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春浅し
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暦の上では立春が過ぎたものの、本格的な春ではありません
今年は、関東地方にも、雪が積もったりしてます
僅かながら春らしさを心に感じていても
まだ冬の厳しい寒さを引きずっている頃を言います
「春浅し」には、「行く春」「春惜しむ」などのような
深い情感を込めた同義語がたくさんあります
「春浅し」には、情を込めて飾る言葉はほとんどありません
季語として使われたのはずいぶん遅く明治に入ってからだそうです
しかし、春の兆しを感じることには変わりがありません
暖かい地方では、梅が芽吹き、空にはメジロが飛び交います
雪の中にフキノトウを見つけるのもこのころ
「早春」という季語がありますが、「春浅し」の方が柔らかな感じですね
写真は「フキタンポポ」ですが、名前を目にする機会が少ないかも
少し説明をします
科名:キク科 属名:フキタンポポ属
和名:蕗蒲公英 款冬:(カントウ) 学名:Tussilago farfara
ヨーロッパ、シベリア、中国、北アメリカ、カナダの道端、荒地などで見られるそうです
日本では、観賞用に栽培され、一部野生化もしているそうです
花は、陽があたると開き、夕方には閉じます
花後に、フキに似た葉が生長します 早春に花を、夏に葉を採取
花を乾燥したものを、漢方の生薬(しょうやく)名で款冬花(かんとうか)と呼びます
「木より木にかよへる風の春浅き」 臼田 亜浪
「浅春や大川の色動かざる」 立松けい
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