ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

塩ラーメンは元祖の源流

2017年06月30日 | 絵日記

豊洲のラーメン屋さん味噌樽に入店。
いつもは看板メニューの味噌ラーメンだけど今日は塩ラーメンにしてみよう。

うーん、美味しい。
鶏ガラと豚骨の旨味に塩の刺激が絡み絶妙な美味しさ。コシのある細麺がツルツル喉に吸い込まれます。

日本で最初に商業的に出されたラーメンは、明治初頭に横浜南京街で出されていた南京そばだと言われてます。
鳥と豚で出汁をとった塩ラーメンでしたが、スープの獣臭さが当時の日本人の舌に合わなかったのか人気を博したとの記録は残っていません。

今日本で食べられているラーメンの元祖は明治43年に浅草「来々軒」で供された支那そばです。出汁を臭みの少ない鶏ガラに絞り、臭み消しに醤油を加え、日本人好みの味にして提供したところこれがメガヒット。
爆発的に広がり日本のラーメン文化の礎となりました。

ちなみに来々軒で醤油ラーメンを開発したスタッフは、横浜から招かれた南京そばの料理人でした。

いわば日本のラーメンの直接の元祖が浅草の醤油ラーメンで、その源流が横浜の塩ラーメンということになります。

戦後のラーメンブームの中で塩ラーメンも広がりを見せ、昭和46年サッポロ一番塩ラーメンの発売によりその地位を不動のものとしました。

一杯のラーメンに歴史ありか…なんて思いを馳せた塩の道タイムでした!


スモークタンとウイスキーと古代史

2017年06月29日 | 絵日記
ウイスキーでもいただこうかな、おつまみはと冷蔵庫を見るとファミマのスモークタン発見。

うーん、美味しい。
肉厚な豚タンにさっぱりレモンの風味と岩塩の刺激が絡み絶妙な美味しさ。
ウイスキーにジャストフィットな美味です。
最近のコンビニおつまみは本当に侮れないなあ。
日本の豚食の歴史は古く、弥生時代の遺跡から豚の骨が出土してます。古事記や日本書紀にも養豚の記述が見られ、古代日本では豚肉がかなり好んで食べられていたことが伺えます。
その頃は豚タンをどう料理して食べていたのか、ちょっと古代史に思いを馳せたウイスキータイムでした!

「完全教祖マニュアル」は宗教を楽しく学べる名著

2017年06月28日 | 絵日記
完全教祖マニュアル (ちくま新書)
架神 恭介
筑摩書房

架神 恭介先生の「完全教祖マニュアル」を読みました。

面白かったです。勉強になりました。

本書は、教祖となって新興宗教を起こしたい人向けの実践的なマニュアルです。 教祖の心構えから、教義の作り方、信者の集め方、布教の広げ方、迫害への対処法、甘い汁の吸い方まで、教団運営のノウハウを分かりやすく解説しています。

三大宗教の歴史や教義を身近な事例に落としながら説明してくれるので、なるほどと膝を打ちながら楽しく読み進められます。

よーしなにやらおいらも教祖になれる気がしてきたぞ(笑)。

 教祖を目指す方はもちろん、宗教を楽しく学びたい方にお勧めできる名著です。


辛子高菜はシルクロードの滋養の葉菜

2017年06月27日 | 絵日記

ふらりラーメン屋さんに入店。

テーブルに何やら小壺が常備されてます。


揚げ玉ねぎ。香ばしさがたまりません。


辛子高菜。ツーンと刺激的な香り。

高菜は中央アジア原産で、シルクロードを通って平安時代に日本に入ってきました。

江戸菜の愛称でも親しまれ、野沢菜、広島菜と並ぶ日本三大漬菜の一つです。

現在日本で食べられている辛子高菜は、明治37年に四川省から奈良県にもたらされた品種が原種です。

アリル辛子油の落涙級の刺激が博多っ子達の心をつかみ、福岡では半数以上のラーメン屋さんにトッピングとして常備されているのだとか。

また栄養価が高いことでも知られ、ビタミンA、C、カロチン、鉄分、カルシウム、食物繊維、葉酸などが豊富に含まれています。 

中央アジアで生まれた滋養の葉菜がシルクロードを通って平安京に至り、中国蜀で辛みを獲得した品種が奈良で博多で美味しく発展し辛子高菜として大成した。

それを東京のラーメン屋さんで手軽に食べられる幸せ、食の繋がりに思いを馳せた高菜タイムでした!


