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花芒(はなすすき)
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さわやかな秋風に揺れるススキは
野山を黄褐色に染めながら陽の光に輝き美しい
しかし日が陰り冷たい風が吹き抜ければ
さびしい風情へと一変します
花の集まりである穂は獣の尻尾に似ていることから
「尾花」と呼ばれ黄褐色から紫褐色になり
花穂が開くと真っ白になって「花芒」と呼ばれます
ススキといえば仲秋の名月のお供えとしても
風情ある光景を楽しませてくれます
太陽と月どちらの輝きにも似合い
秋の美しさと もの寂しさを醸し出します
日本人の美意識の中に深く浸透している植物です
そしてたくさんの俳句が詠まれています
「何ごともまねき果てたるすすき哉」 芭蕉
「芒の穂ばかりに夕日のこりけり」 久保田万太郎
「そこにあるすすきが遠し檻の中」 角川春樹
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