ハンドライトも取り出して、ゆっくりゆっくり進む。
「エイドまで4kmほど、最後の登りでーす」
まだあるんかーいと思いながら、途中水浸しゾーンも越えて、いやー長かった。
最後のウォーターエイドで今更ながらライトの電池を換えて復活。
換えの電池はしっかり持っていき、早め早めに交換する。明るいに越したことないのでトレラン用のヘッドライトは強力なものを選びましょう。メジャーなモデルを選んだつもりだったけど、もっと明るいほうがありがたかった。
時間的には予想通りだいぶ貯金を崩すことになりました。途中頑張っておいてよかった。

~ゴール110km  21:09:35
この区間はずっとなだらかな下りの林道で、走れないところは一つもありませんでした。残り2時間で7km。完走が確実であることを知り、ほっとすると、気持ちも甘えてきてしまった。足もしんどいし歩く。でも早く終わりにしたいから走る。を繰り返して単調な道を進む。ぺーサーをつけているランナーや元気なランナーは完全に走りつづけていて、結構抜かされました。強い。
最後の下りでゴールの明かりが見えると、一瞬ぐっっと感動したけど、やっと終わるという達成感と安堵感で気持ちは落ち着いていました。
ゴールの瞬間相方ちゃんはいなくて残念だったけど、ゴールにあったパンを一気に食べて、合流してお互いの健闘を称えあいました。ほんと完走できてよかったなー!!!
豚汁を食べて靴を洗おうとするも、突然大雨が降り始めたので速やかに宿に退散しました。
着いたのは5時ごろ?寝たのは6時 ?ハードな一日でした。

翌日(というかゴール当日)
足の痛み、特に太ももの筋肉痛が半端じゃない!座る動作・立つ動作のたびに悲鳴をあげながら、階段も手すりにしがみつきながら、といった感じでした。
結局あまり長く寝られず8時半ごろに宿の朝食を食べ、11時ごろ閉会式へと向かう。
閉会式会場では、カレー、果物、パンなどが食べ放題で、カレーとパンを食べる。米粉シフォンケーキというのがあったのですが、大人気で気づいたらなくなってた(´;ω;`)
混み合う会場でステージ前のすみっこに座って、100mile完走者へのバックル授与式を見る。広瀬さんの名前が呼ばれるけどいらっしゃらないよう。すぐ近くに100mile優勝者の奥宮さん(かわいい)がいて、チラチラ横目で見ていました。
完走者ひとりひとりに渡すので結構時間がかかっていて、帰りの時間が心配なので表彰式は見ずに車のある斑尾へ退散。
眠かったけど頑張って運転して東京まで帰り、焼肉♪
焼肉効果?で次の日には手すりなしで階段を下り、人らしく歩けるまでに復活しましたが、一週間くらいは太ももが重かったです。史上最強の筋肉痛でした。


【レースを振り返って】
*コンディション
長い距離を走るときに課題になるのが、飲み物をうまく補給できないかつ、後半お腹(主に胃)が飲み物・食べ物を受けつけなくなって、腹痛/脱水/エネルギー切れでしんどくなることが多くありました。今回、その補給がうまくできたことが、最後まで比較的元気に走りきれた勝因だったと思います。
※後日小谷さんによるセミナーで「糖質」「電解質」「水分」が85%という話をいただき、非常に納得※

・水分補給
少しでも水分補給をしやすくしようと「ソフトフラスク」を導入しました(SALOMONの500mL)。これが非常によかった!リュックのショルダーハーネスのポケットに入り、いちいち取り出さなくても少し首を傾けるだけで簡単に飲めました。いつもよりもこまめに、走りながら飲めたので、普段の倍以上の水分を摂取できました!

・エネルギー切れ
カロリー・電解質を補えるお高めのジェルを(相方に)ちゃんと準備し(てもらい)ました。
中でも一番よかったのは「ATHLETUNE」どこかのドロドロタイプのジェルと違ってプリプリしたゼリー状なので、一度開けて持って走っても中身が出ずに手が汚れない。そして何より美味しい(^^)
ジェルはたくさんもらったので、10kmに1個ペースで、エイドの間に食べるようにしました。

・腹痛対策?
長い時間走って、揺さぶられるのがダメージになると聞いたので、ペースはゆっくりめで、下りも飛ばしすぎず慎重に走るようにしましたが、少しは効果あったのかな?
あとはたまにエイドにあった「MAGMA」は、内臓疲労に効くと石川氏が言っていたので、見つけたら飲みました。青汁様の粉末で美味しくはないけど、結果お腹はノーダメージで終盤のエイドまで空腹感さえあり、たくさん食べられました!!MAGMAの効果かは不明。
初めてお守りとして持ったガスター10は出番がありませんでした。

*大会について
コース:非常に好きでした!
途中出会った信越5回目おじさんの話にもあったのですが、トレイル率が非常に高く(97%)こんなにも豊かな森の中で楽しめるウルトラトレイルのレースは他にないそうです。確かにコースは110kmと長い中でも変化に富んでいて、全く飽きませんでした。危ないところも少なく、激坂も少ないので、走りやすい気持ちのいいコースです。
ただ、この季節は毎年どうしても雨がちで、なかなか完璧なコンディションで走れることは少ないようです。今回は近年に比べるとだいぶましなようでしたが、それでも終盤ぬかるみは大変なものでした。
高低差やコンディションなどを加味しても、22時間という制限時間は妥当だと思いました。長いように思いましたが、意外と終盤でも走れるところは走らないと厳しいと思います。ちなみに今年の110kmの完走率は70%弱だったようです。

エイド:食べ物もいろいろあってよい。間隔も適切だと思います。いつも何もコースやエイドの場所も確認せず、行き当たりばったりで進むのですが、今回小さいコースマップと各エイドまでの目標時間を携えていきました。いい目安になりましたし、エイドごとに切り替えられてよかったです。

サポート:ボランティアの人が各所にいてくれて、終盤の訳の分からない時間にも元気に応援してくれました。途中危ない箇所は注意書きがあったり、安全に十分配慮して準備されていました。

他:食事は前夜祭・レース翌日の表彰式兼ランチが提供されました。スタート・ゴール会場と宿へのシャトルバスは完備されていて、会場に着いてからは流れに乗っていれば困ることはなかったです。大会側の盛り上げようという気持ちが伝わってくる完成度の高い大会でした。

