その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

秋うらら

2011年10月13日 | Weblog

 

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秋うらら

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「麗らか(うららか)」は春の季語ですが

穏やかで気持ちの良い日を言います

「秋麗(あきうらら)」はさわやかで穏やかな秋晴れの日に

春のうららかさを思い描き感じているという季語で

「しゅうれい」とも読みます

秋の澄んだ大気や太陽の眩しさを一身に受け取って

春のような麗らかを喜びながら

秋の次に来る冬に思いを巡らします

秋を賛美するたくさんの言葉の中でも

穏やかな太陽と心の安らぎを感じさせる季語の一つです

秋の季語の中には

「秋晴れ」「秋日和」「天高く」はよく使われ

俳句以外でも目にする機会もありますが

飽きの晴天の日の新聞などによく使われます

しかし「秋麗」の方がさらに情緒が深く細やかな言葉ですね

冬を忘れてしまうような暖かさに気持ちを和ませていますが

心の句では寒い冬への準備をしています

そんな思いで俳句を鑑賞すると

俳句の季節への機微が実感できます

 

「ひと駅を歩きませんか秋うらら」 木崎多津子

 

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