その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

下萌(したもえ)

2013年02月20日 | Weblog

 

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下萌

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すべてが枯れ色に染まった冬が行き

早春のころに、地面から草の芽などが萌えいずることをいいます

まるで枯れ草を押しわけて、雪国では残雪の中から

僅かながら新芽が顔を出し

日の光をすこしでも沢山浴びようとしているような

その生命力あふれる瑞々しい芽吹きは春の到来を感じさせます

萌え出た草が青々することを「草青む」といいます

冬に枯れてしまった草が

春になりよみがえることを「若返る草」といいます

古くから和歌にも詠まれ「したもえ」の語感から

恋歌に発展させ、人知れず恋焦がれる

「下燃え」という意味を持たせた歌などもあります

「くるしさや恋の下萌ほの緑」 正岡子規

「下萌や石をうごかすはかりごと」 高浜虚子

 

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