hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

宿場町草加を歩く③〜草加松原を散策

2021-12-21 05:00:00 | 日記
旧日光街道と県道足立越谷線の交差点にはおせん公園が整備されていて、その向かい側には松尾芭蕉と奥の細道を歩いて旅した『河合曾良』の銅像がある。

向かい側に渡るとすぐに橋があり、伝右川が流れている。まずは川を右手に向かうと甚右衛門堤や神明排水機場などが見える。橋を渡ると札場河岸公園となっていてその先には綾瀬川が流れている。



川幅も広く、足立区を流れる綾瀬川と同じ川かなと思うほどゆったりとした大河である。見張り台の役目を果たす『望楼』があり、中にも入ることができる。階上に上がると川や松原の遠景を楽しむことができる。



また、そばには松尾芭蕉像もあり、正岡子規、高浜虚子などの俳句が刻まれた句碑も点在している。



いよいよこの辺りからが『草加松原』である。初めは向かって左側のみに松が植えられている。散歩する市民も多く、なかなか賑わっている。



車道に設けられた跨線橋が太鼓橋のような形をしている。橋の名前は矢立橋。登ると67段あり、最上部からの眺めは先ほどの望楼より遥かにいい。また、前方を見ると左右に松が植えられている。その松原の中を歩いて行く。



対岸にも望楼があり、ようやく橋が出てくる。欄干の上に小さなハープのオブジェが並んでいるが、橋の名前もハープ橋であった。



ドナルドキーン氏の石碑もあるが、松尾芭蕉が歩いた日光街道を彷彿させる。再び、太鼓橋型の歩道橋が出てくるがこちらは百代橋。



綾瀬川に架かる松原大橋を渡り、右に曲がって行くと草加市伝統産業展示室がある。この一階に草加市を代表する伝統産業の『せんべい』『皮細工』『染色』を紹介するぱりっせと名付けられたスペースがある。



中に入ると私以外は老夫婦一組、それぞれの技術を丁寧に紹介しているのだが、少し離れているからか人はあまり来ない。



せんべいだけでも焼き方、歴史などがパネルで展示されていて焼く前の『タネ』と呼ばれる白いペレットから揚げ煎餅まで、コロナ禍以前はきっと試食もできたであろう。



県道を反対側に渡ると東武伊勢崎線獨協大学前駅(旧松原団地駅)まで歩く。副駅名は『草加松原』である。昔の団地前の駅のイメージから駅名の改称とともに学生街の雰囲気に変わりつつある。