【感想】
かなりゆっくりめに入ったので体が元気で、それは心の元気にもつながったと思います。終盤まで珍しくポジティブに走れました。
しんどかったけど、コースはよかったし、後半は特に非日常すぎて、ひたすらゴールすることだけに集中できて、すごく楽しかったです。
結局ケガもなく走れたので、トレイルは足に優しい説を提唱し続けていきたい。

トレイルの100km(少なくともこの信越五岳)は、ロードの100kmよりも絶対楽しいと思ったのですが、ウルトラな人たちの誰にも理解してもらえていません。
青くんには、僕が秋田を楽しいと思うのと同じようなものだと言われてしまい、悔しいけど、客観的にはそんな感じなのだろうなと、妙に納得してしまった。
走ればわかる、走ってみないと分からない、誰にでも共通とはいかない魅力がそこにはあるんだろうなーと。
それでも本当にいい大会だと感じたので、トレラン好きのホノマラーにはもちろんウルトラな人たちに自信をもってオススメします(笑)
魅力を伝えられたとは思いませんが、ぜひ一緒に行ってくれるひとが増えたら嬉しいな\(^o^)/


熊本城マラソン2017 歴史巡りフルマラソン(あお)

2017-02-21 05:13:28 | 熊本城マラソン
熊本城マラソン2017 歴史巡りフルマラソン(2017/2/19)

net差 0:06

1km 4:24

2km 4:05

3km 4:12

4km 4:02

5km 4:09(0~5km 20:52)

6km 3:48

7km 4:43

8km 4:12

9km 4:16

10km 4:21(42:11, 5~10km 21:19)

11km 4:10

12km 4:23

13km 4:13

14km 4:12

15km 4:09(1:03:18, 10~15km 21:07)

16km 4:12

17km 4:02

18km 4:18

19km 4:18

20km 4:21(1:24:29, 15~20km 21:11)

21km 4:15

22km ×

23km 8:21

24km 4:08

25km 4:22(1:45:32, 20~25km 21:03)

26km 4:07

27km 4:02

28km 4:07

29km 4:10

30km 4:59(2:06:59, 25~30km 21:27)

31km 4:18

32km 4:30

33km 4:00

34km 4:20

35km 4:10(2:28:17, 30~35km 21:18)

36km 4:20

37km 4:19

38km 4:29

39km 4:29

40km 4:30(2:50:23, 35~40km 22:06)

41km 4:40

42km 4:47

Finish 1:12(40km~Finish 10:38)


3:01:01(自己ベスト、4:17/km/km)

前半 1:29:05

後半 1:31:56


3年の青です。目標を達成できなかった失敗レースですが、今後サブスリーを目指す人にとって少しは参考になるかなと思うので、大会録を書こうと思います。
長いので興味のある人だけ読んでください。


[出場の経緯]
四万十、北海道、金沢と、ホノマラーがたくさん出るフルマラソンの遠征に行き損ねていたので、今度こそは、ということで出場を決意。

[練習]
11月 300.4km
12月 315km
1月 300.4km
2月117.9km(前日まで)

10月のえちごくびき野100kmの直後に2年の春以来2度目となる軽度の貧血が発覚し、10月はほとんどまともに走れず。11月に入って練習を再開すると、鉄剤治療の効果もあってか、急成長期に。代々木6周=6.96kmのベストも、11月下旬には一年前に出した27:15(3:55/km)から1分上がって26:15(3:46/km)になった。
かつてない好調に任せて一気にサブスリー、といきたいところだったが、練習不足のこの状態でフルを走りきれるはずもなく、11月の三週連続フルは、

11/13 埼玉国際マラソン
イーブンでいくイメージをつけようと、5km22分で刻んで3:07くらいを狙う作戦だったが、25kmあたりで失速、そのまま5:00/kmくらいまでずるずる落ちていって、3:12:49

11/20 つくばマラソン
少しずつスピードが戻ってきていたので、次につなげるためにも5km21分でいけるところまで行ってみる作戦。25kmまでは好調だったが、30km過ぎで盛大に潰れ、3:11:36

11/27 富士山マラソン
つくばと同様の作戦も、序盤から坂にやられて失速し、ハーフは90分ちょうど。直後の急坂で完全に失速。そのあと復活したり再度潰れたりを繰り返したが、終わってみれば前の2本とほぼ変わらないタイムでゴール。3:12:44

という感じで、すべて撃沈。
この3レースを通して、長い距離への耐性も、5km21分で余裕を持って走れるスピードもないことを実感したので、12月以降はこれらを克服することを目標に、
・週2回の通常練では毎回全力で6周
・2週に1回を目安に15~30kmのロングPR
・残りはjogでつなぎつつ、合計週5回くらい、月300km走る
という感じで練習した。
結果代々木6周でも、25分台は年末にまっつんさんに引っ張ってもらったときに出た25:53(3:43/km)の1回だけだったが、26分台中盤をある程度安定して出せるスピードがつき、距離走も

12/15 代々木18周=20.88km(設定:4:05/km=4:45/周)
1:25:32(4:06/km)

12/24 代々木26周=30.12km(設定:4:10/km=4:50/周)
2:04:40(4:08/km)

1/14 代々木13周=15.08km(設定:4周ごとに4:30/周→4:20/周→4:10/周→Free)
58:12(3:52/km)

1/29 駒沢15周=32.1km(設定4:05/km=8:45/周)
2:13:37(4:10/km)

と、数をこなすことができた。1/22に出場した千葉マリンハーフでは1:22:26と、自己ベストを5分以上更新することができ、サブスリーできるだけの走力がついたと自信をつけることができた。
距離走は1/29を最後にして、1週間前からは練習量をさらに落として疲労抜き。日、月、木の10kmjog、水のレースペースで代々木8周にとどめた。ついでにアミノ酸ローディングもどき(運動した、しないに関わらず毎日プロテインやらアミノバイタルやらを摂取、筋肉の疲労回復にいいらしい)を実施した。カーボローディングは、体重が重くなって遅くなる恐れもあるとのことだったので、今回はなるべくいつも通りのコンディションで望もうと思って行わなかった。

[レースプラン]
目標はサブスリー。入りのペースを考えるに当たり、
・自分は失速するとずるずるいくタイプである
→無理して多少の貯金を作ると失速してすぐに貯金を使い果たしてしまうので、最後まで体が動くように極力余裕を持って走ることが重要
・コースの特徴を整理すると、
~5km

