平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い87 受忍論って???安倍総理のほっかぶり論?

2015-08-12 10:03:07 | 日記
平和の希い87 戦後70年 
     受忍論って???安倍総理のほっかぶり理論?

 今年もまた、猛暑の中で終戦記念日を迎える。終戦から70年。いろいろなことはあったが、兎に角、戦争をすることもなく、戦争に巻き込まれる
こともなかった。これはひとえに、先の大戦に対して天皇はじめ国民が反省し、戦争放棄の憲法を奉じてきたことが大きな力となってきたからだと
思います。

広島・長崎の原爆被害は痛ましいことですが、日本中の都市空襲で、沖縄戦などで巻き込まれた民間人の多大な犠牲も忘れてはなりません。
この多大な犠牲者に対して、国家はどのような対応をしてきたのでしょうか?
「財政難をもたらす」ことを最優先し、最高裁の判決で示された「受忍論」をいいことに、「ほっかぶり」してきたのです。

「受忍論」というのは、国家の非常事態である戦争では、皆被害を受けたのだから、生命・身体・財産に何らかの被害を受けてもそれは受忍(我慢)
しなければならないという理屈です。
戦争被害については、この受忍論により多くの空襲被害者等一般戦災者への補償が拒まれてきました。(全国空襲被害者連絡協議会のHPより)

無謀な戦争引き起こし、国民をだまして数百万人の戦死者を出した国家(天皇を除く、政府、軍部、政治家)の責任は、「受忍論」でほっかぶりです。
(天皇は戦争責任の一切をマッカーサーに奏請、以後の国民への激励行脚、戦争大罪人が合祀されてから靖国不参拝など、責任を果たされていらっしゃる。)

まさか、安倍総理は、「集団的自衛権」で国民を戦争に巻き込んでも、「受忍論でほっかぶりできる」と思っているのでは?

憲法違反の「集団的自衛権」含む安保関連法案は、どう考えても、今この時期に成案させる必要性が見当たらない。国民を戦争やテロの惨禍に引きずり込む稀代の悪法です。
絶対廃案にすべきです。孫や子供たちが戦争に駆り出されないためにも。膨らむ防衛費を福祉などにまわすためにも。