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労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

「私鉄北海道函館バス支部労使紛争6・1共同報告院内集会」を開催、国会議員らに支援を呼びかける!

2023-06-02 | 書記長社労士 労働組合

 6月1日、私鉄北海道函館バス支部労使紛争6・1共同報告院内集会を、参議院議員会館講堂で開催。


 政策推進私鉄国会議員懇談会代表の近藤昭一衆議院議員はじめ、仲間である森屋隆参議院議員、辻元清美参議院議員、道下大樹衆議院議員、逢坂誠二衆議院議員、吉川元衆議院議員、岡本あき子衆議院議員、山岡達丸衆議院議員、福山哲郎参議院議員、吉田統彦衆議院議員、阿部知子衆議院議員国会議員のみなさんや秘書の皆さん、私鉄函館バス支部不当労働行為事件弁護団から淺野高宏弁護士、倉茂尚寛弁護士らが参加いただいた。
また、関東の仲間の組合員のみなさん(100名)が会場で参加、ズームウェビナーによるWEB配信でもたくさんの全国の仲間が視聴して、函館バスの仲間を激励してくれた。


 弁護団を代表して淺野高宏弁護士が函館バス事件の経過を以下のように報告。

① 函館バス㈱の地域公共交通としての重要性
▷北海道南部唯一の路線バス会社
▷函館市25万人を含む2市15町人口45万人の生活の足
▷函館市が主要株主
▷路線維持のために多額の公金

② 函館バス㈱は何をしたのか? ~違法行為のオンパレード
▷組合執行委員長、書記長の排除、不当配転
▷団体交渉拒否
▷36協定を締結せず、違法な時間外労働
▷私鉄組合員のみに対する冬季賞与支給差別

③ 裁判所等の進捗状況
▷主に函館地裁、北海道労働委員会等で審理
▷約2年2か月の間で計19件もの事件が係属
 判断が示された8件すべてにおいて会社敗訴
▷会社の違法行為が続々と認定

●組合執行委員長、書記長の排除、不当配転
▷組合執行委員長:定年後継続雇用拒否
 書記長:懲戒解雇
 組合員4名:遠隔地への不当配転
▷裁判所から全員復職との包括和解の提案も・・・会社は拒否
▷従業員は、いつ、懲戒処分や遠隔地への不当配転を受けるのかとの不安を抱えながら日々業務
 ⇒離職者が多発し、現状路線の維持も困難に

●団体交渉拒否
▷会社は、定年後継続雇用拒否によって、執行委員長に権限が無いため、団体交渉に応じないというが・・
▷・札幌高裁仮処分決定【確定済み】
 ・北海道労働委員会救済命令
 ⇒いずれも会社の主張に理由なしと判断
▷会社は、裁判所や労働委員会の命令を無視

●36協定を締結せずに違法な時間外労働
▷乗務員不足のため時間外等労働が恒常的に発生
▷組合は、36協定締結のために団体交渉が必要と訴えるも・・・
 ⇒組合を無視し、懇意にしていた労働者との間で勝手に作成
▷函館労働基準監督署では監督せずにこれを受理
 ⇒紛争混迷化の一因に

●冬季賞与支給差別
▷会社は団体交渉に応じず、私鉄組合員に対してのみ冬季賞与等を支給せず
▷計48名が会社や役員を集団提訴
 ⇒計2850万円を請求

●函館バス㈱の問題点
▷会社からの不当な人事措置により、組合員の雇用が不安定となっている
 ⇒日々の乗務への悪影響、離職者の増加
 ⇒市民への影響(事故リスク、乗務員不足による減便等)
▷取締役らが法令遵守せず、違法行為を繰り返す
▷公的企業としての責任とは・・・


④ 現行法制の問題と改善点
▷労働組合法違反の是正措置の実効性確保強化
 ・明らかな違法事案で迅速な命令を可能とする
 ・実効確保の勧告違反、命令違反へのペナルティ強化
 ⇒原状回復の一手段として組合への賠償制度創設等
▷過半数労働組合、過半数代表者をめぐる紛争解決の審理調査の強化
 ⇒労使協定の適正な締結へ
▷公的企業には、コーポレート・ガバナンス・コードに準じたルールを
 ⇒公共性・公金投入に応じたガバナンス担保


 淺野弁護士の報告を受け、福山哲郎参議院議員から企業の姿勢など3点の質問を受けたのち、当該単組の私鉄北海道地方労働組合函館バス支部の大岩書記長から挨拶を受けたのち、加藤私鉄北海道地方労働組合執行委員長の発声による団結がんばろうで集会を終了した。







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