おーちゃんの 「目指せ。日本200名山!」  そして最近、いい加減な家庭菜園 (^^♪ 

日本百名山トレッカー(悪名高い?)を目指して人生後半ラストスパート!

100座完登後は、200名山を目標に!

山行記録  57・間ノ岳

2011年08月04日 18時57分36秒 | 日本100名山  山行記録

平成23年8月3日

先週の仙丈ケ岳に続いて南アルプス・間ノ岳に行った。

 

間ノ岳は、昨年に敗退山行をしているところである。

間ノ岳を目指したが、途中の中白根山で引き返した。

帰りのバスに間に合いそうもなく、途中敗退をしたのであった。

 

今は登山の最盛期。この季節、広河原の最終バスは17:15芦安行きが運行されており

このバスを利用すれば日帰りが可能である。

そして念のため、万一、最終に乗り遅れたことを考え、車を夜叉神峠に駐車する。

ここに駐車しておけば、林道を3時間ほど頑張って歩けば戻れるから・・・・・。

(そんなことにならないように頑張るつもりであるが)


天気予報は、だんだん悪くなってきたが、曇りの予報。あわよくば、北岳にも立ち寄ってみるかな。

でも、後でそんな甘い考えはぶっ飛んだんだけど・・・・・。

 

  

夜叉神峠5:30発のバスに乗車する。さあ、

頑張るぞ!

まだまだ元気。

 

6時10分過ぎ、広河原到着。

広河原インフォメーションセンター前から見える北岳。

よし、今日は天気はばっちりだ。

やる気満々。

 

つり橋を渡って、登山道に入る。

間ノ岳は、最短コースである八本歯のコルからトラバース道を通って目指す。

帰りの駄賃に北岳にも寄って・・・・

まだまだ幻想を抱いている。

登ってきた大樺沢を振り返ると正面に甲斐駒ケ岳が。

天気は良さそうだ。

進行方向正面の八本場のコルはガスがかかっているが、すっきりとあがるだろう。

北岳バットレスももう少しではっきり見えるはずだ。

雪渓にはまだまだ雪が残っている。

早くガスが晴れないかな。

 

しかし、一向に天気は良くならない。

八本歯のコル下のはしご場は、まるで雲の中を目指しているように見える。

やっとこさコル到着。

もっと楽に登れると思っていたがやっぱりきつかった。

帰りの駄賃はきっと無理だな。

甘い期待はなくなり、そろそろ現実が見えてきた。

やる気指数はすでに50%を切った。

 

トラバース道は花の宝庫。

このトラバース道はお花畑のど真ん中を通って行くような道。

展望はガスのためまったくダメだが、足元のお花は素晴らしい。

「見事!」の一言。

花を眺めていたら限りない。

時間もない。

 

ガスは全く消えない。

北岳山荘を過ぎ、間ノ岳の稜線に入ると雨が降り出してきた。

 

なんてこった。


◆ここで雨具の話(1)

 先日の仙丈ケ岳の時の思った雨が降ったりやんだりでの雨具の準備が面倒で、

かといって着ていれば暑いし、どうしたもんかと思った。

そうだ!以前衝動買いしたポンチョが良さそうだ。

軽いし、ザックまで被れて着脱容易の雨具だし。

 

こんなことで、今回の山行には雨具としてポンチョを持参した。

持参はしたが、使いたくない。

しかし、3000mの稜線だし雨を無視するわけにはいかず、いやいやポンチョをはおる。

 

それでも最初のうちは「なかなか良いかも。」などと感じたのだが。

 

雨の中、ゆっくりしている時間はない。

前回訪れた中白根山はさっさとパス。

 

雨の稜線。

晴れていればきっと素晴らしい展望なのであろう。

なんにも見えない。

目指す間ノ岳も見えない。

雨がポンチョをたたく。

 

この稜線で、若い男性2人組のパーティとトレイルランナーに抜かされる。

このランナーは本当に走っていた。

凄い。

その後、見てないので農鳥岳に向かったのか仙塩尾根に向かったのか、とにかく凄い。

 

 

 