~10km
折り返し→橋→アンダーパス→橋
~15km
折り返し→橋

~20km

~25km

~30km
折り返し

~35km
橋→アンダーパス→橋
~40km

~Finish

→橋やら風やらでラップが乱れることが多そう、最後の城に向けての登りを考えて最低限の貯金は作っておきたい

この2つを考慮して、入りのペースを4:12~4:14/kmに設定。30kmまでは5km21:10前後で、その後は21:20-21:40-9:59を下回るラップで刻むのを最低限として走ろうと考えていた。

[スタートまで]
旅行記は長くなるので割愛します。
面白いことが無数にあったので誰かが書いてくれるといいな。

前々日
大分入り、別府、湯布院を観光して湯布院にて宿泊。
5kmjogを行う予定だったが、外が暗かったので中止。

前日
熊本空港に途中合流組を迎えに行ってから阿蘇を観光、熊本市内にて受付を行った後熊本空港周辺で宿泊。23時就寝。

レース当日(時間はおおよそ)
4:45 起床、朝食(おにぎり3個、みかんゼリー)
6:00 ホテル発
7:20 熊本市内のホテル着、トイレなど済ませて大きい荷物を預かってもらう
7:40 ホテル発
7:50 会場着、アミノバイタルとウイダーin ゼリー摂取
8:10 荷物預け→整列
9:02 スタート

天気は快晴。風も弱く、絶好のコンディション。これで記録出なかったら言い訳できない笑
当日の最低気温は1℃で、半袖短パンになったら震えが止まらなかったので皆に心配されたが、いつものことなので問題なし。受付のときにポンチョをもらったので、用意したビニール袋ではなくそちらを持ってスタートに並んだ。
装備は半袖短パンと、千葉マリンに引き続き代替わりのときにもらった手袋を着用。塩分タブレット的なやつ(5kmと20kmあたりで使用)をポケットに入れて、ザバスのピットインゼリーバー(15kmと25kmで使用)をガムテープで貼り付けて携帯した。
整列に向かったのは50分前だったが、難なくAブロックの最前列に並ぶことができた。直後に来た(へωへ)さんともう少し後に来たみどりんもほぼ同じところに並んでいた(ただしこの大会でサブスリーを達成したことのあるランナーはスタートブロックが優遇されるので、最前列からは10列目くらい)。
寒さと緊張からか、尿意を感じ始め、そのせいでサブスリーできなかったらどうしようとか不安になった。走り始めたら交感神経が発火して収まるだろうなとか下らないことを考えて(実際大丈夫だった)不安を打ち消そうとしたり、開会式とかを見てたりするうちに、9時になり、30kmの部がスタート、2分後、フルマラソンの部スタート。

[レース中]
0~10km
最前列スタートで周りが速かったので、スタート前に(へωへ)さんからアドバイスをいただいた通り、つられて速くならないように意識的に抑えて走る。1km通過が遅めであることを確認して少しペースアップ、サブスリーのペースメーカーに追いつき、そこからペースを落ち着かせるように努める。このあたりでは4:12/kmくらいのペースが今までにないくらい遅く感じられたので、いけるかもしれないと思った。
その後は大集団で走ると給水で苦戦しそうで嫌だったので、ペースメーカーの数m前に出たり、再び回収されたりを繰り返しつつ走った。5km手前の折り返しでじゅんいちろーに追いつかれ、行けるところまで行きます、とのことだったので見送った。アップダウンを3回ほど繰り返すうちに気がつけば10km。5~10kmがやや遅かったことと、距離表示が全体的に不正確であることに気付いて少し焦った。

10~20km
2度目の小さな折り返しを過ぎて郊外へ。中心部だけでなくこのあたりにも絶えず応援の人がいて、いい大会だなと思った。引き続きペースメーカーの集団についたり前に出たりを繰り返す、と思いきや、15km手前で2人のペースメーカーがまさかのトイレ離脱w
周囲のランナーも顔を見合わせて驚いていた笑
ここから集団がばらけてきたのでしばらく孤独走。ゼリーを食べた手がべとべとになって、その処理に手間取っているうちに20km

20~30km
ハーフ通過は1:29:05。予定では1:29:20だったので、ここまではほぼ完璧。
このあたりから5~6人の集団に追いつかれたので、しばらくついていったが、少し速めで辛くなりそうな気配を感じたので25km手前で見送った。
25km過ぎから大通りに出て折り返し区間へ。(へωへ)さん、みどりん、じゅんいちろー、野田、おのぴーたちとすれ違いつつ走る。26~29kmのラップが異常に速く、距離表示が不正確なのは分かりつつも、4連続で同じようなラップが出たのと、周りの風景が変わってペースが分からなくなっていたのと、何となく足が動いている気がしたのとで、実際それくらいで走れているのかな、辛くなりそうな気配はあったけれど、この区間で多少貯金が稼げそうで、残りも10kmちょっとなので粘りきれるかも、と思った。
そうこうしながら30kmの表示が見えてきたところで時計を確認すると、既に4分を超えていて焦る。ここでこれまでの距離表示がすべて間違いだったことに気付いた。25km通過で1分10秒あった貯金が30km通過で1分に減り、サブスリーとの戦いが突如始まってしまったことに気付いた。

30km~Finish
30km通過は予定の2:07ほぼぴったり。いつのまにか復活したサブスリーのペースメーカーの集団もすぐ後ろにいて、沿道からもサブスリーという声が頻繁に聞こえる。ラスト2.195kmの城の登りに貯金を残しておくためには21:20-21:40を下回って走らなければならないので、とりあえず4:15/kmを維持しようと必死に走った。31km過ぎでペースメーカーに追いつかれ、橋の登りが終わった辺りから一気に辛くなり、そこからはペースメーカーから離されたり追いついたりを繰り返しつつ35km。そこから徐々にペースメーカーから離されたが、ペースメーカーは2:59くらいでゴールするはずだからまだ望みはある。しかし、最後の橋を過ぎた37km辺りから足が全く動かなくなってくる。残り5kmで22分ちょっと。38kmのラップは4:30/kmまで落ちた。ラスト1kmから急激な登りが始まることは分かっていたので、このままのペースでは間に合わないと思い、ペースを上げようとしたが、上がらなかった。諦めかけてる自分に絶望したくなくて必死に走った。40km過ぎで松木田、くすみん、佐藤さんに応援してもらうも応えられず、ラスト1kmの登りで更に死にそうになりながらゴール。1分1秒及ばなかった。


