生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

術後4日目

2008-12-31 16:09:49 | 生体肝移植(初回入院)

胃管を入れてもらったが、なかなか張りが取れずに夜が明けた・・・

ねむいのかどうなのかわからなくなってきた・・・

ドローっとしているのに、みょーなところは記憶に残っている。先生と一日だけ胃管を入れましょうと約束していったので、朝方(自分で朝だと思っているのだが)に鼻から入れられていた胃管を、丁寧にテープを自分ではずし、おえおえ言いながらゆっくりと抜いて、頭の横に丸めて置いてあった

朝の担当看護師さんに、ニコニコしながら”あっ 抜いておきましたから・・”といって挨拶したそうです。おかげで担当していた看護師さんは始末書を書かされ迷惑をかけてしまいました。

昼過ぎに、今度は便を出すと楽になると思って、ポータブルトイレにおきて用を足すと大騒ぎして、たくさんの人の手を借りて、痛いはずなのにちゃんと座ったそうです・・・

でも出ない・・・

もう一回浣腸をしたところ、ぶぶっとガスが出て、思わずかみさんと目を合わせて”良かった・・”と合唱。少し楽になりました。

これだけ騒げれば、呼吸状態にもんだなしとして、この日の午後にICUを出ることとなりました。

※ICU症候群といって、ICUに入院されている患者さんは、入ってすぐではなく三日目ごろから、変なことを口走ったり、暴れたりするそうです。私も三日目におかしくなっていたのでしょう?


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2 コメント

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時間感覚のくるい (こころ)
2008-12-31 19:29:01
ひささん、こんにちは。


ひささんが体験されたこととは比べものにはなりませんが、時間感覚のくるいは私にもありました。

普段と時間の流れの感じ方が違いました。昼間、1時間たったと思っても20分しかたってなかったり、夜ぐっすり眠って朝、気持ちよく起きたつもりが、眠ってから2時間もたってなかったり・・・。

自分が信じられなくなり、精神的にだんだん参っていきました。

一番ひどかった日は、あまりに眠れないので「いっそ朝まで起きていよう」と考えて、ベッド上で体を起こしてぼやーっとしていました。時計には嫌悪感があり、夜間はわざと見ないようにしていました。
そこへ看護師さんの訪室。
「眠れないから助けて下さい!!!」と言おうとした瞬間、看護師さんが言われた言葉は、「おはよう!早起きだね」でした。

私はパニックに陥りました。「どうなってるの???」

看護記録と看護師さんの証言(おおげさ?)による客観的事実は、「不眠の訴えにより睡眠導入剤を内服された(記録には時刻の記載もありましたが、今手元に資料がなく、あいまいです)、その後の巡室時には、いずれも入眠中だった」とのことです。
私の記憶では、薬は飲んだ記憶がないどころか、処方してもらってないと思いこんでいたほどで、1分たりとも眠った覚えはないのです。

この、時間感覚の問題・不眠に加え、記憶力の低下(昨日の出来事と一昨日の出来事の区別がつかなくなるなど)の影響で、体の回復とまるで反比例するように心の体調が悪化した時期もありました。


長文失礼しました。
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みな、同じようです (ひさ)
2008-12-31 19:55:20
私も、医療関係者ですのでカルテ(最近は、紙媒体ではなく、コンピューター入力です)は記入します。

時間と事実を記入しますが、少し患者さんが不穏(自分を失って、暴れたりすること)・不眠などを訴えると、眠くなる薬を投与することが多いようです。

これは、睡眠が不足してくるとおきることが多いので、強制敵に薬剤を使用して眠っていただくことがあります。

しかし、投与されたほうは、まったく覚えていなかったり、2日間寝っぱなしの時もあります。

患者さんの状態により反応はさまざまです。でも一度睡眠をとることにより、不穏状態から改善されることも多いようです。

いずれにしろ、術後の痛みがあって寝れなかったり、体が制限されている状態であれば大なり小なりこのような状態にはあります。

これは患者さんの心がけが悪いわけではなく、その環境がそうさせるものですので、あとで謝ったりする患者さんも多いのですが、みんなそうですよと言われます。

人の体は、身体と精神のバランスで成り立っていますので、どちらが崩れてもすぐに症状となり苦痛を生むようです。

あまり体験したことではないのですが、この状態を経験された方は、その後人にやさしくなれますので気にしなくても良いと思います。
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