前回に引き続き通勤路から見える木の実のお話。今回ご紹介するのは3つとも赤い実のお話である
春にはピンクや白い花を付けるハナミズキ、この木は一年中楽しむことができる。我が家の庭にもミニサイズのハナミズキがあるが、秋になると赤いピーナツくらいの実を付ける。とは言っても我が家のハナミズキは5年で実は3粒程度だが。しかし、大きい木には赤い実がたくさんなり、その後葉も紅葉していく。
この実は小さくて果肉もないばかりでなく、果汁に触れると皮膚炎にもなりかねないため、見て楽しむだけの方が良さそうである。
ハナミズキの近似種のヤマボウシにはサクランボぐらいの赤い凸凹した球形の実がなる。
こちらは食べると甘酸っぱい味はするが、どちらかというと果実酒に漬け込んで楽しむ方が良いかもしれない。
秋になると赤い小さな実をたくさん付けているのはアメリカヒイラギ。葉の大きさが小さいが、アメリカではクリスマスの飾りとして使われる(ヨーロッパではセイヨウヒイラギ)。アメリカヒイラギはモチノキ科だが、ヒイラギはモクセイ科で小さな白い花をつけ、キンモクセイのような香りがする全くの別種で葉の形のみが似ているのである。