[まとめ]
レースプランを立てた時点で1分を争う展開になるのは分かっていて、その争いに負けたのだから、惜しいレースではなかったと思う。敗因としては、
・精神的に弱い自分が1分を争って必死に粘るのが苦手であるのは分かっていたのに、余裕を持って走ることを優先しすぎたレースプランが間違っていた。
・設定ペースに余裕を感じたことでかえって足全体を使ったフォームを意識しなくなってしまい、早く疲労してしまったのかもしれない
・距離表示が不正確だったのに対応しきれず、ペースが上下して体力を消費してしまったかもしれない
などが挙げられると思う。レースプランに関しては、まだどうするのが自分に合っているのか確信を持って言えないが、今回の反省を次回以降に活かしていきたい。

地震からの復興の最中(実際観光していて、通行止めになっている道路も多かったりと、まだ復興には時間がかかるんだなと感じた)でマラソンやってる場合じゃない、という境遇に置かれている人たちも多いであろう中、多くの人たちが応援に出てきて惜しみない声援を送ってくれて、とてもいい大会だった。この大会に向けて、応援とかアドバイスをくれたホノマラの人たちも多かった。だからこそ、この大会で決めたかったけど、できなかった。もっと頑張れたんじゃないかという悔しさ、というより空しさが残ったレースだった。
今回はこういう結果に終わってしまったけれど、次回のレースで今回感じた悔しさとかを晴らせるように頑張ります。

第1回日光マウンテンランニング(はまちゃん)

2016-11-28 15:23:20 | 日光マウンテンランニ...
5年の濵田です。
100kmの流れ(?)ですがトレイルをぶち込みます 笑

昨年の熊野古道トレイルに続き、

どうしてもまた世界遺産のトレイルを走りたい!

という思いから参加してました、日光マウンテンランニング。



基本情報はこんな感じです。

大会概要
・日時:2016年11月13日(日)
・距離:約32km
・累積標高:1886m
・制限時間:9時間
・場所:日光国立公園および世界遺産の二社一寺周辺山域

今年が第1回大会ですが、日本のスカイランナー第一人者の松本大さんが運営に関わっているとのことで、ふたを開けてみるとこれ以上ないほど素晴らしい大会でした。レース終了から月日は経ちましたがその感動は色褪せないばかりか増す一方なので、以下にその感想を記すこととします。



目次は以下のようになってますが、レースの感想はどうしてもグダグダなりがちなので、§2 あたりから適当に読み飛ばすのがオススメです。

【目次】
§0 練習と事前準備
§1 レース
§2 11の魅力と2つの課題
§3 まとめ
§4 まとめのまとめ

§0 練習と事前準備
月間走行距離はあまり真面目に記録は取っていないですが、だいたい月150K弱。
長い距離はえちご100K。トレイルは9月末のSTYの途中打ち切りと、たまに家の近くでちょこっと野山を走る程度で、本格的な山はなし。
レース1週間ほど前にシューズを新調しました。



以前のBROOKS PURE GRIT 4 からsalomonのspeed cross 3にしました。最新モデルはSpeed Cross 4ですが、ぶっちゃけほぼ変わらないとの店の人の談。定価の6割ほどで購入しました。各所で好評を得ているモデルとのことでほぼ不安はなかったのですが、
”これぞトレイル向け”
って感じのシューズでグリップ力は最高。ロードでの走りやすさは他のシューズに劣る部分もありますが、急斜面での安心感と走りやすさは抜群でした。
若干ロードよりの前回のシューズと趣を変えたかったので、その点では良い選択となりました。
直前に新調するのは一般的にはよくないとされていますが、とっておきのデートの前に新しい服を着たくなるものでしょう?失敗することもあるとは思いますがそのあたりは自己責任で(適当)

§1 レース

※諸事情によりコース地図は削除しました



スタート〜A1(8.0km)<42位>
前半は比較的抑える(気持ちで入る)のはいつも通り。
ただ、
”今までレースで経験したことのない鮮やかさに圧倒”
されてペースを抑えるのに苦労します。
いや、だってこんな景色見たら誰だってテンション上がるでしょう?


(スタート会場が絵になります)



(スタート前こんなにみんな笑顔の大会も珍しい)

スタート後は登り基調ですが、その後急な下りで滑落し肋骨を折っている怪我人が。何人かのレース参加者が救護に当たっていました。自分より前にいるのだから結構速い人たちです。救護を必要とする怪我人に初めて遭遇しましたが、今後レースに参加するにあたって救護の知識等も身につけていきたいなと感じながら進みました。

※尚、救護にあたっていた方は途中で復帰したようで、猛スピードで抜かされました。結局8位になったそうです。救護をしつつその後素晴らしい順位を獲得された眞舩さん、尊敬いたします。

A1〜A2(12.0km) 大山付近1:50:47 <38位>
A1エイドは以前親友たちと宿泊した大江戸温泉の直ぐ近く。懐かしさを感じながらエイドに入ります。
標高が高くなるこの辺りから、色とりどりの紅葉は、冬の足音が近づいた高原へと姿を変えていきます。
ただこの日は雲ひとつない青空。

“コース上どこを走っても気持ちいい。”

こう感じられるレースはトレイル大国の日本といえどもなかなかないのではないでしょうか。



A2〜A3’(15.0km) 霜降高原往路 2:29:37<55位>
比較的快適に進んでいましたが、A2付近で早くも足のつりを感じ、A2でゆっくり休むことに。おそらく約3分の休憩ですが、後ろが詰まっており、そこで15人程度に抜かれたようです。
(38位通過の自分が1:50:46で3分休憩だと52位の人の1:53:32あたりまで抜かれてる計算になります。)
直後のくだり等も含め、完全につった訳ではないものの快適には走れない状況が続きます。

A3’〜A3(18.0km)霜降高原復路<59位>
この区間3km設定なのかーいw ただ、実際GPSの記録等を確認しても、4kmはないようです。
1350mから1700mまで1400段の階段で一気に上り(後半はトレイルもあり)、一気に下がる今回のトレイルのメインディッシュ



ただ、ここでもA3’到着時に足完全につってしまいしばらく休憩。
攣っている時に焦っても仕方ないので、
エイドでは日光特産の湯葉、羊羹、オレンジ等をタイムを気にせずじっくり堪能^o^
新発売のポカリスエットゼリーも美味しかったです。
その後も楽しみにしていた1400段の階段を前にして攣ったため、前半は適宜休憩しながらの歩き。後半は攣りも治ってきて止まらずに歩いて登れるようになってきました。

登りの際中はやたらドローンが飛んでたのが印象的。
主にNHK等が取材していたようです。さすがNHKの取材力。
実際のドローンでの様子はこちらからどうぞ!

