おーちゃんの 「目指せ。日本200名山!」  そして最近、いい加減な家庭菜園 (^^♪ 

日本百名山トレッカー(悪名高い?)を目指して人生後半ラストスパート!

100座完登後は、200名山を目標に!

山行記録  59・鷲羽岳 60・水晶岳  その4

2011年08月28日 05時01分39秒 | 日本100名山  山行記録

2011年8月24日

 

鷲羽岳を後にして水晶岳に向かう。

気持ちの良い稜線散歩。

 

疲労はだいぶ溜まっているが素晴らしい天気と展望がスタミナ剤となって体を押してくれる。

 

黒部川を挟んで堂々とそびえる薬師岳。

100名山亡者は、ここも訪問しなくてはならない。

なにしろ東京からのアプローチが不便この上なく、なかなかプランニングしづらい山。

本来はその手前の日本最後の秘境・雲の平とセットでうろうろ散策をしたいところである。

ワリモ岳に登り返し、鷲羽岳を振り返る。

鷲羽岳と槍ヶ岳の2ショット。

 

ワリモ岳頂上の標柱があるがワリモ岳の山頂は縦走路より少し上。

 

きちっとピークハントしたいところであるが、もちろんパス。

気持ちはもはや水晶岳以外に何もなし。

 

ワリモ岳を越すと最後の目的地・水晶岳への稜線の全貌が姿を現す。

もう少しだ。

しかし、ずいぶん遠く見える。

 

 

ワリモ岳を越えてから下り。

ワリモ北分岐到着。

帰りにはここから黒部川方面に降りるコースをとることになる。

 

先を急ぐ。

 

素晴らしい稜線。

おそらく花の時期には素晴らしい花畑となるのではないか。

左端に見えるのが水晶岳の山頂。

 

 

水晶小屋到着。

もうほんの少し。

稜線上の登山道をひたすら水晶岳山頂を目指す。

山頂へ最後の急登。

 

そして

 

 

水晶岳山頂到着。

標高2986m。

午前11時54分。

 

ようやく水晶岳に到着。

遠かった。

 

 

山頂でお決まりのパチリ1枚。

自然に笑みがこぼれているようだ。

 

この先は赤牛岳~読売新道と続く。

もちろん、今日は戻るだけ。

もう、先はない。

 

ほっとする。

 

山頂での素晴らしい眺めをご覧あれ。

 

 

左奥の出っ張りは常念岳。東鎌尾根から槍ヶ岳~穂高岳。

手前の山並みの右奥は、さっき登頂してきた鷲羽岳。

鷲羽岳と水晶岳は標高差で60mくらいしか違わないが、鷲羽岳はずいぶん低く見える。

一番奥(中央)は笠ケ岳。

とんがっているため一瞬槍ヶ岳と間違えそう。

その手前が双六岳~丸山~三俣蓮華岳。

手前の低くて丸いピークが祖父山。

祖父山左の鞍部・岩苔乗越に向って下ることになる。

黒部川源流に下り三俣山荘へ登り返す。

長い巻道を双六へ抜けて・・・・とにかくあの笠ケ岳の下の新穂高温泉まで戻らなくてはならない。

 

遠い。遠い・遠い。

 

高天ヶ原を挟んで薬師岳が立派。

一番奥(中央)は常念岳。

その手前左側が大天井岳。右はじの槍ヶ岳に続くコースは表銀座縦走コース。

一番手前の稜線は野口五郎岳から続いている裏銀座縦走コース。

 

いつまでも見あきない大展望。

 

山頂動画 ↓ (ただし、酷い撮影。ばてていてカメラをゆっくり構える余裕などなかった。)

 

素晴らしい展望であるがいつまでも留まることはできない。

長い帰路が待っている。

 

下山開始。

 

 

水晶岳のいわれであろうか。

縦走路そばの岩にきらりと白く光る鉱物がある。

ご丁寧に水晶の採取を禁じた看板も。

下山路。

結構な岩場もあったようだ。

はーはーふーひーで登っている時は気付かなかった・・・・。

ワリモ北分岐から岩苔乗越に向けて下る。

正面は祖父山。

 

ここが岩苔乗越。その正面に薬師岳。

また登り返さなくてはならないの、遠慮もなくずんずん下る。

 

ああ、登り返しがいやだ。

 

 

花。

今は花どころではない。

戻り返しを考えながら下り続ける。

 

どこまで下ればいいんだ!

