ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

8/7 SYNCHRONIZED TOUR in 広島クアトロ ピロウズ

2009-08-11 | ピロウズ
さて後攻はピロウズ。さわおはNICK! NICK! NICK! Tシャツを着て登場です。出てきて一曲目はノンフィクション。ブレイクのところでタオルで汗を拭きながら、「今日はコレクターズと一緒にやれるってことでほんと嬉しい」とさっそく喜びの声を発するさわお。「いまから22年位前に初めてコレクターズを聴いて、ずっとパンクばっかり聴いてた僕はこんなに自分にフィットする音楽に初めて出会って、それからもうずっと大好きで。もう物販で20万の壷売ってたら買っちゃってたくらい夢中だったんだ」とすごいことを言い出します。加藤さんいまからでも遅くないですよ!「この中にバンドとかやってる人っている?」と客席に聞くと、ちらほらと挙手が。「思ったよりいるね。君らはライブに来てるわけだから…けっこう俺らのこと好きなんだろ? 君たちからしたら、ピロウズと一緒に対バンやるって、そういうことなんだよ!」と、コレクターズと一緒にやれる喜びをファンにも実感してもらおうとなんか必死です。「しかもこれはフィクションじゃない、ノンフィクションです!」と締め、曲に戻って行きました。

「久しぶり! あ、久しぶりでもないか。ついこないだセットストック来たわ」と素でボケてしまったさわお。大丈夫か。そして「加藤さん完璧だったな…」とつぶやきます。うんうんやっぱりうまいよねコレクターズ。と思いきや「のりぴーと押尾ネタは絶対言うと思ってた(笑)」と続けるさわお。えっMCのことですか?

コレクターズの後半もすごかったけどピロウズはまた前半から飛ばしてた。二曲目からドードー、バンビ、アイノウユウ、バビロンと盛り上がる曲で一気に行くと、ふたたびMC。「もう今日はコレクターズについて熱く語っていい?」と、隣の真鍋さんに許可を取ります。「大丈夫? なんか怒ってない?」となぜか低姿勢なさわおですがpeeちゃんは笑顔。どうぞ、と手を伸ばして促すと、さわおの熱いトークが始まりました。

「えー、まず俺はピロウズをやるために1989年5月26日に上京してきたんだけど」と話し出すと、その細かい数字まできっちり覚えてるさわおらしさに客席からちょっと笑い声。「まずその日の夜は友達の家に泊めてもらって、その翌日当時のベーシスト上田ケンジから、ラジオの収録をやってるのでということで浅草ロックスで待ち合わせって言われてたので向かったんだ。今思うといきなり浅草で待ち合わせってのも…まあいいや、とにかくそのラジオのスタジオゲストが上田ケンジで、ライブゲストがコレクターズだったんだよ。でももちろんそばにいたけど何も話せずに、ただ見てただけだったの。そのあとデビューして、そのときに担当してくれたスタイリストさんが加藤さんの奥さんだったんだよ。そしたら加藤さんがスタジオにね」とここでpeeちゃんに向き直り「衣装届けてくれたんだよね!」と嬉しそうに言うさわお。真鍋さんもうなずいています。「それでもう嬉しくってさー。外に置いてある加藤さんのべスパに勝手にまたがって写真撮ったりして。さらにそのあと、ピロウズとコレクターズと16TONSで対バンのイベントがあったんだ。そのときには当時パチパチロックンロールって雑誌があったんだけど、それにこうガーッて(熱唱のポーズ)なってる加藤さんのすごいかっこいい写真が載ってて、おお、これにしてもらおうって決めてその写真にサインもらいにいったんだよね。ただ今でも微妙なんだけど僕はその当時ほんと空気が読めなくて、サインもらったあとも黙ってコレクターズの楽屋に立ってたっていう…。それからちょこちょこ可愛がってもらってるんだけど、何が素晴らしいって、今でもこうやって仲良くしてもらっていて、しかもほんとにバンドって20年続けられるのって、100…いや200にひとつもあるかどうかってくらいなんだけど、両方のバンドが20年続けているってことがほんとに素晴らしい、最高だ!」と締められると、客席から大きな拍手が起こったのでした。ええ話や。

「じゃあ今日は、やっぱりこれをやろうと思う! トリビュートにも参加した曲を」と続けて、1234567days a weekだと判明したところでフロアからも歓声が。「ワン、ツーって(指折り数えるフリ)やるところあるけど、ちゃんと頼むぞ! こっちはコレクターズ疑似体験したいんだから」とフロアに注文。いやそんな無茶な。それでもかなりの人数がこころみていてやっぱりピロウズファンいい人だ。

Lady bird Girl、Funny Bunnyと続いたところで無言チューニングのお時間。そこで若干客席からの声かけにさわおが不機嫌そうになる場面もありましたが、なんとか笑える空気に持っていっていました。おとな!「(声かけに対して)俺がシカトするってことは、次にシリアスな曲に行くってことだからな」と注意したあと始まったのは新曲「雨上がりに見たまぼろし」でした。これは確かにふざけた空気では出来ませんね! やはり素晴らしい、悲しくも美しい、そして力強い名曲です。

