うちのキッチンのガスコンロの下には、たくさんの焼酎・泡盛・日本酒・ワインの瓶がごろんごろんと鎮座していて、早く開封して飲んでみたいんだが、あっちもこっちも開けまくって、味が劣化したら嫌だから、順番に順番に・・・で、昨日開けたのが、こないだの僕の誕生日に友人からプレゼントして貰った「鹿児島県白露酒造 匠の華」という芋焼酎。上品な化粧箱に入っていて、紙傘を紐留してあって、なんとも上品な色合いの瓶詰め。どんな焼酎なのか商品説明があったけど、既成概念なしで飲んでみたかったので、すべての文字は見ないようにしておく。
開栓、「おや?芳醇で華やかな、芋臭くない芋の香りで芋焼酎っぽくないぞ。」(わかりにくいがほんとそんな風な感じ)オンザロックでいただく。口に含むと、一瞬軽やかな風合いを感じるがそれは一瞬ですぐにガツンっと強烈な芋の旨味がくる、しかし雑味が無いので辛口ながらまろやかにそしてふくよかに、口の中いっぱいに味わいが広がってくる。味に深みがあるからすぐに飲み込むのはもったいないので、舌の上でその旨味の広がりを楽しむようにする、そうして少しずつ喉に流し込んでいく。美味い。しかしだ、これが芋焼酎なのか?原料は芋だけど、でもなんか分類が違うんではないか?ということで説明を読んでみる。
「吟醸焼酎」。そういうことなんか、米を磨いてその芯の部分のみを使用して造る吟醸酒、それの焼酎版なんだ。指宿産の極上のさつま芋「黄金千貫」の皮と表層部の部分を、1個1個包丁を使って手作業で分厚く取り除き、芋の真中の部分だけを使用して醸造した焼酎だそうで、しかも芋の旬の時期に生産される限定焼酎だそうだ、そんな手間ひまかけたこだわりの贅沢品。だから味わいが、芋の旨味のエッセンスのような、芋のお味の濃縮版ってな風な焼酎になるのだな、まさに吟醸焼酎。仕込みから蒸留・熟成の段階での手間暇ではなく、原材料の段階で手間暇を掛けたというものなんだ。日本酒の場合は、精米歩合60%以下で吟醸、50%以下で大吟醸となるけど、芋の場合はどうなんだ?とか、日本酒のように吟醸香を引き出す作業は芋焼酎でもあるのか?などの疑問が浮かんだけど、そんなことはどうでもいいこと。高級な日本酒や高級ブランデーのように、いつもの焼酎みたいにグビグビ飲むんではなくて、チビチビと飲んでみたい。自分の場合だと、晩酌&食後のウダウダ飲んでる酒の時ではなくて、寝る直前の仕上げの一杯かな。だれだ?俺にはもったいないなって言ってる奴は?ってそういう意味では邪道な芋焼酎だわ、でも、あぁぁぁ美味いっ( *^_^*)/□