その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

週末コラム 18

2013年02月23日 | Weblog

 

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週末コラム 18

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男雲・女雲

出勤途中で見上げた空に、いくつもの積雲(別名わた雲)が

早春の光に輝きながら沸き立っていました 

その上の青空には、白い絵の具を履いた様な

絹雲(別名すじ雲)が流れています

そして、積雲からは、落下中の氷の結晶と思われる

尾流雲が斜めに尾を引いたように下がっています

「種蒔き雲」と「畑雲」がそろっている

こういうときはぱらぱら降ってきます

と考えているとやはり、白い霰が道の転がり

朝日に光りながら溶けてゆきます

この日の朝の雲を「種蒔き雲」と見立てたのは

雲は浮かび、雨や雪が落ちてくる

浮かぶ雲粒と落ちる雨滴の違いは、その大きさで決まります

一粒の雨滴は、雲粒百万個ほどに大きい

零度以下でも水滴の状態にある雲の中に

氷の結晶ができると急成長して落下し始め

途中で溶けて雨滴になります、溶けずに落ちれば雪です

殆どすべての雨が、真夏でも、まず氷晶として出発

雪の形を経過します

空高く流れる絹雲は氷晶の雲

低い空に浮かぶ積雲は水滴の雲です

それが上下重なると、絹雲は積雲に氷晶の種まきをします

そして、積雲が降水をおこします

その意味で、絹雲は「種蒔き雲」積雲は「畑雲」なんです

この雲たちの重なり具合で、豪雨や豪雪がおきます

 

「天井に宴ありとや雪やまず」 上村占魚

天井の宴は、「男雲」と「女雲」の宴なのかもしれない

 

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