Suica専用自販機は5円のお得

2017年06月25日 | 絵日記
目白駅のホームで自動販売機を見て違和感。

ざわ…!!
ざわざわ…!!!

隣同士の自販機で…!!!
同じポカリスエットがいろはすが…!!!
5円…違う…!!!
なにやらSuica専用自販機が5円安くなってます。
確かに現金を回収して管理するって結構な手間だし、売る側からしたら値引きしてもSuicaのみの方が有り難いのかも。
そう言えば乗車券もSuicaの方が数円安くなってたっけ。
物理貨幣からデータ貨幣へ、お金って何だろうなんてちょっと考えた自販機タイムでした!

新宿the 3rd Burgerはオサレなセンベロ

2017年06月24日 | 絵日記

ボーナス支給日の夜です。 
豪遊!豪遊!
心のカイジギャラリー達の声援を受けつつ、西新宿をぶらつきます。
焼肉、寿司、天ぷら、ステーキ、割烹…、許される…!今日なら少々の暴走は…!!!
普段のセンベロ脳をブルジョアモードに切り替え群がる看板を物色します。

そんな中、ある貼り紙が視界に飛び込んできました。
「ハイボール190円」
直ちに失脚するブルジョア政権。センベロ革命政府が脳内に樹立します。

the 3rd Burger。

ハンバーガー屋さんのようです。
とろあれ探らねばと入店。

店内はオサレな雰囲気。
ハイボールは中190円、大330円。ここは贅沢に両方とわさびタルタルチップス(190円)をオーダー。

ククク…、一人で中と大のリアルタイムコラボ。悪魔的な贅沢感です。

わさびタルタルチップス美味しい!
マヨネーズのコクとわさびの刺激が香ばしいチップに絡み絶妙な美味しさ。
濃いめのハイボールがグイグイ進みます。
中を角ハイボール、大をジムビームにしたのですが日米甲乙つけがたい美味。
あー美味しかった!満足満足。
800円足らずでベロベロに酔えてしまいました。
三つ子のセンベロ魂百までの豪遊タイムでした!


もんじゃ焼きはアンパンマンたちの願い

2017年06月23日 | 絵日記


月島でもんじゃ焼きを食べました。
キャベツをヘラで刻んでサークル状にもって土手を作り、小麦粉を溶いた出汁を流し込んでぐつぐつぐつ。
出汁ダムが煮詰まってきたらまぜて薄く延ばしてじゅうじゅうじゅう。
小ベラでちぎって押さえてカリカリに焦がしてすくってぱくり。
うーん、美味しい。出汁と小麦とキャベツの旨味が凝縮された香ばしい美味。
ビールがぐいぐい進みます。
何度食べても不思議な食べ物だなあ。
もんじゃ焼きの歴史は意外と古く、200年前の文献に既に記載が見られます。
小麦粉を水に溶いたタネで、鉄板の上に文字を書いて遊びながら焼き上げる「文字焼き」がそれです。
手軽な食玩として形を変えながら庶民に受け継がれ、明治時代には蜜をいれて甘くした子供の駄菓子といった風情になりました。東京の駄菓子屋には鉄板が置かれ、甘い文字焼きが供されます。

しかし終戦後は砂糖の不足から、文字焼きから甘味が失われました。

そして食糧事情がやや改善した昭和30年代になると、文字焼きに革命が起こります。
なぜか刻んだキャベツやイカなどが入り、栄養満点のおやつとして子供たちの人気を博しました。
名前もいつしかもんじゃ焼きへと変わり今に至ります。
文字焼きにキャベツを入れようと考えたのが誰なのか、名前は残っていません。
しかしおそらくは、当時安価だったキャベツでボリュームをもたせ、子供たちの空腹を満たそうとのアイディアだったと思われます。
やなせたかし先生は復員後「アンパンマン」を創作する際に正義とは何かについて考えました。
正義のためと教えられた戦争で傷ついた国土と人々。飢える人々と助ける人々。
考え抜いた結果、正義とは「ひもじい人を助ける」ことだと思い至ります。
一番最初に描かれたアンパンマンは、顔がアンパンのヒーローではなく、町のみんなにアンパンを配る人間でした。
終戦後の食糧難と復興の中で、きっと数多くのアンパンマンたちが現れ現在の日本の食文化を創ってきたんでしょうねなんてもんじゃ焼きタイムでした!