ようやくと山頂到着。

誰もいない日本第4位の高峰。

でも感激など全くなし。

雨の山頂。

展望の一かけも見えない。

お決まりのパチリ1枚。

 

何にも見えない山頂動画↓

 

そうそうに下山開始。

帰りの終バスの時間が気になる。

だいたい予定通りで歩いているのだが終バス17:15の15分前到着の予定で余裕がない。

天気とともに体力も気力も減少。

もっとも天気が良かったとしても、やっぱり体力はそろそろ尽きるころだろうけど・・・・。


やる気指数はすでに0以下になってしまった。

 

帰ってから写真を見ても、いったいどこを撮ったのかさっぱり解らない。

登山道は道票がなく、ペンキ印が頼りである。

途中、踏跡のようなところに入り込んだが急なザレた下りでこりゃおかしいと気付き戻る。

展望が利かないと、こんな単純な稜線でも注意しなくてはならない事もある。

 

 

 

雨は止まない。

 

北岳山荘の軒下で一休み。

 

既に雨と疲労で気力が失せている。

ここまで計画通りの時間であるが、終バスまでの時間がないことには変わりない。

この時点で帰りの駄賃・北岳はとっくに諦め、それより予定通り下れるか心配になってきた。

 

ない気力を振り絞って帰路に向かう。

トラバース道のお花は目に入らない。

少しの登り返しでぐったり。

 

 

吊尾根経由の北岳への分岐。

ここからは下るだけだ。

でもその下りが楽ではない。

しかも着ているポンチョのせいで下りはしごの足元が見えない。

裾を咥えてみたり見たりするが、濡れて滑りやすい梯子の下りでは危険この上なかった。

 

◆雨具の話(2)

衝動買いしたポンチョの感想。

着脱容易。

雨具ズボンを用意していたが使用しなかった。帰りにはひざ下がずぶぬれ。

風が通って涼しいと思っていたが、思いのほか暑かった。

最重要欠点。足元が見えない。危なくて使えない。

このポンチョは軽いハイキングの携行品と考えるべし。

 

やっとのことで八本歯のコル到着。

14:42。

予定より10分少々遅れている。

17:15の終バスまで約2時間半。

急がなくては。

しかし、ここからはもっと下りの梯子が続く。

 

もう、うんざり。

 

 

長い長い下り。

雨は止まない。

でも、時間には間に合いそう。

少し気持ちが楽になった。

 

 

広河原山荘到着。

生ビールののぼりが出ているが、まったく飲む気にならない。

(カメラのレンズは雨で曇っている。)

最後のつり橋を渡って時間に戻ることができた。

 

朝に見えた山はもちろん見えない。

インフォメーションセンターで5時10分前に乗り合いタクシーが出るとのことで乗車することに。

ここを歩いてでも帰ろうと思っていた自分はいったいどこに行ってしまったのだろう。


夜叉神から甲府に向かう途中、激しい雨が降った。

山であんな豪雨にあたらず助かった。

雨の間ノ岳。

厳しかった。

 

今回の感想。

昨年のリベンジどころか、返り打ちにあった感じ。

なんとか間ノ岳の山頂を踏むことができたが、つらい山行であったことしか頭に残っていなかった。

もうご免こうむりたい。

 

 

■今回のコースタイムです。

06:17  広河原インフォメーションセンター出発
09:41  八本歯のコル
10:46  北岳山荘
12:22  間ノ岳山頂
13:39  北岳山荘
14:42  八本歯のコル
16:50  広河原帰着

■そして今回の費用です。

1000円 道路通行料・行き  八王子IC~甲府昭和IC 
1000円 道路通行料・帰り  甲府昭和IC~八王子IC
2020円 夜叉神峠安~広河原往復(バス代920円、乗り合いタクシー1100円)
2100円 ガソリン代(走行距離249km。燃費17km/L・ガソリン145円/Lとして)
---------------------------------------------------------------------
6120円 合計(飲食費含まず)


日本百名山 第57座 南アルプス・間ノ岳 終わりました。

 

さてさて、次は、どこを目指そうか。

 

  

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コメント
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