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労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

リアル~完全なる首長竜の日~ 映像はいろいろ実験的だったが

2013-06-18 | 🎥いい映画観てますか?(邦画)

=32 うち今年の試写会5】 富士山に登ってみたいなって思うのだ。せっかく近くに住むようになったから。天気のいい日は波乗りしながらいつも美しい富士山を眺めているし。やっちゃおうかな。

 自殺未遂が原因で1年も眠り続ける幼なじみである恋人・淳美を救い出すため、浩市は昏睡状態の患者と意思の疎通が可能となる先端医療・センシングを受けることに。センシングを繰り返し淳美の潜在意識に接触していくうちに、浩市は不思議な光景を見始めることになる。現実と仮想の境界が崩壊していく中、浩市は淳美と幼少時代を過ごした島へと足を運ぶ。

 意識の中へと入り込むという映画ってのはいろいろとあるけれど、この映画のように昏睡状態に陥った大切な人の心の中に入るというのは珍しいテーマだ(だと思うのだが)。
大切な人の頭の中での、意識だろうが心だろうが記憶だろうが夢だろうが、自分なら出来ればご遠慮したい行為、ものすごく怖いでしょう!
しかしこの映画はそこに踏み込んでしまって、そしてやはり怖い目に遭いまくるのだ!


 「映画で人の心の中を撮影することはできないという原則に挑戦してみたかった」と黒沢清監督は語っていたそうで、その挑戦はかなり成功していたのではないかな。
基本的にはバーチャルリアリティの世界観のひとつを描いているのだけど、空気感、光、奥行き、音、臭い(臭わないけど)などなど、生々しさと禍々しさが伝わってきて、この映画の映像はお見事。
しかもリアルな世界とのコントラストと境目の曖昧さを共存させることによって、さらにバーチャルな世界のリアリティを増していた。(境目の曖昧さは物語が進んでいくうちに意味が出てくるのだが)


 原作「完全なる首長竜の日 (乾緑郎 宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」は未読だけど、しかしそもそも映像化するにはたいへん困難な物語なのだろう。
映像はいろいろ実験的だったが、映画の出来ということではちょっと残念なんだったけど、異色の作品ということで観れば、評価は高い。
佐藤健、綾瀬はるか、中谷美紀、オダギリジョーなどなどの俳優陣そのもののキャラと、彼らに与えられたキャラ、どっちもなんかリアリティが無いってのもほんとおもしろかったんだが、それは映画の出来とは関係ないかな。
しかしいっつも思うのだけど、綾瀬はるかって、ほんとうによく出来た、精巧なアンドロイドだわ。

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