その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

ミセバヤ

2010年11月09日 | Weblog


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ミセバヤ

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「ミセバヤの咲いてお庭の手入れかな」


ローズ・ジャムを一瓶買うために
あるいは、青いバラを一本買うために
わざわざ車や列車に乗って出かける
そういうことをしても
十分値打ちのある
そんなものがこの世にはいくつもある
庭の花だってそしてその花が咲く庭だって
人それぞれですが
値打ちのあるものがある


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ミセバヤ・・・
野生のものはまだ見たことがないけれど
香川県の小豆島で見られるそうです
名前のミセバヤは
「みせたい」の意味で
吉野山の法師が和歌の師にこれを贈り
「君にみせばや」と詠んだことからついたとも言われています

ぱふぱふの 

11月の旬な写真だけの

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今日の写真は・・・サネカズラの実

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ツワブキ

2010年11月08日 | Weblog



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石蕗(ツワブキ)

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「さわやかな色でせんない石蕗の花」


地球は地球のリズムで動いている
私たちもそのリズムの中で
ゆったりと生かされている
町に住むと自分の都合で時間を考え
ときには時間をコントロールできると錯覚してしまう
定刻通りに来ない列車にいら立ち
宅配便にいら立ち、道路の渋滞にいら立ち
もっと早く、もっと正確にと眉間にしわを寄せる
地球の時間を忘れ
どんどん時間を加速させている
よくよく考えると地球の時間に比べて
我々の時間なんて小さなもの
大きなこの世界に包まれて生きているのだから
人間の時間に地球が合わせるのではなく
地球の時間に我々が合わせなければいけない
なぜならこの地球の生き物なのだから


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石蕗の栽培の歴史は古く
「花壇綱目」(1681年)に記載されている
また、「草木錦葉集」「草木奇品家雅見」には
精密な図画とともに、当時の流行がうかがえる記述があります
葉柄をフキと同様に和えもの、煮物、佃煮などにして
食用にしていました
また、生の葉を火であぶって冷ましてから
腫れものの吸いだしや軽いやけど、湿疹などに
効果があるとされています




ぱふぱふの 

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今日の写真は・・・マツリグサとコウヤボウキ

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立冬

2010年11月07日 | Weblog


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立冬

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「今日は平穏深い息して冬に入る」


世の中には

イロをつけるという言葉がある

大目に見る 含みを持たせるということ

「イロをつける」心があれば

世の中スムーズに行くことが多い

そのつけかたにオトナ度が出るのであるけれど

子供ではできないことの一つだ

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二十四気の一つで
この日を境に冬に入る
この頃随分と季節感が変わってきている
立冬といってもまだ木々は青く
日中では半袖でも構わないという人もいる
暦とカレンダーが合わなくなって久しい
更にそれが大きく差を広げている気さえする
でも季節の節目節目でやはり暦が気になる
暦を見て感じて現代人といえども
何かしら影響を受けていることは確かである
そろそろ年末のことや年賀状のことが気になってくる
慌ただしさが日に日に追いかけてくる
風邪引かないで元気に今年を乗り切ろう

俳句の季語では
「立冬」のほかに「冬に入る」「冬来る」「冬来たる」などがあります
今日の写真は
朝日をいっぱい浴びた白さが美しかった薔薇です



ぱふぱふの 

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今日の写真は・・それぞれの文化の日

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サザンカ

2010年11月06日 | Weblog


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山茶花(サザンカ)

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「山茶花や頬杖ついて眺めおり」



花は迷わない 自分の色を

花は選ばない 咲く場所を

花は惑わない 終わりと始まり知っているから

だから 季節がめぐるたび

いさぎよく、美しく、すべてを手放してしまう

花のように生きることができれば 人生最高


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観賞用に多く栽培されるけれど
盛んになったのは江戸時代
すでに50ほどの品種が「増補地錦抄」に解説されている
古い文献には山茶花の名が記されておらず
椿と厳密に区別されていなかったようです
山茶花の実用面では
木材を細工物や彫刻、建築などに利用したそうです
また、薪材としても良質で
種子から採れる油は食用油や髪油などに用いたそうです