ソース焼きそばは満腹への願い

2017年06月22日 | 絵日記

美味しいですね。
ソース焼きそば。
ジュウジュウと香ばしいソースの旨味とモチモチの麺、野菜の甘味が絡み絶妙な美味しさ。
お祭り屋台の顔、お好み焼き屋の締め、そして休日のお昼ご飯の定番として愛されています。
このソース焼きそば、実はいまいち起源がはっきりしません。
明治末期から戦前にかけて、ウスターソースの大ブームが発生しました。
昭和初期の不況時には、デパートの食堂でライスだけを注文し備え付けのウスターソースをたっぷりかけて食べる「ソーライス」が学生の間で流行します。
「ライスのみの注文お断り」。そう張り紙するデパートが増える中、阪急百貨店の創業者小林一三は逆に「ライスのみの注文大歓迎」と大々的に表示します。ライス一杯でデパートに足を運んでいただけるなら安いもの。それに学生さんは、今は貧乏でも将来は必ず関西経済発展の礎となり大事な取引先ともなりうる。これからの日本の宝を大切にしよう。学生たちへ大盛ライスに福神漬けをたっぷりつけて提供し、小林一三自らがテーブルを回って挨拶したといいます。
そんなソースブームの背景の中、おそらくは自然発生的にウスターソースで味付けしたソース焼きそばも存在していたものと考えられています。
しかし、本格的に食べられるようになったのは終戦後からです。
戦後の食糧難で、お米や醤油などの食料物資が決定的に不足しました。
そんな中「ララ物資」をはじめとする支援物資として、大量の小麦粉が国内に流入します。
また醸造期間の長い醤油にかわり、短期間で作れ甘味料などで味を調えやすいウスターソースが出回りました。
そこで水に溶いた小麦粉を鉄板に乗せ、ネギやキャベツなどの手に入る野菜を絡めて焼いてウスターソースをかける「一銭洋食」などの粉物メニューが大流行します。後にお好み焼きとして花開くこの食文化の脇で、同じく鉄板で中華麺を焼きウスターソースで味付けするソース焼きそばが提供され人気を博しました。
秋田県横手市では「元祖神谷焼きそば屋」が横手焼きそばの起源であることがはっきりしてますが、同時期に全国各地で様々なご当地ソース焼きそばが発生しそれぞれ発展を遂げています。
そして1963年にインスタントの日清焼そばが、1975年にチルドのマルちゃん「焼きそば3人前」が発売され大ヒット、家庭料理としても不動の地位を確立しました。
「お腹いっぱい食べさせたい」、ソース焼きそばの歴史をたどると、店主や経営者たちのそんな願いにつきあたり胸が熱くなります。


「1日外出録 ハンチョウ」は余暇の価値について考えさせる傑作

2017年06月21日 | 絵日記
1日外出録ハンチョウ(1) (ヤングマガジンコミックス)
萩原天晴
講談社

萩原天晴先生の「1日外出録 ハンチョウ」を読みました。

面白かったです。色々考えさせられました。

多額の借金返済のために収容された、数十年は出られぬ地下の強制労働施設。

そこから24時間だけ外出する権利を得た時、人はどう過ごすべきか。

B級グルメを最大限に美味しく味わい最高に贅沢な時間を過ごす、主人公の答えはそれです。

立ち食い蕎麦、オムレツ、カニチャーハン、チキン南蛮、たこ焼き&お好み焼き・・・何気ないB級グルメたち。

それが主人公の悪魔的な知恵と行動力にかかれば、最高のバカンスを彩る圧倒的な美食に姿を変えます。

明日からがんばるんじゃない…今日…今日だけがんばるんだっ…! 今日をがんばった者…今日をがんばり始めた者にのみ… 明日が来るんだよ…!

テンポの良いコメディでゲラゲラ笑わせつつ、余暇の価値についてじっくり考えさせてくれる傑作です。