『1丁目1番地1号』その7回目、千代田区を歩きながら『平河町1丁目1番地』を探す。
平河町を歩くと城西国際大学紀尾井町キャンパスの先に中坂という坂道がある。その由来ははっきりとはしないが、坂の北側は武士の町、坂の南側は町人の町、その中間にあるから中坂という解釈もあるらしい。
その先を左に曲がると平河天満宮があるが、その先をまっすぐ歩き、少し広い道を右に曲がったあたり、マッサージ店が入るビルが『平河町1丁目1番地』がある。
この辺りは意外に戸建ての古い家屋が残されている。特に国立劇場裏にある豪邸はどこかの大使館と見紛うくらいである。国立劇場に向かう途中にと『隼町』の由来を書いた案内板がある。
江戸城に近いこの辺りは徳川家康が江戸城に入った際に鷹匠を住まわせた所から隼町(はやぶさちょう)と付けられたらしい。その後は武士と町人の町が隣り合わせにあったが、明治以降は武士の町の方を隼町と言うようになった。
明治時代には陸軍病院などが置かれたが、戦後は昭和41年に国立劇場などが作られ、今の姿になっている。ただ、国立劇場は隼町1ー4であり、隼町1ー1はそのお隣にそびえ立つホテルグランドアークになる。
ホテルの前に立つと目の前には半蔵門、江戸城がそびえていた。FM東京のビルの周りを回って新宿通りを行くともう半蔵門駅の入口である。