 

 

沢音が大きくなりやがて黒部川水源地標のあるところに到着。

水と言えば神様からの授かりもの。こんな標柱にもお賽銭が供えられている。

 

さあ、ここから三俣山荘に向けての登り返しだ。

 

 

三俣山荘に戻る。

なんとか挫けずに登ることができた。

 

そのころ天気が徐々に変わってきた。

左:槍ヶ岳はもう雲の中

右:巻道上部の丸山にもガスがかかり始めた。

 

急がなくては・・・・・。

 

 

三俣山荘から巻道の入口までは登り。

ここから下って登って下って登っての巻道。

ようやく双六小屋の上に到着。

双六岳。

登り返す時間はない。

というより、その気力・体力などまったく微塵もなかった。

 

 

双六小屋。

これから弓折乗越まで最後の登り返し。

ガスが気になる。

急げ・急げ・急げ。

弓折への登り返し途中、最後に振り返る。

見納めとなるだろう鷲羽岳。

 

素晴らしい展望だった。

ありがとう。

 

弓折の稜線から。

槍もここで見納めとなった。

 

 

弓折乗越から鏡平小屋へ一気に下る。

鏡池の向こう、穂高連峰が夕日に明るく染まり湧き上がる雲と相まって素晴らしい眺め。

残念ながら槍ヶ岳は雲の中で見えず、池に映る逆さ槍を収めることができなかった。

 

ここから最後の下山路、小池新道に入る。

途中から暗くなることは判っている。

ヘッドランプの乾電池を交換し、真っ暗な下山路に備える。

 

どんどん下る。

最後の下り。

 

 

小池新道の途中から完全に真っ暗。

しかし、左俣林道まで出ればもう安心。

後は広い林道を下って行けば間違いなく新穂高へ戻ることができる。

 

怖いので熊鈴をチンチン鳴らしながら林道を歩き続ける。

 

ヘッドランプの光を目がけて蛾が顔に向かって飛び込んでくる。

蛾の目が赤く光る。

手で振り払いながらの真っ暗な夜道。

 

遠くでは稲光が光る。

 

雨が降り出す前に帰りたい。

 

必死で歩きつづけ、ようやく下山することができた。

 

駐車場に戻ったのが21時19分。

0時半から21時19分までの大奮闘であった。

 

長い長い1日であった。

 

車に入るのとほぼ同時に激しい雨が降ってきた。

今日は天の神様の全面支援をいただいてのラッキーな山行であった。

 

 

今回のルート。下の地図をクリックしてください。

 

 

 

今回の感想。

 

 

山歩きとは何だろう。

景色を楽しむ。

自然に親しむ。

小屋での食事?

下山後のビール???

人それぞれいろいろある。

 

今回は目標を立てて、達成した喜びが全てであった。

もちろん素晴らしい大自然の景色を楽しんだことは間違いないが

達成感・充実感が今までの山行のなかで一番であった。

邪道と言われるかもしれないが・・・・。

(でも2度と同じコースの1dayはやらないと思う。)

 

■今回のコースタイムです。

00:30  新穂高温泉無料駐車場出発
00:38  登山指導センター
01:58  わさび平小屋
04:58  鏡平山荘
06:52  弓折乗越
06:57  双六小屋
08:54  三俣山荘
10:11  鷲羽岳
11:54  水晶岳
13:43  黒部川水源地標
15:03  三俣蓮華岳下の巻道分岐点
16:25  双六小屋
17:57  鏡平山荘
19:56  小池新道入口(左俣林道)
21:14  登山指導センター
21:19  駐車場帰着

 

■そして今回の費用です。

2550円 道路通行料・行き  八王子IC~松本IC 
1750円 道路通行料・帰り  松本IC~八王子IC
1350円 安房峠トンネル通行料(なぜか行き750円・帰り600円)
4300円 ガソリン代(走行距離514.2km。燃費17km/L・ガソリン145円/Lとして)
---------------------------------------------------------------------
9950円 合計(飲食費含まず)

 


日本百名山 第59座 北アルプス・橋場岳 第60座 水晶岳終わりました。

 

さてさて、次は、どこを目指そうか。

 

 

 

 

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コメント (2)
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