先日のブログに書いたが、植物園を巡るとハンカチの木のような面白い植物に出会えるが、我が家のそばでも時々驚くような植物に出会う事ができる。
久我山駅から近いお宅にブラシノキが咲いているのを発見。この名前を付けた人は多分この名前しかないと思ったであろう植物である。花は彩度の高い赤でブラシ、特に学生時代の化学の時間に試験管を洗うブラシとそっくりな形状をしている。
ブラシノキはオーストラリア原産で暑さには強い。その生態は変わっており、実がなるが、すぐに破裂せず、数年に渡り貯め込んでいくため、ボール状の実が数多くなる。そして、山火事のような危機的な状態になると一気に実が破裂して沢山の種子を放出することでその子孫を残すのである。いかにも砂漠に近い場所原産だけのことがある。
もう1つがスモークツリー、原産は中国らしく、和名は『けむりの木』という。この木はまるで煙のように見えるが、これは雌木の花序(花のつく柄の部分)が長さ20cm位で多数枝分かれしたものであり、遠くから見ると本当に煙が燻っているように見える。
別名が『白熊(はぐま)の木』だが、シロクマのことではなく、写真にあるとおり、動物のヤクの尻尾で作られた払子(ほっす)という仏具のことである。
スモークツリーには白のほかピンクのものもある。その不思議な姿を見るのも初夏の楽しみので1つであったが、実は写真にあるのはかつて家の近くのお宅に咲いていたもの。2年前に枯れて今は見ることができなくなってしまったのである。まあ、またブラブラ歩いて珍しい植物を探してみたいものだ。