久我山界隈を歩いているとヒマワリ(向日葵)を植えている家をあちらこちらで見る。一口にヒマワリと言っても花の直径が50cm以上ある昔ながらのものもあれば、花の直径が20cmまでの小顔勝高さは1.5m位ある種類、全体に小さく高さが30cmくらいで花も直径20cmくらいしかない可愛らしいものまでバラエティに富んできた。
ヒマワリは北アメリカ原産で原種は高さが3mにもなる一年草、一つの花のようにみえるがキク科の特徴で小さな花が集まり一つの花を形成する。外輪の黄色い花びらをつけた花(舌状花)と内側の花びらのない花(筒状花)と区分することもある。
花の名前の由来は『太陽の動きに連れて花が回る』という習性から来ているが、実際に花が若い頃、つまり成長している時には日の出には東を向く。そして太陽が登りはじめるとその光に合わせて西の方を向くとされるが、これは蕾が付く頃までで花が咲くころには一定方向からは動かなくなる。
では何本か咲いているヒマワリはどちらを向いているのか、これを通勤路で観察した。何本もヒマワリの花が咲いているが、南をみるもの、東を向くもの、西や北を向くもの、色々あるのである。この写メはよく見ると花が背を向けて咲いているのだが、南北を見て居るのである。
では河原などにまとめて植えてあるヒマワリはどうだろうか。この写メは幸手市の権現堤に植えてあるヒマワリだが、皆西を向いて咲いていて反対側を見ているのはいないようである。
子供の頃からヒマワリは日の差す方を見る、この固定観念は間違っているのだろうか?それとも同じタイミングで咲く場合はやはり一定方向を見て咲くのだろうか。これこそヒマワリの不思議なのである。
ヒマワリを見ていたらコロナ前の最後の旅行で北海道北竜町を訪れた際に見える範囲いっぱいに咲いていたヒマワリ畑を思い出した。今年もコロナ禍で旅行は諦めたのだが、もう一度見てみたい風景である。