8年前の移植後からずーっと拡張していた胆管がありましたが、残った肝臓が高性能であったので、肝機能上は十分でした。
8年間どこにも胆汁が出て行けなかったため、その区域の肝臓は萎縮し、ダイナミックCTで確認すると門脈血流も低下していました。3月にとったCTの冠状断(まえから見たように再構成した画像)を示します。
上の方の丸くて白い部分が、ERCPで胆道ステントを入れている区域で門脈の造影効果も見えます。この区域は正常に機能していました。
下の方に灰色で内部に黒い木の枝のような分岐が見えるところが萎縮した肝臓の区域です。黒い木の枝が拡張した胆管です。門脈の造影効果が少なく、機能が落ちてきているのが予想されます。この区域はこのまま、萎縮がすすみ生きて行くのに問題なしで行く予定でした。
しかし、今年に入ってから不定期に発熱し、ステントの交換を行っても発熱は継続。採血でも炎症反応が10以上で、どこかに細菌感染があるのではないかと予想していました。抗生物質を飲めば、発熱と炎症反応は低下するのですが、耐性菌発生の問題もあり、PTCDで拡張した胆管内の廃液を行うことになりました。
この写真は、PTCDが挿入されそこから造影剤をいれて胆管内を白く写した写真です。
CTで見えていた黒い木の枝状の胆管と同じ形で造影剤が入っているのがわかります。本来であれば、この造影剤が、胆管から腸管に流れていけば問題ないのですが、その気配はなさそうなので、今後ステントの入っている胆管とつなげる必要があります。6月に入ったら、皮膚の方向(PTCDから)と腸管の方向(ERCPから)ガイドワイヤーでつつき合いを行い、トンネルを作成し、うまくいったらPTCDチューブを抜く予定です。
この写真は、今の腹部写真ですが、皮膚から挿入されているPTCDチューブと、現在胆管内に挿入されている胆管ステントが2本見えます。それぞれをつなぎ合わせる作業が待っています。一回でうまくいってくれるとありがたいのですが、難しい治療なので、頑張って受けたいと思います。
参考に、ERCPからステントを通じて働いている胆管の造影写真を示します。
8年間どこにも胆汁が出て行けなかったため、その区域の肝臓は萎縮し、ダイナミックCTで確認すると門脈血流も低下していました。3月にとったCTの冠状断(まえから見たように再構成した画像)を示します。
上の方の丸くて白い部分が、ERCPで胆道ステントを入れている区域で門脈の造影効果も見えます。この区域は正常に機能していました。
下の方に灰色で内部に黒い木の枝のような分岐が見えるところが萎縮した肝臓の区域です。黒い木の枝が拡張した胆管です。門脈の造影効果が少なく、機能が落ちてきているのが予想されます。この区域はこのまま、萎縮がすすみ生きて行くのに問題なしで行く予定でした。
しかし、今年に入ってから不定期に発熱し、ステントの交換を行っても発熱は継続。採血でも炎症反応が10以上で、どこかに細菌感染があるのではないかと予想していました。抗生物質を飲めば、発熱と炎症反応は低下するのですが、耐性菌発生の問題もあり、PTCDで拡張した胆管内の廃液を行うことになりました。
この写真は、PTCDが挿入されそこから造影剤をいれて胆管内を白く写した写真です。
CTで見えていた黒い木の枝状の胆管と同じ形で造影剤が入っているのがわかります。本来であれば、この造影剤が、胆管から腸管に流れていけば問題ないのですが、その気配はなさそうなので、今後ステントの入っている胆管とつなげる必要があります。6月に入ったら、皮膚の方向(PTCDから)と腸管の方向(ERCPから)ガイドワイヤーでつつき合いを行い、トンネルを作成し、うまくいったらPTCDチューブを抜く予定です。
この写真は、今の腹部写真ですが、皮膚から挿入されているPTCDチューブと、現在胆管内に挿入されている胆管ステントが2本見えます。それぞれをつなぎ合わせる作業が待っています。一回でうまくいってくれるとありがたいのですが、難しい治療なので、頑張って受けたいと思います。
参考に、ERCPからステントを通じて働いている胆管の造影写真を示します。