生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

麻酔科医に感謝

2009-08-11 22:59:39 | あいさつ
今週、手術中に放射線治療をする術中照射がありました。

執刀医の先生は、私が生体肝移植を受けたときの外科のグループの先生でした。

最近の体調や私の後に移植を受けた方も皆さん順調に回復している事などを話しました。

今外来で、B型肝炎のウィルス抗体を定期的に注射し、バラクルードを飲んでウィルスを抑えていますが、月の薬剤費が四万円分かかっています。

B型肝炎のワクチン接種により、自分で抗体産生が始まると、この治療が必要なくなるので、可能かどうか尋ねてみました。

通常の方法(健常人に対する投与法)では、二割程度しか成功しないが、投与法を工夫すると、五割ていどの確率に上がるということ聞いたところで時間切れとなってしまいました。

今度詳しくは聞いてみようと思います。

麻酔担当の先生も来られたので、確認してみると、私の麻酔を担当してくれた先生でした。

あの時はどうもお世話になりました と、挨拶し、静脈麻酔(プロポフォール)は強力ですねー!・マイケルジャクソンもこの薬をつかっていたのですねーなどと話しをしました。


この薬は、投与時に血管痛があるみたいですが、私は余り感じませんでした。と感想を話した所、なんと!最初に短期効果の麻薬を少し投与していて感じないようにしてくれた事を初めて知りました。

細かな処置に、チョット感動してしまいました。

何も知らないで、快適に麻酔導入がされていた事が幸せでした。

もう一度、お礼を伝え、頼まれてもいないのに、凄く重い麻酔器を手術室まで運ぶのを手伝わせてもらいました。

考えてみれば、手術中手技を行う外科もスゴイですが、麻酔をかけ、血圧などの全身管理を12時間以上安定して行っている麻酔科も縁の下の力持ち的な活躍をされているのだと思いました。

麻酔科に感謝です。