hokutoのきまぐれ散歩

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せともの市2022

2022-08-02 05:00:00 | 日記
久しぶりに人形町のせともの市に行くことができた。昨年は母親が亡くなったため、行くことができず、一昨年はコロナでせともの市自体が中止となったからである。



江戸時代以来、人形町周辺には50軒ほどの陶磁器を商う店が立ち並んでいた。というのも日本橋川と箱崎川に挟まれたこの地区は海上交通が盛んで酒、砂糖、醤油、穀類などと共に陶磁器も江戸と関東で消費する90%が人形町、浜町、蛎殻町に集まり、日本一の陶磁器市場として栄えていた。



戦後、その勢いは失われたが、当時の賑わいを伝えようと八月第1週の3日間にせともの市が行われるようになったのである。



水天宮前交差点〜人形町交差点の歩道全域に50店が露店を出し、定価の20〜30%引きで陶磁器を販売する。扱うものは日常使われる茶碗や丼、皿、酒器からブランド品の壺や大皿まで。店によっては箸置きばかり並べるなど色々とある。



また、窯も伊万里焼、小鹿田焼、波佐見焼、壺屋焼、唐津焼、京焼、笠間焼、益子焼など生産地も日本全国に広がる。



尤もせともの市とは言いながらも生活用品の布巾やタオル、サンダル、塗り箸などの店もある。



大観音の前では子供向けのろくろがあり、これを使い、焼き物制作に挑戦できる。また、併せて愛知県瀬戸市より分神されている陶彦大神の例大祭も催される。



それぞれのお店には目玉商品を買おうと主に中年以上のおばさんたちがそれこそ目を皿のようにして品定めをしている熱気が伝わってきた。このせともの市は8月3日までの開催である。