NHK World
大嶋さんによる大会動画

その後は若干テクニカルだが、走行可能な下りに入ります。
”少し怖いけど、ギリギリ走れる”
くらいがトレイル走ってて一番面白いです。この地点では前後に下りを得意としてそうな人が多かったことから結構ヒャッハーしました。

A3〜ゴール(30.0km)<60位>
※32.0kmともいわれており、諸説あり。

区間の前半はこの大会のために整備してくれた急でストレートのダウンヒルや、ふかふかで緩やかに下る気持ちいいトレイル。走りやすすぎてもはや困った。熊野古道トレイルの前半みたいな走りやすいふかふかなトレイルは、気持ち良すぎて爆走しました 笑


(写真は急なダウンヒル。ここは脚への負荷覚悟でまっすぐ爆走するか、負荷軽減でジグザグで行くかランナーにより作戦が変わってきて面白いところでもあります。)

区間の中盤は大江戸温泉に戻ってきて、一部だけ行きと同じコースを戻る。区間の前半走れすぎて、またもや攣りに苦労。
後半の林道・ロードに入ってからは回復してきたので、あり余っている体力を使い、最高4:05/kmくらいまでペースをあげ、一人抜かしてゴール。
楽しくてあっという間の32kmでした。

タイムは4:56:40の総合60位。(男子57位)
途中から目標にした5時間以内にはまとめきったものの、全体としてはなんとか4時間30分前後で走りたかったレースではありました。
いつもだいたい目標の目安にしている女子3位の方が4:47だったので、その方には勝ちたかったのが本音です。

§2 12の魅力と2つの課題
12の魅力
”全て”と言ってしまってもいいんですが、楽しさを構成している要素が12個ほどあると感じたので列挙してみます。

①メンバー
2年生のななちゃんと4年生のゆうちゃんと参加。トレイル好きな人が集まってすごく楽しい大会でした。前日当日の観光もサイコーに楽しかった。2人ともありがとー!

②絶景
“紅葉の美しい日光を自由に駆け巡る。”
これ以上に贅沢な遊びを自分は知らない。

③秋晴れ
“日光の空にはもともと雲なんてないんじゃないか”
と勘違いするほど清々しい青空。
最近大会が雨に見舞われることも多かったが、「初大会から10大会連続雨なし」だった頃の自分の晴れ男っぷりを取り戻した感があり、頼もしい限りだった。(←何目線)

④エイド
自分は特産品のエイドに目がない。
日光といえば湯葉。ちなみに湯葉と湯波の違いはご存知ですか。
知らない人はggrks
日光では正式には
”湯波”
だそうです。

⑤協賛企業
魅力的な協賛企業が多かったのも特徴的だったように思います。
今回はCASIOさん協賛のスポーツカメラを利用(貸出はもちろん無料。おまけに豪華商品が当たる抽選付き)して、楽しさを丸ごと記録させていただきました。#fr100
またホノマラー3人とも無料でテーピングもしていただいた。3週連続トレイル出場のお方は、テーピングしてもらったのに足が痛くなったと文句を言っていましたが、
「それはオーバーペースだったね」
と華麗にかわされていました。
陸上アイテムを売る側は、効果がなければ常に「オーバーペースだったね」と言い訳できるのでずるい。とはいえ、トレイル界では若い自分たちを面白がってくれたようで、仲良くしていただきました。協賛感謝してます!
他にも、salomonをはじめとする、ここに書ききれないほどの協賛があって、シューズ無料で試走できたり、地元名産の揚げ湯波まんじゅうも店出していたり、といった充実ぶりでした。

⑥魅力的すぎる”裏側”
大会開始前からFB等で魅力的な告知や大会の裏側のちょい見せをされていて、期待感が高まる演出でした。4100m累積標高があるとかいう、某N沢温泉トレイルとかとは大違いでございました。
(N沢温泉トレイルを批判する意図は毛頭ないことをここに記しておきます。すごくいい大会でしたよ 笑)

⑦メディア掲載
魅力的なHP、大会側のHP、写真家と協力した写真とMovie、地元の観光メディアでの宣伝、などwebメディアを中心とする露出が魅力的かつ豊富でした。

⑧たくさんの”日光ならでは”

・エイドでの湯波
・神社の方の笛によるスタート演出と途中の応援。
・ゴール後は大盛りの日光そばを無料で堪能。
・神社の石段を駆け上り、鳥居をくぐってゴール
・日光出身の美人書道家による大会ロゴ、スタート前書道パフォーマンス
日光の木材を利用した入賞盾
など。
”ならでは”
の魅力を詰め込んだ本当に魅力的な作品でした。

⑨ライトアップ日光
日光マウンテンランニングが行われる土日は、ちょうどライトアップ日光が行わている期間中。
普段見ることのできない五重の塔のライトアップや逍遥園の紅葉ライトアップ。
前日夜だけでもお腹いっぱいでした。





⑩宿
シーズン真っ只中の観光地日光にあって、東照宮まで徒歩数分という立地を考えるととてもリーズナブル。宿の方の対応も荷物を預かってくださるなど丁寧でした。

⑪階段
天空回廊と呼ばれるキスゲ平の階段。
一般的なトレイルランナーには嫌われがちな階段であるが、普段手軽に負荷をかけられるメリットから階段練習を多くしてることもあって、自分は割と階段好きになりました。
さすがにアベノハルカス登るような大会に出たいとは思わないけども 笑

⑫温泉
マラソン後の温泉は優勝。

課題
ほぼないのですが、第1回ということもあり今後の大会運営にも関わる話題などを。

①制限時間と必携品
「できるだけ多くの人に楽しんでもらいたい」との思いでの長い制限時間(9時間)と制限時間を考慮しての必携品(ライト等)であった趣旨はすごーく理解できます。第1回大会であったし、その判断に関して批判するつもりはないです。
ただ、32Kという距離を考えた時にライトまで必携品にすべきかどうかは議論の余地があるところではないでしょうか。
私の意見としては制限時間を7.5時間(15時30分)にし、ライト、レインパンツ等を必携品と定めなくても良いのではないかと考えています。また、出発時間を30分早める等して15時制限時間でも良いもしれないです。
7.5時間の制限時間は他のトレイルランニングの大会を見ても比較的長い部類に入りますし、それでも十分多くの人に楽しんでもらえるのではないでしょうか。短いコースも設定することにより初心者のニーズに応えるといった方法も有用でしょう。必携品を多くしすぎないことにより、参加者の裾野が広がったり、ルール違反の人が減って健全な大会運営が可能になったりするというメリットと、山を走る際のリスクマネジメントのバランスを考えていくことが大事だと思います。

