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労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

【メモ】くらしの足をみんなで考える全国フォーラム2023

2023-12-05 | 書記長社労士 公共交通

 くらしの足をみんなで考える全国フォーラム2023@東洋大学白山キャンパス。
今年はコロナ禍開けたってことで完全リアル開催で、みなさん、公共交通を遣ってきてくださいね、ながら一日開催。
岡村俊之実行委員長(東洋大学)の開会挨拶で始まり、国土交通省公共交通政策審議官の石原大さんのショートスピーチ。
「公共交通日和の誘惑を断ち切って参加した。
「足」に関するニュース増えてきた。バスタクシーのドライバー不足、ライドシェア、ローカル線の存廃問題、取り上げられない日はない。コロナ禍の影響が大きく出ているのではないか。人毛が減っている中、オンラインテレワーク、混雑を避けたいなどの意識の変化で客が減っている。加えて離職を余儀なくされた現場の方々、それが一気に出てきている。
 コロナ禍で10~20年先の姿が一気に露呈した。
明治の時代から民間の交通事業者に支えられてきた。昨年鉄道開業100周年、バス、タクシー110周年、100年以上、民間の事業者によって交通が支えられてきた。日露戦争頃に国有鉄道。日本人は水や空気と同じように公共交通はあって当たり前だと思ってきた。
 行政も地域で身近な課題であるにもかかわらず正面から関わってきた歴史が自治体になかった。自治体が悪いわけではなく民間で質の高いサービスが提供されてきた結果だ。これからはそういうわけにはいかない。これから10年で人口は1000万人減、年寄りは300万増える。担い手不足で、運ばなくてはいけない人は逆に増えていく。次元の異なる供給者不足にどう対応していくか。考えていかないと思っている。
 交通事業者がコロナで痛んでいる、どう利便性を高めていくのか、地域交通法の改正、社会資本整備交付金など新しい予算が出来たことに新しい道具立ては出来た。地域公共交通のリ・デザイン、少しずつ市民権を得てきている。一番の肝は「共創」という言葉、地域の足について、様々な人が関わっていく共創。行政でも省庁横断的に議論を進めている。日本郵政の増田社長、交通分野で社会の誰も取り残されない社会を作るのが重要と述べている。まさにその通り。いかに地域の足の問題にいろいろな人を巻き込んで、従来から考えられない状況に取り組んでいかなければならない。


「くらしの足の共創の始め方」井原雅人(早稲田大学)
活性化再生法2007年 この法律はゼロから、公共交通はマイナスから始まっていることに驚いた。
道路運送法による運行主体と地域交通法による公共交通。
交通DX、交通GX、3つの共創(官民の共創、事業者間の共創、他分野との共創)。
利便性・生産性・持続可能性を高め地域公共交通の再構築(リ・デザイン)を推進。
エリア一括、複数年契約で事業者が安定する。(官民の共創)
前の改正、独禁法の適用除外(事業者間の共創)⇒法定協議会への意見聴取の上で⇒勝手に事業者だけで決めるのではなくて、自治体・住民も参加。
他分野の共創、交通×教育(富山県朝日町の「のっかる」スイミングスクールの送迎を親同士でマッチング、マッチング不成立の場合はタクシー事業者の配車。)
交通×介護(群馬県前橋市)⇒ディサービスとタクシー事業者でディサービス事業者の送迎負担を軽減。
⇒新しい移動を生み出さなければならないのではなく、今ある移動に対する役割を転換。

地域公共交通計画の策定と実施⇒地域の課題を発見・共有し、事業内容と実施主体と役割分担を決める。
参加の応諾義務と結果の尊重義務が発生⇒関係者間の合意形成を図る上で有効。


 ポスターセッションでは、今回全自交労連の津田書記次長が「ライドシェアこそが地域交通を破壊する!」を出展。
多くの人が話を聞いてくれていたようだが、後で労ったら「一緒に説明してくれたらよかったのに…」って、そらそうだった。


 ポスターセッションで、特に気になったのは、以下のもの。
③坂出市「香川県坂出地域の新しい運賃制度」
④全自交労連「ライドシェアこそが地域公共交通を破壊する」
⑯(株)REA「AI自動ルート作成システムを活用した配車業務の効率化と新たな移動サービス」
⑰(株)バイタルリード「共助交通『のりりん』導入に向けた町民・事業者・行政の三位一体による取組」
⑱運輸デジタルビジネス協議会「運輸デジタルビジネス協議会のご紹介」
㉗バスマップ沖縄「沖縄の路線バス おでかけガイドブックの紹介」
㉔弘前大学「特別支援学校におけるMM教育の意義」
特に㉔が気になったので、後日、また取り上げてみたい。


 オープンカンファレンス ②「運転手不足の救世主!?女性ドライバー採用の課題」
二種免許取得できない自動車学校(要件が厳しい)
保育所(企業内)⇒学童保育
求人で、茶髪・ピアス・ネイルOK・時間自由・洗車免除 八千代タクシー(千葉)
参加者(子育てママ)の意見:ママ向けの情報誌(フリーペーパー)にタクシードライバーの募集(情報・広告)というのは一度も見たことない。どんな仕事かも解らなくて(免許・勤務・給料)、私が出来る仕事なのかどうかもわからない。お母さん向けの再就職説明会(職種特化)に出てくるのも良いのでは。
youtubeでの職業紹介、インディードより安価で効果的(ハートフルタクシー)

分科会 ③バス・タクシードライバー不足にどう対応する?
入口(就職)選べる企業に ➡ 長く働いてもらう(定着) ➡ 出口(離職)もったいない離職は少なく
物心両面の幸福追求「物心両面の幸福とは経済的な安定や豊かさを求めていくとともに仕事の場での自己実現を通して、生きがいや働きがいといった人間としての心の豊かさを求めていくもの」(稲盛和夫)
多大な業務負担、かたや、これに見合う待遇とは言いがたい⇔これに見合わない停待遇(賃金)
2024年問題⇒「問題」という呼び方に違和感あり。スステナブルな姿を見据えた転機になり得る。





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