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下萌
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すべてが枯れ色に染まった冬が行き
早春のころに、地面から草の芽などが萌えいずることをいいます
まるで枯れ草を押しわけて、雪国では残雪の中から
僅かながら新芽が顔を出し
日の光をすこしでも沢山浴びようとしているような
その生命力あふれる瑞々しい芽吹きは春の到来を感じさせます
萌え出た草が青々することを「草青む」といいます
冬に枯れてしまった草が
春になりよみがえることを「若返る草」といいます
古くから和歌にも詠まれ「したもえ」の語感から
恋歌に発展させ、人知れず恋焦がれる
「下燃え」という意味を持たせた歌などもあります
「くるしさや恋の下萌ほの緑」 正岡子規
「下萌や石をうごかすはかりごと」 高浜虚子
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