11月10日(土)に、舞鶴市西方寺にあります、大庄屋上野家で茅葺コンサートがありました。
舞鶴市西方寺の大庄屋上野家
上野家のたたずまいが好きで、以前訪れて以来ファンになっていました。舞鶴ふるるファームがあります大浦半島の方面も、身土不二を地でいく楽しい空間ですが、同じ舞鶴で、岡田の方の西方寺方面も同じ感じがしていて落ち着きます。
ちょっと前に、新聞広告に、一度だけ、このコンサートの記事が入っていて、「できればコンサートに行きたいな~」と思っていました。でも、半分忘れていたのですが、金曜日に次男の誕生日のケーキを予約にケーキ屋さんにいったら、店先にこのコンサートのポスターが貼ってあり、「明日の17時からあるんだ」と再確認しました。
奥さんに「行きたいんだけど・・・」と言うと、行ってもいいよと言う返事があり、長男は塾、次男は卓球があって行けませんでしたが、私と奥さんと小2の里奈と幼稚園年長の宏樹の4人で行ってきました。まずは、開演前に、おでんやぜんざいで体を温めました。おいしかったです。
「茅葺コンサート~音と光の幻想的アート~」
チェンバロの第一人者として全国的にも活躍されている武久源造さんによるチェンバロコンサートが行われました。
上野家の茅葺民家は、京都精華大学監修の光のアートで彩られました。斜めに切られた竹にろうそくが灯され、道を照らしていました。
また、お庭にも同じように置かれていました。お庭の木々のライトアップと竹の常夜灯のフットライトがきれいで、屋外も幻想的な空間でした。
また、屋内では、灯りは和紙のランプシェードのみで、乳白色の癒しの光です。暖かな光に包まれました。
イサム・ノグチさんのデザインのランプシェードだと思われますが、流線型が美しいです。また、私が作ります藤蔓ランプシェードのデザインの参考にさせていただきます。
お庭を見ながら縁側に座り、かぶりつきでチェンバロの音色に耳を澄ますという、贅沢な瞬間でした。本当に行ってよかったです。しかも入場無料、肌寒いのでホッカイロを配っていただけるという気配りも有り難かったです。
武久源造・チェンバロコンサートでは、チェンバロ奏者の武久源造さんが、バッハのパルティータ第6番、シンフォニア、プレリュード、シャコンテを演奏してくださいました。
チェンバロは、日本の深町研太さんが作られたもので、コンサート直前の調律も入念にされていました。雨戸を開けて、秋の夜長の冷たい空気を庭から吸っているチェンバロは、微妙に変化して調律が難しそうでした。コンサート中も武久源造さんがしばしば締め直されていました。
同じ職場の、クラシックに造形の深い知人から、「とても素敵なコンサートに行かれたのですね。ランプシェードの柔らかい光とバッハの暖かく透き通るようなチェンバロ音楽の響きのコラボレーションが、300年以上の時の空間を超えて、現代の私たちの心の隙間に、じわーっと染み渡っていくような幸せな癒しのひとときを与えてくれるようですね。ちなみに、武久源造氏は、現在、日本でも指折りの著名なチェンバロ奏者で、バッハをはじめとするバロック音楽の演奏では定評のある人です。入場無料で、間近でその演奏に接することができたなんて、とてもうらやましく思います。」 とコメントを頂きました。上野家の関係者の方々に感謝いたします。とても贅沢な空間がそこにありました。ありがとうございました。