写真は、気管挿管を解除後の写真で、心配をかけたくないためかピースを出しています。あまり覚えていません・・・・
このときに体についていたチューブ類は、いろんなブログに書かれているとおりです。
上から、
1)鼻腔より胃内に胃管チューブ
術後腸管運動が低下しているため、胃内に胃液などの液体が貯留し吐いてしまうため、圧を下げるために挿入されています。早い段階に抜けることが多いです。
2)口腔から気管内に気管チューブ
麻酔が覚めないうちは、呼吸が停止してしまうので気管内チューブで人工呼吸器を使用し、呼吸を行います。また、術後痛みが強いと、横隔膜の動きが悪く呼吸機能が悪くなり肺炎を起こしやすいので、意識がはっきりしてくるまで抜けないこともあります。苦しいチューブです。
3)右の頚部より中心静脈カテーテル
術後、食べれないことに対する栄養確保とさまざまな薬剤の投与ルートとして、中心静脈カテーテルが挿入されています。手の静脈は濃い薬剤の投与を行うと静脈炎を起こしてつぶれてしまうので、中心静脈にカテーテルを入れて濃い薬剤を投与します。私の場合は、1本で3つの投与経路(1本のカテーテルの中に3本のチューブ)+中心静脈圧を計れる装置がついたものを使用していました。経口摂取始まると抜けるようです。
4)心電図モニター用の電極
呼吸や心電図をモニターする電極類です。必要なくなればすぐはずせます。
5)右の手首に動脈内カテーテル
血圧測定や、呼吸機能の検査のための採血など使用するために動脈内にもカテーテルを留置します。
6)手の静脈に点滴ライン
中心静脈から入れるほどでもない補液などを投与するルートです。最後まで継続します。
7)おなかの中に入っているチューブ類
A:胆管減圧チューブ:吻合した胆管内にチューブを入れ体外に排出し、圧を下げます。1ヶ月程度留置されることが多いようです
B:肝断端ドレーン:移植した肝の削った部分から出る液体を体外に排出するチューブです。廃液が少なくなれば抜きます。
C:モリソン窩ドレーン:寝ているときにおなかの中で一番低い部分で液体がたまる部位に入っています。廃液がなくなれば抜きます。
D:腸ろうチューブ:術後腸管に流動食を入れて栄養する場合に使用しますが、私は入れませんでした。
8)尿道フォーレ
おしっこが体外に出るように入れられるチューブです。自分でできれば抜きます。
9)酸素飽和度測定装置
指の先にはさむ機械で、指まで酸素が十分来ているか確認する装置です。
10)酸素投与チューブ
マスクと径鼻チューブタイプがあります。
いずれにしろすごい数です・・・
体験した方には、いやな思い出ですがすいません・・・
ICUで麻酔から覚めた後、管の痛みと苦しさとで大変だったと。
死んだ方がマシだと言っていた人もいましたよ。
そんな苦しさは、わたしはほとんど覚えていませんが。
管の多さは様子を見に来た人がビックリするみたいですね。
再手術の後も6本程出ていましたが、移植後だともっと多いですもんね。
わけがわからず勢いで手術を受けてきましたが、少し知識を得た中で、もし今後再移植とかなったら、その時はビビッてしまいそうです。
そのときには、”もう、無理”と思わず言ってしまったのを思い出しました。
今の状態になっても、再移植といわれるとやめるかも知れません・・・
やはり、一度目だから受けられたのだと思います。
知識は、必要のない恐怖も生むものだというのも事実だと思います。
私は気管挿管は全く記憶にないのです。麻酔がなかなか醒めなかったので、ぼんやりしていたのでしょう。移植後は、動けないので時間がたつのが、すごく遅かったというだけで、痛みもほとんどありませんでした。
移植前は、生きていることが苦しい位の症状でしたので、落差もあったかもしれませんが、移植した方たちのブログを見させていただいて、自分は楽だったのかもしれないと思うようになりました。お腹のチューブのまま、歩き回った記憶は今も忘れません。チューブの意味が説明戴いて、よくわかりました。
私の場合は、移植前には症状がありませんでしたので、術後が非常につらい状態と感じたのもあると思います。
肝硬変が進行されて、腹水や肝性脳症などきたしていた方は、術前につらい状況がありますので、それとの比較となると思います。
Sternさんは、術前の状態が非常につらい状況だったのではないでしょうか?
体のつらさなどは、基準点により変わってきますので、つらい状況には変わりはないと思います。
ほとんどの方が、もう一度移植をするといわれれば、いやだと思われる方が多いと思います。
もし何か役に立てることがありましたら質問していただければわかる範囲で、説明させていただきます。