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バトロワ

2007-11-09 | その他
なんといまさら「バトルロワイヤル」の小説を読んでる私すげえ。そしてだだ泣き。話題になった当初は派手な部分だけ取りざたされてたけど、すごく良く出来た青春群像小説ですね。面白かった。↓ここから若干ネタバレ。

欲を言えば、彼らがあんなひどい目に遭ったその原因である政府に、もっと何らかの罰が物語上欲しかったなあ。主人公達が中学生という、完全に被保護者である年齢と、人格とかは別にして罪を犯していない一般市民であるという点がやり切れん。若いがゆえの潔癖さでクラスメイトの良心に訴えようとした女の子の死には泣いた。とりあえずこの作品を映画化するに当たって何で政府(現行の日本の)が、R-15なんてつけようとしたのはなんとなく分かった。殺戮シーンの残酷さとかよりも、思想的に偏り気味な物語の設定を警戒したんだろうなあ。映画でどういう形になってたかは知らないし(でも深作欣二って左派なんだっけ)あんまり気にするところではないと思いますが、でも小説の中での政府のクズっぷりは逆に爽快だった。映画版もモデルの人が担任やればよかったのに。無理だろうけど。

映画版では相馬光子を柴崎コウが、千草貴子を栗山千明が演じたというのをあらためて思うとずいぶんイメージが違うことに驚きます。それぞれ逆のほうが似合いそうじゃないですかなんとなく。でも「天使のような美少女」である光子はやっぱ千明様のような、大事な限定品をテレビの司会者に空けられそうになったときに殺人者の目になってしまうようなタイプの人には向かないのかも。光子は柴崎コウというより、なっちとかゆうこりんとかしょこたんみたいなイメージでした。貴子は千明様でもいいかな。17歳くらいの観月ありさが一番似合いそうですが。10代のありさはもう国宝級の可愛さだった…。今も美しいけど。

うーん映画も見たくなってきたぞ。でもレンタル屋の会員証を持てない呪いにかかってる私は(ただの無精者)古い映画を見るすべがない。CSのどこかのチャンネルで放送してくれないかなあ。

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