『メトロに乗って』その102。今回は東京メトロ丸ノ内線東高円寺駅で降りて歩く。元々青梅街道には都電14系統が走っていて、新宿〜荻窪を結んでいた。しかし、地下鉄荻窪線が開通、都電は乗客の減少から廃止され、その後地下鉄荻窪線も丸ノ内線と合体、現在の運行形態となった。
地図を見てみると中野〜荻窪はほぼJR中央線に並行していて、駅も(丸ノ内線・JR中央線)中野坂上・東中野、新中野・中野、新高円寺・高円寺、南阿佐ヶ谷・阿佐ヶ谷(荻窪は同一)と同じくらいの駅間に駅が設けられているが、東高円寺駅のみ対応するJR駅がない。
これは地下鉄荻窪線開業の際に路面電車廃止後不便になるという地元の要請に応えたからのようである。
東高円寺駅を降りてすぐのところには蚕糸の森公園がある。元は1911年(明治44年)に作られた原蚕種研究製造所、その後、蚕糸試験場に改称され、蚕の品質向上、種別の統一化を目指して研究をする施設であり、1980年につくば市に移転するまでは現在の場所にあった。その後、公園になったほか、杉並第十小学校の校舎・校庭も併設し、27,176㎡の広さを誇る。
しばらく青梅街道に沿って歩くと旧蚕糸試験場の立派な正門がそのまま残されている。これを入ると公園事務所、さらに『蚕糸科学技術発祥の地』の記念碑が建てられている。
その先左側には長い滝のような施設、その先を辿ると池になっていて、冬場は沢山の鴨たちが羽を休めている。パンを放ると我先にと集まってくるため、子連れがパンを蒔いていた。
その先が反対側の出口になり、まっすぐ行くと環状7号線に突き当たる。これを左に曲がり、歩道橋を渡って反対側に。
環七沿いにはやや古い団地、以前は都バス堀之内営業所があったあたりである。さらに梅里公園という比較的大きな公園があり、まだまだ紅葉を楽しむことができる。(以下、次回)