NICKTシャツを自慢げに見せびらかすさわお可愛い。「新品だと汗吸わないんだよな」と言いながらも嬉しそうです。「NICK! NICK! NICK!さっき聴いたけど、やっぱり僕らのリトルバスターズのイントロがそっくりだ(笑)」と自虐的に笑うさわお。いや僕はかけらのイントロがCHEWING GUMにそっくりだとかファントムペインのイントロがUFOにそっくりだとかほかにもあるから全然大丈夫ですよ! さわおのはなんか好きだという気持ちが先立ってるせいか似てても微笑ましいだけだなあ。

「サリバンになりたい」で盛り上がったところでMC。ワンマンのようにメンバーに振ってくれます。「広島といえば淳がカープ好きなんだよな。地元でもなんでもないのに」とさわおが言うと「仙台生まれ千葉育ち。縁もゆかりもございません」と妙に流れるように返す淳が面白い。「さっき着てたピーズの赤いTシャツあれカープのかと思ってた。ふだんもカープの着てるからさ。よく見たらピーズだった」と、もう赤=カープと刷り込まれてるさわおでした。

「真鍋くん!」と紹介されると、手を上げて歓声にこたえる真鍋さん。「コレクターズと楽屋で一緒になって、コータローくんと一緒にケータリングの飲み物取りに行ったんですよ。そしたら彼が『ファンタグレープが飲みたい年頃だよね』って言ってました」との報告をされます。うわあもう刑事の声で再生されますよ。ものすごくコータローさんらしいエピソードをありがとうございます。

すると次に自分の番ということで話し出すシンイチロウさん。「ファンタグレープなんて言ってるけどね! あ、佐藤シンイチロウです。ファンタグレープなんて言ってるけどね! ふたバンドあわせて300歳超えてるからね!」と、すごい側面からのご意見を発せられます。「しかも淳を入れても300歳越えてるけど、淳を抜いても300歳越えてるからね」とのダメ押しも。7人で300歳。かっこよすぎます。そのMCを聞いて大喜びしてる客席に向かい「中年マニアか」と、それでもやっぱりちょっと嬉しそうなさわお。「今日は俺久しぶりに一番若手だからねー」と続けていました。

「MY FOOT」「ストレンジカメレオン」「その未来は今」と名曲で締められ本編終了、もちろんアンコールがかかります。「俺ももう41になるんだけど」と言うと客席から「若いー!」「かっこいいー!」との声が。「知ってる」と尊大に答え、「なぜならコエンザイム飲んでるから。ドモホルンリンクルの」と言おうとするのですがドモホルンリンクルで噛んでしまって恥ずかしそう。「ドモホルンリンクルって口に出して言うことないから噛んじゃったよ」と笑っています。そしてMCの続き。「41になるんだけど、やっぱり32くらいから歳をとることを実感してきて、でもこの前東京ドームにサイモンアンドガーファンクル見にいったら、65歳の二人に5万人がうおーってなってんだよ。ギターもうまいし、もちろん歌もうまいし。これが出来るんだったら俺も、って思えて。それに俺には、コレクターズという最高にかっこいいアニキがいるからな!」とまたしても嬉しいMCを聞かせてくれました。「ピロウズと言えばやっぱりこの曲だろう」と「ハイブリッドレインボウ」へ。そして「最後の曲です」と言うと、えー、と客席から不満の声が。さらに「さっさと終わらせて飲みに行かなきゃ」とやっつけ発言にブーイング。しかし「なんも聞こえねー」と耳をふさいで丸無視体勢です。「もう加藤さんのことで頭いっぱい。今夜俺抱かれるかも。まるで望まれてるような言い方してるけど(笑)」と最後までごきげんなさわおでした。ラストナンバーはブルースドライブモンスター。もちろん最高の盛り上がりでライブは終了しました。

メンバーがはけたあとさわおだけ残って、「まだシングルの発売前だけど、アルバムが出来ました!」との報告にフロア大歓声。「ムチャクチャ期待して、ハードル上げまくって、それでも大丈夫なくらい最高なアルバムだ! 期待しててくれ!」と嬉しい言葉を残して去って行きました。そのあとしばらくアンコールが続いてましたがスタッフに終了を告げられて終わりました。やっぱりコレクターズと一緒のときのさわおはほんとに嬉しそうで可愛くていいもんです。

物販でコレクターズライブCDとNICKTシャツ、バスター君がロンドンコーリングやってるサリバンTシャツも買えて大満足です。大好きな二つのバンドの共演はすごく楽しくて最高でした。

セットリスト

ノンフィクション
Wake up dodo
東京Bambi
I Know you
バビロン天使の詩
1234567days a week
Lady bird Girl
Funny Bunny
雨上がりに見た幻
サリバンになりたい
MY FOOT
ストレンジカメレオン
その未来は今

アンコール

ハイブリッドレインボウ
BLUES DRIVE MONSTER