先週の話で恐縮だが、仙台市の青年文化センターでアイヌ文化の催しがあった。
こういう文化交流って結構すきだったりします。
ユーカラもナマで聴いてみたいし、ムックリ(口琴)とか、謡いとか、剣舞もあるんですね。
基調講演で「白老町」ときいて一つ納得。伊達藩が明治新政府に願い出て入植した地域ではないですか。これもまた震災後の文化交流だったんですね。
アイヌ語は柔らかくて、けれど乾いたような音が特徴。東北弁とちがい湿った感じがしない。
比較的、発音が明瞭で濁音も少ない。だから乾いた音に聞こえるのだろう。やっぱり大陸系の言語なのかも。唄を聴いていてもそう思った。女性が独りで歌う子守唄(とはいいつつ恋唄)はすごく情緒があふれていてよかった。
さらに大陸のおもかげを感じたのはムックリという楽器。
手のひらサイズの竹の切片に切り込みをいれ、震動するところ、共鳴するところが作ってある。
これを左手でもち、そのまま左のほほに当てる。ちょうど共鳴版のさきっぽが口にとどくように。
つぎに右手は震動版にくくりつけられた紐を引っ張る。
これが震動版に伝わり、竹を共鳴させる。
口内に震動が続くようならばしめたもの。唇の動きで音は変幻自在となる。
ビューン、ビューン、ビュンビュンビュンとリズムをつけて音をだす。やがてそれは竹に共鳴し、口腔に共鳴し、深みのある別の音が生まれだす。
それはまるで荒野を吹きすさぶ風のような、金属音にも似た切れ目のない音。この世の音ともしれない不思議な共鳴音。
この音、どっかで聞いたことがある・・・。
思い出すのにそれほど時間はかからなかった。
これは「ホーミィ(オルディンド)」だ。
モンゴルの歌でよく用いられる表現。高音と低温を同時に出して、高い緊張感のある共鳴音を作り出す。あれも確かゴビを吹き渡る風の音ではなかったか。
アイヌとモンゴルとの接点は明らかではないが、ないはずはない。むしろ北アジアの文化を共有しているといってもよい。
ふと会場入り口で手渡された袋を覗くと、なんとあのムックリがはいっている。
司会の人に促されて各自ムックリを手に取る。
アイヌの民族衣装を着た出演者が会場に廻り、個々に指導をしてくれた。
教えられたとおりに口にあてて紐を引いてみる。簡単には音が出ない。なんどか紐を引っ張るうちにブン、ブンとちいさな振動音が出るようになった。
はあ、難しいんですね。
子供たちはまるで音が出ず、ぼうぜんとしている(笑)
コツがあるんだろうけど、それなりに力も要るかもね。
指導をしてくれた出演者がこのあとユーカラと舞踊を披露してくれた。
こんなすばらしい文化が北の国にはあるんですね。
やっぱり大陸と直結している文化に思えてならない。
当時の和人とくらべて、はるかに視野が広い人たちだったのではないだろうか。
放菴に帰ってから一人でムックリを練習してみる。
だんだんビョーンビョンという音が出るようにはなってきたが、あの荒野を吹き渡る風のような共鳴音は、なかなか出てくれない。
こういう文化交流って結構すきだったりします。
ユーカラもナマで聴いてみたいし、ムックリ(口琴)とか、謡いとか、剣舞もあるんですね。
基調講演で「白老町」ときいて一つ納得。伊達藩が明治新政府に願い出て入植した地域ではないですか。これもまた震災後の文化交流だったんですね。
アイヌ語は柔らかくて、けれど乾いたような音が特徴。東北弁とちがい湿った感じがしない。
比較的、発音が明瞭で濁音も少ない。だから乾いた音に聞こえるのだろう。やっぱり大陸系の言語なのかも。唄を聴いていてもそう思った。女性が独りで歌う子守唄(とはいいつつ恋唄)はすごく情緒があふれていてよかった。
さらに大陸のおもかげを感じたのはムックリという楽器。
手のひらサイズの竹の切片に切り込みをいれ、震動するところ、共鳴するところが作ってある。
これを左手でもち、そのまま左のほほに当てる。ちょうど共鳴版のさきっぽが口にとどくように。
つぎに右手は震動版にくくりつけられた紐を引っ張る。
これが震動版に伝わり、竹を共鳴させる。
口内に震動が続くようならばしめたもの。唇の動きで音は変幻自在となる。
ビューン、ビューン、ビュンビュンビュンとリズムをつけて音をだす。やがてそれは竹に共鳴し、口腔に共鳴し、深みのある別の音が生まれだす。
それはまるで荒野を吹きすさぶ風のような、金属音にも似た切れ目のない音。この世の音ともしれない不思議な共鳴音。
この音、どっかで聞いたことがある・・・。
思い出すのにそれほど時間はかからなかった。
これは「ホーミィ(オルディンド)」だ。
モンゴルの歌でよく用いられる表現。高音と低温を同時に出して、高い緊張感のある共鳴音を作り出す。あれも確かゴビを吹き渡る風の音ではなかったか。
アイヌとモンゴルとの接点は明らかではないが、ないはずはない。むしろ北アジアの文化を共有しているといってもよい。
ふと会場入り口で手渡された袋を覗くと、なんとあのムックリがはいっている。
司会の人に促されて各自ムックリを手に取る。
アイヌの民族衣装を着た出演者が会場に廻り、個々に指導をしてくれた。
教えられたとおりに口にあてて紐を引いてみる。簡単には音が出ない。なんどか紐を引っ張るうちにブン、ブンとちいさな振動音が出るようになった。
はあ、難しいんですね。
子供たちはまるで音が出ず、ぼうぜんとしている(笑)
コツがあるんだろうけど、それなりに力も要るかもね。
指導をしてくれた出演者がこのあとユーカラと舞踊を披露してくれた。
こんなすばらしい文化が北の国にはあるんですね。
やっぱり大陸と直結している文化に思えてならない。
当時の和人とくらべて、はるかに視野が広い人たちだったのではないだろうか。
放菴に帰ってから一人でムックリを練習してみる。
だんだんビョーンビョンという音が出るようにはなってきたが、あの荒野を吹き渡る風のような共鳴音は、なかなか出てくれない。
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