hokutoのきまぐれ散歩

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日本橋郵便局

2020-10-05 05:00:00 | 切手
『切手シリーズ』その79。日本初の郵便局はどこにあるのか。つい先日まで私は東京中央郵便局だと勘違いしていた。しかし、実際に近代郵便制度が始まった(明治4年3月)際に駅逓司(その後の郵政省にあたる機関)と郵便役所(東京中央郵便局の前身)が設置されたのは現在の日本橋郵便局のある所である。

当初は魚類御用屋敷を転用していたが、2年後の明治7年4月に新たな駅逓庁は完成、2階建ての擬洋風建築となった。錦絵にもなるほどの建築で見に来る者があとをたたなかったという。しかし、明治21年2月に火災で焼失してしまう。



その後明治25年に新たな庁舎は作られたが、明治36年に東京郵便電信局が東京中央郵便局と東京中央電信局に分割、さらに東京郵便局などの改組を経て昭和6年に東京駅丸の内南口に東京中央郵便局の新庁舎が完成した。

一方、日本橋郵便局が発足したのは大正6年、その後は集配局としての役割を担ってきた。昭和37年には『郵便発祥地』の石碑が建てられ、さらに日本郵便制度の創始者である前島密の胸像が併せて飾られた。なお、現存している記念碑は平成15年に郵政民営化後刷新されたものである。



さらに昭和46年には郵便創業100周年を記念したポストも置かれた。



因みに現在の建物は昭和48年に作られたものであり、もうすぐ50周年を迎える。中央郵便局としての機能は失われてはいるが、現在でも年賀状の出発配達式は元旦の朝、近代郵便の発祥地である日本橋郵便局で行われている。

また、お隣の日本橋南郵便局には古いポストにあたる書状集箱(都市用)が置かれている。

日本橋には魚市場、銀行、人力車、親子丼、甘納豆、ハヤシライス、稲荷寿司など多くの発祥地と言われるものがあり、その地を他にも訪ねることにしたい。