人形町の最後の行事である歳の市が25日から始まった。人形町通りでは毎年夏の陶器市、秋の人形市、暮れの歳の市の3回は歩道を潰して露店が水天宮前交差点から人形町交差点までずらっと店開きをする。
歳の市の特徴は歩道と車道の間に提灯が灯され、特に日暮れ以降は趣きがある。水天宮前から左側の露店はしめ飾りやお供え、門松やだいだいなど飾る物が中心で鳶の人たちの組の名前がある。
これに対して反対側は衣料品、日用品、普段使いの瀬戸物から漬物、乾物といった露店に加えて綿菓子やタコ焼きなどの飲食を扱う店が軒を並べる。
ただ、昨年は左側はほぼ通常通りだったが,人が少なかったこともあり、右側には4〜5店舗しか出店されておらず寂しい限りだった。今年も人形町駅の地下鉄工事の影響もあり、露店の数は少し少ないがそれでも来年の暦を売る店、干し芋・干し柿など乾物を売る店、七味唐辛子の店などが出店していた。
この辺りの露店は『は組』が仕切っているようで提灯を見ることができる。立派な門松やお飾りが並んだ店をみるのがこの辺りの冬の風物詩である。