京都でいえば、円山公園のしだれ桜が一番ですが、私の住んでいる舞鶴市一番のしだれ桜は吉田のしだれ桜です。
普段は、舞鶴湾の海に面した田舎町の小さなお寺さんですが、このシーズンは違います。
石垣の上の境内に樹齢300年のしだれ桜があるのですが、石垣越しに、石段から、下にいっぱい、たれているのですごいです。いちばん上のお兄ちゃんは、クラブの試合でいませんでしたが、毎年家族で花見に行っています。
ちょっと、肌さむかったですが、桜はちょうど良い加減でした。八分咲きくらいが一番きれいですね。
友だちに、こんな話を教えてもらいました。
京都新聞のホームページに載っていたそうです。
樹齢300年以上の古木と100年ほどの木が並んで咲き誇るしだれ桜の名所、京都府舞鶴市吉田の瑠璃(るり)寺で、5年前に植えた後継樹が今年、初めての花を咲かせている。古木の故郷とされる京都市左京区の吉田神社でも今春、同寺が枝分けして2年前に贈ったしだれ桜が初めて開花。心待ちにしていた朗報に「お互い見事な名木に育ってほしい」と両地域の関係者は喜んでいる。
瑠璃寺のしだれ桜については、1580年から19年間、丹後に幽閉されていた京都の公卿中院通勝(なかのいんみちかつ)を慰めようと、当時の田辺(舞鶴)城主で、通勝の歌の師でもあった細川幽斎が、京都・吉田山の桜を移し植えたのが始まりとする説があります。吉田という地名も関連がありそうです。
実際に、お寺のある地域のちょっと沖に年取り島という小さな島もあり、ここで二人が、大晦日の夜、歌詠みにふけり、気がついたら、年が明けていたことから、島の名前がついたという伝説もあります。
古木は幹が腐食し、空洞化が進んでいたため、2001年3月、枝の一部を台木に接ぎ木した後継樹2本を瑠璃寺境内に植樹。04年2月に、そのうちの1本を「故郷に里帰りさせよう」と吉田神社に寄贈したとのことです。