その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

鶏頭

2011年10月31日 | Weblog

 

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鶏頭

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日本に渡来した時期は不明ですが

万葉の時代にはすでに花の汁が「からあゐ」として

染織に用いられていたそうです

江戸時代には食用にもされ

貝原益軒「菜譜」にはおひたしにして食べると

ヒユ(莧、野菜)よりもうまいが和え物としては

ヒユに劣るという意味のことが書かれているそうです

また 宮崎安貞「農業全書」では

ヒユよりも味が良いとされているそうです

また花茎と花穂は薬用に用いられたそうです

歳時記では鶏頭を

扇鶏頭、箒鶏頭、槍鶏頭、房鶏頭

ちゃぼ鶏頭、紐鶏頭、韓藍の花として種類に応じて

形が多様なために使い分けています

 

「ぽつぽつと痩せけいとうも月夜也」 一茶

「鶏頭に秋の日のいろきまりけり」 久保田万太郎

「鶏頭をはなれたる目の行方なし」 加藤楸邨

 

 

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