以前に兜町の『生駒軒』という町中華の店についてブログを書いたが、生駒軒というピーク120店にもなった中華料理店グループはどうも人形町の店が発祥らしい。(日本蕎麦でいうと『藪そば』『砂場』のように同じ暖簾を受け継ぐもので同じ製麺所の麺を使っていた)ただ、製麺所も廃業し、創業の生駒軒自体は今はもうないが、『メビウスの帯』という生駒軒の事を書いたブログの中に『(人形町生駒軒は)現在も30軒がある生駒軒の創業者児玉彦治氏の娘さんが開いた店』とあった。日本橋周辺には新川、兜町(前出)、人形町など6店舗(うち1店はとんかつ屋)あったが、店主の高齢化などで水天宮前、浜町はすでに閉店してしまっている。
私がこのブログで始めた『町中華シリーズ』第2弾にふさわしい店だろうとお邪魔した。ただ、店に行こうとトライしたのは3回目、しかし、グルメサイトには11時45分オープンと書いてあるが、実際には12時にしか開かないのである。今日はほぼ12時に店に入ると最初の客であった。この店はカウンターはなく、奥の1人がけボックスに陣取る。
セットメニューは4つ、①レバ炒め、②肉野菜炒め、③肉ニラ炒め、④ラーメン+小チャーハン。値段は全て800円である。特に悩まず、④をお願いする。
ラーメンは5分くらい、さらに5分くらいでチャーハン到着。最初の客ということもあり、チャーハンも出来立てである。
まずはラーメンから頂く。単品ならば550円と廉価だが、ワカメもメンマもたっぷり、さらにネギもたっぷりなのが嬉しい。スープは東京ラーメンの典型で魚介も鶏もあまり主張しないスッキリとした醤油味。麺は細麺の縮れ麺で懐かしいの一言、オバQの小池さんが食べていそうなラーメン。トッピングもワカメがシャキシャキしているし、チャーシューも厚切りだが、よく煮込まれていて繊維を感じない柔らかさである。
チャーハンは色は地味だが、ややしっとりめでいわゆる卵チャーハン。味は薄めだが、ラーメンスープと共に食べるとちょうどよい。
少しするとご近所のおじさんやサラリーマンといったいつもの面子らしき人たちがやってきて『ご飯少なめ』など色々注文をつけながらメニューを選ぶ。ホールの女性も手慣れたもので愛想もいい。
テレビのお昼のニュースを見ながら、少しゆっくりして店を出たのである。町中華と言ってもテーブルもべたつかず、小綺麗で清潔な店内は好感がもてる。そして何より美味かった、ご馳走さま。
生駒軒
中央区日本橋人形町2ー3ー4
0336661633
中央区日本橋人形町2ー3ー4
0336661633