『鉄道シリーズ』その232。今回は東葉高速鉄道を取り上げる。この鉄道の計画は古く1974年帝都高速度交通営団が西船橋〜勝田台の免許申請をしたことに遡る。しかし、千葉県に土地収用委員会がないこともあり、地権者の反対が相次ぎ、さらに建設費が当初に比べて大幅に上回ったことから開通したのは1996年4月である。
その間の金利負担なども含め、2018年3月の累積赤字額は739億円となっている。このため、運賃も西船橋〜京葉勝田台が16.2kmしかないにも関わらず630円、通勤定期が6カ月で14万2560円と問題となっている。(並行する京成では勝田台〜船橋が320円)
京葉勝田台駅は京成の勝田台駅と接しており、広々とした感じ。改札口の横に千葉県産元気豚の売店があるのが面白い。
階段を降りると地下駅にはオレンジ色をした2000系車両が止まっている。この車両は緑のシートが特徴、JRに乗り入れられないため、ほぼ全てが中野行きである。
電車は発車するとすぐに地上に出て、高架となった線路を思ったより早く進み、村上駅に到着。この次の八千代中央駅までは周りは沢山の緑に覆われている。
しかし、八千代緑が丘駅のイオンが見えるあたりからはマンション群が増えてくる。船橋日大前駅の上は高校がある。
北習志野駅はこの線では珍しく新京成線への乗り換え駅となっている。次の飯山満(はさま)駅、東海神(ひがしかいじん)駅はなかなか難読駅。ちなみに飯山満は『山奥にあるが飯を山に盛るほど米が取れる』ことに由来するとの説がある。
東海神駅からはずっとシールドの中で西船橋駅に到着する。東葉高速線はあまり、特色のない通勤路線、ただ、運賃が高いというのも寂しい。以前は飯山満駅あたりからはまた人のいない原野が増えていく感覚であったが、最近はかなり住宅化が進んだ気がする。