ぱふぱふの 

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今日の写真は・・・ヤコウボク(夜間に花が香ります)

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霜月

2010年11月05日 | Weblog


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霜月

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「霜月の手が私へと伸びてくる」


田辺聖子女子が言うには
この年になると
「とりあえずお昼」と「とりあえず寝る」
これより大事なことはないとおっしゃる
女は思いつめたとき
或いは落ち込んだとき
お化粧するとか買い物するとか
いい着物着て街へ行くとか
思い切り買い物するとかいう
気の取り直しができる
さて男性は・・というと~?
化粧できない
買物だって財布に限りがある(ショボっ)
精々一杯飲む程度
すると考え付くのが
とりあえず飯そしてとりあえず寝る
これってありだよなと
つくずく同調してしまうのだ

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霜月
11月の和名
そろそろ霜が降りころだよということから
カレンダーも薄くなり
そろそろ来年が見えてくる
慌ただしい気分が意味もなく急く

写真はサルトリイバラの実
赤い実は葉が落ちても残り
クリスマスの飾りによくつかわれます
関西ではこの葉を柏餅を包むのに使います
猿取りという名の通り
蔓には刺と巻きひげでからみつきます
長野の地方ではサンキチバラとも呼ばれ
民謡に歌詞にも出てきます
「♪あなたのらばどこまでも~
サンキチバラのなかまでも・・・」と



ぱふぱふの 

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今日の写真は・・・秋の薔薇 白い薔薇です

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茶の花

2010年11月04日 | Weblog


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茶の花

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「茶の花や背景も前景もない」


目を開けてみる

夢をみる

ほんとうに

なる

夢をみる


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日本へ遣隋使、遣唐使がもたらしたお茶の花
日本茶は臨済宗の栄西師が中国より
茶の種を持ち帰り、佐賀の背振山に
蒔いたことが始まりだそうです
以後、茶の禅宗の普及とともに一般に広まった
佐賀県には樹齢300年を超える
国の天然記念物の茶の木があるそうです





ぱふぱふの 

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今日の写真は・・・秋の薔薇 3 黄色い薔薇

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帰り花

2010年11月03日 | Weblog


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帰り花

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「帰り花苛立つ心弄(もてあそ)ぶ」


人間が人間をなぐさめるなんて
不遜の極みではないか
だまってそおっとしといたらええねん
人の気持ちに踏み込まんほうがええよ

田辺聖子

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この寒い日につつじが咲いてる
まさしく帰り花と言えるだろう
しっかりとそしてたくましい花は
外の寒さなど全く気にしていない様子
しっかりせねば人間も

ぱふぱふの 

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今日の写真は・・・秋の薔薇第二回目 ピンクの薔薇です

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秋薔薇

2010年11月02日 | Weblog


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秋薔薇

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「逢えばまた希望つないで秋の薔薇」


嘘はつきっぱなしはいけないのだ

後の面倒を見ないといけない

アフターサービスというヤツがいる

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どうせだますなら・・

最後までだましてほしかった・・

歌詞のなかにもあるように

尻切れトンボはいけないちゃんと最後まで・・(笑)


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秋の薔薇は少しはるよりも小ぶりになる分
香りは強い気がする
色々な種類が毎年両手で余るほどの新品種が出る
どれが基本の薔薇なのか見分けがつかないほど
増して名前になるともうちんぷんかんぷん
だから名前に頼らず・・美しい花として
ただ・・「薔薇」として受け止めている(笑)



ぱふぱふの 

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今日の写真は・・・こちらも秋の薔薇一回目の赤い薔薇

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冬支度

2010年11月01日 | Weblog


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冬支度

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「さみしいと書けば恥ずかし冬支度」


私は 男でも女でも

一瞬 心を奪われる という様を見せる人が好きだ

つまり単純なことに

心奪われる人が大好きです


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物事をとことん付き進めるには
他ごとにとらわれず
見極めるときまで
それが他愛のないことでも
夢中になれるって素敵なことなんです

・・・

田舎の生活には季節に合った仕事が
沢山ある
冬に備えて残すもの片づけるもの
季節感のない街では味わえない
楽しいもの美しいものがある



ぱふぱふの 

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今日の写真は・・・吊るし柿

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