②脚攣り
これは完全に個人の反省ですが。32kmだからと言ってなめたらいけないということでした。なめてた訳ではないですが、前日の睡眠時間や体調管理、事前の漢方服用含めて万全の準備とはいえなかったことが今回の失敗の一因とも言えるでしょう。また、前半の登りの歩きでストライドを小さくして脚への負担を軽減することも一つの対策と言えるかもしれないので、次回への課題としたいです。

§3 まとめ

走ることを愛する全人類にオススメしたい大会。

ただ、トレイルの32kmは決して短い距離ではないので、練習or大会で15km以上のトレイルを経験、もしくはフルでサブ4.5位の走力はないとちょっと厳しいかもしれません。
来年以降参加する人は宿には注意。シーズンの観光地のためリーズナブルな宿はすぐ埋まります!参加するかはおいといてとりあえず宿だけ確保するのもありだと思います。

これを読んで山にちょっと興味持った人、是非一緒に山に行きましょう。
練習でも大会でも大歓迎です。初めてでも経験者でも全然OKです。
そういえば年末にトレイルの申し子、こと松田さんが高尾かどっかでトレイル走りに行きたいね、と言っていました。

§4 まとめのまとめ
日光トレイル、楽しすぎてその後の日々が辛いです。




第7回伊南川100kmウルトラ遠足(たまる)

2016-11-27 18:02:05 | 伊南川100kmウルトラ遠足
フルの流れの中で100kmをぶちこむことになりますが(笑)、伊南川遠足の回想録です。
とはいえ、サブ10や完走を目指す人の参考になることは少ないと思うので、暇な時間や伊南川はどんな大会?って思ったときにでもよんでみてください。

出場経緯
昨年出てよかった点が多かったが(昨年の感想録参照)、特に印象に残っていたのが紅葉。昨年は1シーズン分の紅葉を満喫できた。あと制限時間が16時間と長いので精神的に楽。
車がないと不便な場所のため一人だけだとどうしようって感じだったが、当初からH越さんが参加するつもりだという話を聞いていたので、エントリー。いつも通りのことだが元キャプテン以上に人望がないので(笑)、メーリスを回してもだれもつれなかった。

直近の練習
皆無に等しい。週末のどちらかに6 kmジョグするくらいで、8月以降に10 km以上走ったのが浦佐を含めて3、4回くらい。

コース概要
伊南川のコースを(個人的な主観によって)いくつかの区間に分けると、
start~23km→スノーシェッドやロックシェッドがある緩やかな上り区間。
23km~31km→アルザ、ミニ尾瀬、七入のエイド充実区間。緩やかな上り。
31km~37km→走行禁止のトレイル区間。登り。
37km~53km→最高地点(沼山峠)から七入までの下り区間。
53km~60km→七入-アルザのエイド充実区間の逆走。緩やかな下り。
60km~68km→アスファルトの登り区間。
68km~77km→登り切ったトンネルから木賊温泉までの下り区間。
77km~96km→緩やかな下り区間。95kmくらいでゴール会場の真横を通る。
96km~finish→最後のエイドを通って、橋を渡り、坂を登って下ってゴール。
みたいな感じかな。小刻みなアップダウンが少なく、上り区間と下り区間がはっきりわかれているので、浦佐のコースを縦にちょこっと、よこにびよーんと伸ばした感じに近いんじゃないかと思います。


目標
タイムが狙えないことはわかっていたが、だからといって伊南川まで来てただ100km走るのももったいないので、以下のことを目標(というか目的)としていた。
・時間内完走
・沼山峠からコースアウトして尾瀬の展望台まで脚を伸ばす。
・トレイル区間の途中にある抱返りの滝を見に行く。
・エイドを満喫する(焼き肉、ハム、トマト、などなど)。
・ゴール会場で海宝さんまを食べる。
・エイドスタッフと話す。ほかのランナーともなるべく話す。
木賊温泉への入浴はタオルとかを持って走るのが面倒だったためしないことにした。


ここからやっと旅行記に入ります。

前日(金曜日)
研究室だったり仕事だったりで、18時過ぎに渋谷でレンタカーを借りて出発。池袋出発とかの方が現地への到着は絶対に早いことが分かっていたが、今回は安さを重視していつものジャパレンで借りた。
首都高→東北道を通り、宿泊先の会津たかつえ高原へ。途中、佐野SAで夕食。一般道に降りてから道路わきの温度表示はどんどん低くなり2℃とかになっていた。一年ぶりの道は懐かしかった。
で、宿着が22時45分くらい。星空がきれい。無数の星の中でなお一瞬で判別できるオリオン座は偉大だと思った。それに満月だった。
ちょこっとだけ準備をして就寝。

当日(土曜日)
朝3時起き。ご飯食べて準備して3時30分過ぎ宿発。からの4時過ぎ会場着。寒い。
受付して車内でゼッケンをつけて準備。当初の予定では半そで+アームウォーマー+ゴミ袋で走ろうと思っていたけど、寒かったので、ごみ袋ではなく薄手のウィンドブレーカーを着ることにした。それでちょうどいいくらいだった。スタート10分前くらいにトイレに行ったが、まったく並んでいなかった。

今年もスタート合図はポン菓子の破裂音。業者の方が、あと1分と言ったりあと5分と言ったりしている間に破裂。4時56分だった。

Start~23km(アルザの郷)
スタート時は真っ暗。ということで、ほかの人の懐中電灯の明かりを頼りに進む。持ち物は片手にデジカメだけ。昨年と同じ装備。川沿いのコースやスノーシェッドなど懐かしい。が、寒い。途中の温度表示が0℃。1ヶ月半前の浦佐との気温差が37℃って冷静に考えてやばくね、と冷静じゃない頭で考えていた笑。毎回エイドでトイレに行っていた気がする。5kmが37~38分くらいのペース。

23km~31km(七入)
前半最後の長くてアップダウンもあるスノーシェッドをぬけるとアルザの郷の目の前。復路はこのスノーシェッドの手前から登りに入る。アルザで温かいレモンティー(以後、ホットドリンクがあるところでは基本的に飲んでいた)、ミニ尾瀬でハム(新名物としてパウンドケーキに挟む食べ方をお勧めされたが、個人的にはそのまま食べるかトマトと食べるのが美味しく感じた)、七入でコーラを頂いた。

