気がつけば12月も10日が過ぎて正月も近づいてきた。穏やかな晴れの午後、年末恒例の浅草への買い物に出かける。コロナ禍のなか、8月に訪れた際には人気も少なかったのであるが、どの程度変わったのかも気になる。
地下鉄浅草駅に到着したのが午後2時過ぎ、出口を出て雷門に向かうが、まずは人の数にびっくり。随分と人出が増えていて、雷門をバックに写メを撮る人で溢れかえっている。もちろん、外国人は当たり前だが殆どおらず、老人も少ないのだが。
目立つのは若い人、あまり高くないレンタル着物の面々も多い。もちろん着物はいいが、幽霊のような白い着物は如何なものかとお節介ながら考えてしまう。
仲見世は人通りが滞るほどでもない。コロナや賃料値上げ問題もあったからか、店が変わっているのが目立つ。仲見世の通路の上には『招き猫』『恵比寿様』『門松』などが飾られていてすっかりお正月モード。
伝法院通りからはスカイツリー、宝蔵門をくぐると五重塔が見えてくる。観音堂に上がり、今年一年無事過ごしたことの御礼と来年はさらに良い年となるように願う。
賽銭箱の前に並んでいると若者は次々と柏手を打つが、思わずここはお寺だよと言いたくなる。
観音堂を出るとお隣の浅草神社では猿回しが出ている。物見高い性格からそちらへ。鳥居を入ると境内に店開き、小さな2匹が右へ左へと歩き回っていて可愛らしい。その横にはかなり時代がついた夫婦狛犬が端にポツンと置かれていた。
浅草に来た主な理由はこの先のふじ屋さんに行って来年の干支の手拭いを買うためである。寅の手ぬぐいは縦と横の2バージョン。
どちらを選ぶか毎年悩むが、よく似ているため、二色を使っている縦型に決める。(以下、次回)