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秋曉(しゅうぎょう)
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秋の明け方のことを秋曉といいます
秋の朝には深まる秋を感じさせる季語が沢山あります
「白露(はくろ)」は草木に露が光っているさま
その露が凍って霜になる頃は「寒露(かんろ)」といいます
「霜降(そうこう)」は霜の降りるころ
「朝寒(あさざむ)」は息が白くなる気温になったこと
露や霜といった水に関連する言葉があることで
「秋の水」の美しさを感じ 朝日がいっそう輝いて見えます
秋曉には夏の暑さからさわやかな秋へ
そして冬へと向かう大きな季節の変化を受け入れ
新しい気持ちで新しい日を迎えてきた
真摯な人の営みのすがたなのです
まだ暗い秋曉に視覚や肌で感じているのは
自然への崇拝の念と その厳しさへの
畏敬 畏怖の念かもしれません
「秋曉の蟻するするとのぼりけり」 柚木紀子
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