31km~37km(沼山峠:最高地点)
で、ここから走行禁止の山区間。歩く。序盤で見えた滝が抱返りの滝かと思って、近くまで行って満足していたら、実は違ったみたいだった(終わった後写真を整理していたら違うことに気付いた)。
昨年は何人かで話しながら登ったのであっという間に終わった気がしたが、今年はペースが合う人がおらず黙々と歩く時間が長かった。しかも頑張って登ったと思ったところで300mちょいしか登ってなくて軽く絶望。まだ半分。ここから東京タワー登ると思うと笑えてきた。近くにいる人に話しかけて一緒に登ったりもしたけどわずかにペースがずれているようでいつの間にか一人になったりした。
そんなこんなで沼山峠着。

番外編~沼山峠-尾瀬展望台-沼山峠~
沼山峠は尾瀬へ入るルートの一つ。何だかんだいって結構時間がかかっていたので(この時点で37kmを5.5時間くらい?)寄り道するか一瞬悩んだが、ここをすっとばして完走しても後悔することはわかっていたので脚を伸ばすことに。その前にエイドで休憩をしていたら、H越さんが登場。かなり消耗しているようだった。自分は寄り道することを伝え先に行ってもらう。
で、展望台までは階段を登って下ったら到着。歩いたら片道10分くらい。展望台っていうよりはベンチが置いてあるだけの休憩所。だけどわずかだが尾瀬沼が見えたので満足。下まで行くにはさすがに時間と体力が足りない。
で、同じくらい時間をかけてもどった。戻った後のエイド休憩も含めると30分くらいのロス。

37km~52km(七入二回目)
沼山峠から御池エイドまでは、バス専用道を下る(途中短い上りが何か所かあり)。途中でH越さんをぬかす。辛そうであったがとにかく行けるとこまで行くとのこと。写真撮影に絶好のビューポイントがいくつかあった。御池エイドからも下り。しかもそこそこ急だから脚へのダメージがつらい。下りが走れないのは練習不足。もう下りやだ、止まりたいとか思っているうちに七入に戻ってきた。
ここで中間点荷物を受け取れる。懐中電灯の準備。さらにおにぎりとトン汁が食べられるので、ゆっくり座って休憩。

52km~60km(アルザ二回目)
七入-ミニ尾瀬-アルザ間を戻るだけ。七入を出たあたりで急に頭がぼうっとしてきてしまいゆっくりしか歩けない。ミニ尾瀬エイドで休憩すると少し回復した。けどエイド出てちょっと走ると、また似たような状況になってしまった。途中で後ろから来た女性に声をかけてもらい、なんとかその人についていく。アルザ着。この後の登りに向けてしばし休憩。

60km~68km(峠頂上のトンネル)
アルザエイドを出たらすぐに登り。はじめちょっと走ってみたが、すぐにのどが渇きはじめ歩きになった。先ほど声をかけていただいた女性に引っ張ってもらって話しながら歩く。とにかく歩く。途中のエイドで登りがあと1.5kmという情報。そこからトンネルまでもうひと歩き。待望のトンネル。

68km~77km(木賊温泉エイド)
トンネル内の足元は暗いので、懐中電灯をつけようとしたら点かない。ふぁ、ってなった(笑)。いじってみると接触の部分が悪いようで、点いたり点かなかったりを繰り返した。
トンネルを抜けると下りなのはいいが、急だし足首痛いし、この状態であと30kmも走りたくないし、と思いはじめ、次のエイド(昨年のジンギスカンエイド)で焼き肉食べてやめようかと考えていた。なんとか走ってエイドに着いて、そしたらお肉はなかった。絶望。椅子に座って出発をためらっていると、エイドスタッフの小さな男の子がおもむろにゴール時のアナウンスの再現をやっていた。「△△からお越しの○○さん、両手を挙げてぇー、感動の100kmっ制覇―!」(←文字だと伝わらない。。。)めっちゃクオリティ高かった。と同時にそれを聞いたらちゃんとゴールしないといけない気がしてきた。ってことでゴールを目指す。完走できたのはこの子のおかげ。
この辺りから、フォームの意識を「走る」ではなく「ジョグする」にしてみた。そしたら余分な力が抜けて徐々に走れるようになってきた。おそらく相当無駄な力が入っていたのだろう。木賊温泉エイドの手前でそこそこ急な下りは終わり。

77km~88km(焼き肉エイド)
木賊温泉エイドをぬけたあたりが80kmくらい。スタートから12時間たっていた。80kmを12時間って昨年の夢の島と一緒じゃん。こんだけつぶれているのと同じだなんて夢の島は甘えていたらしい。
83kmくらいのエイドでは鶏汁が昨年はあった鶏汁がなかった。ショック。なのでコーラのお湯割りを宣伝しておいた。この辺りから暗くなっていて懐中電灯が必要。だが、電池が持つのか心配になってきたのでなるべく点けずに進む。
で、歩いてジョグして歩いてを繰り返してやっとの思いで焼き肉エイド。ここはちゃんとあった。美味しい。90km走ってきた甲斐があった。でも、だらだらしている暇はないので泣く泣く出発。

88km~96km(最終エイド)
エイドを出てすぐに気持ちが切れた。歩いてしまう。が90km過ぎの最後のスノーシェッドをぬけて町中に近づくと、少しずつ回復。満月がきれいだった。月明りのおかげで懐中電灯を点けなくても道路が明るい。なんかしらないけど、百人一首の紫式部の歌に月が出てきたなぁ、とか考えてた。雲隠れはしていなかった。
95km近くで一旦ゴール会場のすぐ横を通るため、応援の人がいた。応援してもらうと元気が出る。
で、96kmの最終エイド。ここにも焼き肉があった。ここでの焼き肉は想定していなかったのでテンションがあがる。もちろん食べた。行こうとしたら、エイドの人に「せっかくだからもっと食べていきなよ。」っておかわりを勧められた。そりゃ食べるしかない(笑)。

96km~finish
エイド出たときが大体14時間35分くらい。キロ6で行けばサブ15じゃん。ってことでそれを目標に走る。そしたら脚の動くこと動くこと。残り3km切ってからの久川城の砂利道の登りは意外と長かった。しかも懐中電灯で脚元を照らしながらなので走りづらい。走ったけど。そういえば昨年もなぜかここは元気で走っていたからあんまり長いイメージがなかったのかも。
会場に戻ってきて最後の直線でH越さんが待ち構えてくださった。そして、ゴール!15時間にはちょびっと及ばなかった。

