ひろきち劇場NEO

ソフトウェア開発から写真、旅行、ダイビングまで寄せ鍋風にお届けするブログ。ええダシが出てる・・・かな

ぎっくり腰

2010年03月05日 | ◆日記とか
平日は帰りが遅くゆっくりブログが書けないので、台湾シリーズは後回しにして軽い話題でいきます。

ひろきちがはじめてぎっくり腰になったのは確か24歳の頃だったと思う。家の屋根裏部屋からガスストーブを引っ張りだそうとしていて、変な体勢になってしまい腰をひねったのだ。なんでこんな話をするかというと、今腰痛だから。

うちには1階の屋根の部分(2階が無い部分)と2階の屋根の部分にそれぞれ一つずつ物置部屋があった。元々あったのではなくて、物を収納する場所が足りなくなって後から作ったのだ。1階の屋根裏部屋は2階からそのまま出入りでき、2階の屋根裏は2階からはしご段で上がる。ストーブが置いてあったのは1階の屋根裏部屋で、少し寒くなって来たのでせっせとストーブを出していたのである。屋根裏なので当然天井が低く、重いストーブを持ってかがみながらカニ歩きしていて腰をひねったというわけ。

ひねった時は「あイテテ」くらいにしか思わなかったのだけど、その後新聞の束を廃品回収の集積場所まで運んでいる時に激痛で腰が抜けたりしていた。そんな状態なんだから家でじっとしておけばよかったのに、友達と会う約束をしていたものだから出かける準備を始めた。若い時って愚かなもんですね。ジャージを脱ぎ、ジーパンに片足をつっこみ、そしてもう片方の足を上げたときに腰に激しい痛みが走り、そのまま床に倒れ込んでしまった。あの時の痛みはどう表現したらいいのか。マンガによく出てくる「グキッ」というのはあくまでマンガの表現であって、実際には音なんかしない。鋭く激しい痛みが電光石火でひろきちの腰を砕き、そのまま倒れ込んでしまった。

片足をジーパンにつっこみ、そしてもう片方の足を上げた状態でそのまま倒れた状況を想像していただくと分かると思うけど、これは相当みっともない格好です。誰かに見られる前に少なくとも脱ぐか着るかしたいところ。ところが少しでも動くと激痛が走るのでまともに動けない。昔から話は聞いていたけど、なるほどぎっくり腰ってこういう感じで動けないのね、と妙に納得しながら少しでも現状を改善しようと長い間試行錯誤する。しかし脱ぐことも着ることも出来ず、ついにおばあちゃんがひろきちの部屋のドアを開けてしまったのです。「あ~あ」と思ったけど仕方が無い。来るときは来るのだ。ところが片足だけジーパンにつっこんだまま倒れ込んでじっとしているひろきちに向かっておばあちゃんの放った言葉は意外だった。

「あんた、出かけへんのんか?」

・・・。「どうしたん?」とか「大丈夫か?」という台詞を期待していたひろきちはガクっと来て(と言ってもこれ以上は倒れようがないのですが)こう言いました。

「おばあちゃん、見たら分かるやろ、倒れてんねん」

とりあえず弟を呼んで友達との集合場所へ走らせ、「アニキはぎっくり腰で倒れて動けない」ということを伝えさせたのでひとまずホッとしたわけですが(当時携帯なんか持ってなかった)、本当に大変なのはこれからだ。半分まで着たジーパンを弟と妹に脱がせ、パジャマに着替えるのを手伝わせる。上はTシャツのままで、ズボンだけ何とか着る。しかし全くと言っていいほど動けない(腰を少しでも動かすと激痛が走る)ので、「ゆっくりな、ゆっくりやぞ!」とやっと半ケツ状態にまでなる。次に布団を敷いてもらい、そこへ少しずつ移動する。移動すると言ってもいも虫ゴロゴロの超スロー版だ。自分でゴロゴロしながら「イテテテテ!!」と激痛にもだえたりしながら30分くらいかけて何とか布団の上に到着する。

友達との約束がたしか夜の7時だったから腰が抜けたのもたぶんそのあたり。全く動けないため少しの間マンガを読んで、早くに寝てしまうことにした。寝る前におばあちゃんがひろきちの枕元に"しびん"をそっと置いて行った。おじいちゃんが亡くなる前に使っていた物だ。なんかグッと切なくなった。






最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (えびじろ)
2010-03-05 17:32:35
想像して笑ってしまいました。
わかります。
ギックリ腰の痛さって他の部位とは違って我慢できないすよね。
私も先日なりまして寝返りうつのに30分くらいかかりましたもの。

まぁ、ズボンは履いていましたが。
返信する
えびじろさんへ (ひろきち)
2010-03-05 23:09:18
そうですか、えびじろさんもなりましたか。
整骨院には行きましたか?
整形外科はダメですよ、湿布と痛み止めくれるだけですから。
腰痛はクセになるので気をつけて下さい。

しかし同じ痛みを知る人が増えるというのは嬉しいことです。
こうやって年とともに血圧や血糖値や尿酸値なんかも上がって来て、
そんな病気の話で盛り上がったりしちゃうのでしょうか。
まあ年をとるのも悪くない気がします。
返信する