ゴール後
ゴール後は抽選をやってタオルをもらい、参加賞のお買物券で食べ物を買って貪り食う。現金はほとんど使わなくて済んだ。途中で一緒に走った人たちとも会って挨拶できた。
頭からしっぽまで食べられる海宝さんまが焼きあがりそうだったので、それを買ってH越さんの待つ車へ。
直帰の予定ではあるがその前に汗を流すべく目的地は塩原温泉郷の日帰り温泉。23時まで受付しているところがあることが事前の調査でわかっていたのでそこに向かう。走った後の温泉は最高。体の芯からあったまった。
そこからはSAで適宜休憩&仮眠しながら渋谷へ。ほとんどの運転をH越さんにしていただいた。しかも首都高に入ったら眠ってしまっていたらしく、気づいたら目の前に信号が出てきた。駒場の裏門のとこだった。本当に申し訳なかった。それでレンタカーを返却したのが朝5時くらい。電車はもちろん動いているので解散しました、とさ。


まとめ
伊南川の参加賞Tシャツには、If you isn’t hurry, your life is full of wonder and joy
という言葉がかかれています。まさにこの大会を象徴している言葉ではないかと思います。直前までわからないスタート時刻、国立公園内の走行禁止区間、エイドに近接している秘湯、街灯がなくても月明りで明るい夜道、行こうとするとお代わりを勧めてくれるエイドスタッフ等々。そしてそれらを楽しむ余裕を与えてくれる16時間という長い制限時間。
タイムを狙うのもいいですが、100kmを楽しみたい方にはぜひ伊南川をお勧めします!

2016つくばマラソン(くの)

2016-11-24 18:51:03 | つくばマラソン
こんにちは、ホノマラ2年の久野です。今後つくばでサブ3を狙う人の参考になればと思い、大会録を書きます(^O^)

<ラップ>
(1kmごとの記録が保存できてなかったので5kmごとだけ)

5km 20:56 @ 4'14

10km 20:35 @ 4'07

15km 21:00 @ 4'12

20km 20:53 @ 4'11

ハーフ通過 1:27:55

25km 20'16 @ 4'04

30km 20'58 @ 4'12

35km 20'18 @ 4'04

40km 20'32 @ 4'06

finish 8'54
計 2:54:22 (後半ハーフ 1:26:27 ) @ 4'08/km

<練習>
9月:230km
10月:302km
11月:92km(11/19まで)

5月以来、300km/月いってなかった反省から10月は距離を積むことに専念。(結局Sきカップに頼るはめに…)
11月はスピードを意識した練習に切り替え、皇居をキロ4ちょっとで3周したり代々木公園を一周4:30で13周したりした。

<レースプラン>
最初は押さえめで入ってハーフを90分justで通過。
ハーフ越えてからキロ4で押せるところまで押して、30〜40kmで潰れてもサブ3。

<大会前~当日>
大会一週間前から足に負担のかかるスピード練を控え、毎日3食しっかり食べることで生体リズムを整える。

前日はアフターズを8時ごろに退出して、上京していた親のホテル(虎ノ門近く)に泊めさせてもらった。
10時過ぎ、親が観ていた海外ドラマが終わったタイミングで就寝。

<当日>
5時起床。朝食はおにぎり2個、大福、蒸しパン、ウィダー、バナナ。
ホテルからはタクシーで駅に向かったが、その運転手がちょうど筑波出身のひとで「おおっー!」てなった。
7:20ごろ会場に到着、みんなと合流。
8:30ごろに便意を感じトイレへ。混んでいたが、ギリギリスタートに間に合う。

【start~10km】
前評判通りスタート直後は人で混んでいた。横の歩道は比較的すいていたので1kmはそっちを走った。ラップが4'05だったので突っ込みすぎたと焦り集団に戻る。
4'15辺りで刻むつもりだったがラップが安定せず、ペースを操作するのも面倒だったため、歩幅が同じくらいの人に着いていく作戦に変更。
結果、予定よりペースが上がったが、心肺的な辛さは感じなかったため続行。

【10km~中間地点】
なるべく何も考えずぼーっとしながら走り、キツさを感じたら人に着いていくというのを繰り返す。
腕を意識的に大きく振り、上半身を使って走ると比較的楽に走れることを発見。
20キロくらいで名前を呼ばれた気がして振り返るとmtdさんが応援してくれていた。そのあとAOさんに追い付いた。知り合いに会えたことで気分が変わり、ハーフ地点めざして加速した。

【中間地点〜32km】
予定通りペースアップ。5キロ19分台出せるくらいまでいこうと思ったが、思うように上がらない。しかしキロ4分一桁は維持しながらも心肺の苦しさはなかったため、不安は感じなかった。
ラップも安定してきて、30kmを越え、残り12kmだと思ったところでサブ3への確信が深まった。
32kmのところで本日2度目のmtdさんの応援があった。手をふって答えたとき、後ろからJ一郎がきた。

【32km~finish】
キロ4で行く、とのことなので並走することに。(人から聞いただけだが)金沢30km過ぎで潰れていた姿とは裏腹に、平然とキロ4ペースを維持していく彼に着いていこうとするうちに、落ちかけていたペースを再度上げることができた。(これは割りと助かった)
37kmの給水手前でJ一郎が何かを取り出して食べ、徐々にペースを上げだしたので、負けじとポケットに忍ばせたブラックサンダーを頬張る。
しかし口が一杯になり息ができなくなりすべて吐き出す…
呼吸が乱れた上、口がパッサパサになっているうちにJ一郎に完全に置いていかれる。

残り5kmを切ればあとは気力の問題。呼吸が浅い。距離表示が遠い。距離表示が視界に入る度にダッシュして、なんとかペースを維持しようとあがく。(結局落ちたけど…)
最後の上り坂を見たとき心が折れそうになったが、越えてしまえばそれまで。
ダッシュでゴールへ駆け込む。

<まとめ>
2:59:59でもサブ3出来ればいいと思っていたが、コンディションも良かったため自己ベストを大幅に更新できた。
今回距離に対する精神的絶望が無かったのは、フルに比べ苦しい時間が圧倒的に長いウルトラを経験してるからこそかな、と思った。
ただ中盤にスピードを上げたいところであげられなかったのは反省点。フルのベスト更新のためにハーフなどでスピードをつける練習に力を入れたいと思う。
しっかり練習を積めばサブ3はできる、そう確信したつくばだった。

おわり