ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

8/7 SYNCHRONIZED TOUR in 広島クアトロ コレクターズ

2009-08-10 | コレクターズ
シンクロナイズドツアー広島、まずはコレクターズから。ツアーじゃないのでセットリストも隠さないよ。

会場の様子は完全にピロウズファンがほとんどでそれはいいのですが、フロアにつめかけたピロファンのみなさんがかなり前のめり。ちょっとしたきっかけで前のほうに詰めていったりと、コレが先攻なのは知っているだろうに気合入っています。いやコレクターズそんなにぎゅうぎゅうになって見なくて大丈夫だから! といらん心配をしてしまいました。

いつものSEに乗ってメンバー登場、待ち構えていたフロアに大歓声で迎えられます。ピロウズファンいい人だ。リーダーは黒地に白のふちどりのたぶんフレッドペリーのジャケット、刑事は白のワイシャツに小里さんはモノトーンの柄シャツ。Qちゃんは私の位置からは見えなくて何を着ていたかは判別できませんでした。

一曲目は東京虫BUGS。もうピロウズファンおそらく曲知らないだろうにすごい乗りまくっています。いい人たちだ。続いてTOUGH、ステイクールとアップテンポな曲で始まったのも手伝ってか、正直ワンマンよりもすごい盛り上がり(笑)。リーダーも嬉しそうです。まあ曲も歌も演奏技術も最高なのであたりまえですけどね!(なぜ私が偉そうなのか)

「こんばんは、コレクターズです」とごあいさつした直後「ピロウズファンいい人ばっかりだね~」とやっぱりリーダーも思っていたもよう。「今日はピロウズに呼んでいただいて、広島クアトロ。こんなたくさんお客さんが入ったの見るの初めてだよ」と続けます。「以前ビークルとやったときも、これの三分の二くらいだったかな」と加藤さん。「正直コレクターズ見に来た、って人いるの?」と客席に向かって挙手を要求。そこそこ上がっていたと思うのですが「一割弱」と苦い顔。「一割弱だよコータローくん」と刑事に振り返ると、「まあ予想通りじゃない?」とのあっさりした答えが返ってきます。「じゃあ、次はもっと狭い会場でやらなきゃダメだね」とリーダーが言うと「ナミキジャンクションとか」と答えるコータローさんでした。

しかし「僕はもう、のりぴーがどこにいるのか気になってしょうがなくって。全然歌に集中できない。押尾さんも捕まっちゃうし」といつものノリの時事ネタも。しかも、歌ってられない的なことを言った直後に「まあそんなことはどうでもいいんだけど」と相変わらずマイペースです。

たよれる男に続いて「新曲やります」と「明るい未来を」が始まりました。これ初めて聴いたけどいいですね!「たくましい奥様 たくさんお子様 育てて明るい未来へ」ってロックとしても斬新すぎるしそれでいて人間としてすごく正しい。コレクターズのこういう、ロックミュージシャンがふつうに地に足を付けて日常をロックに生きているさまはほんとかっこいいですよ。ポップだし肯定的だしすごく好き。早く音源で聴きたいです。

マイアミビーチ、未来のカタチときたあとふたたびMC。「さわお君がずっとコレクターズを好きだって言い続けてくれてほんとに嬉しいです」と感謝の言葉を口にする加藤さん。「今日、コレクターズを見るの初めてだって人は、今夜うなされるぜ? そうならないよう寝る前にちゃんとmy spaceとかでチェックしてね」とたぶん宣伝なんだろうけど変なことを言い出します。「もうね、今までたくさんのバンドと対バンしてきて、トロール漁船のようにザーッと(ファンを奪ってきた)」と発言。「ビークルと対バンしたときもガーッと。ビークルのファンは本物を知らなかったから。サンボマスターと対バンしたときも。サンボのファンはルックスいいバンドを知らなかったから。でもねえ、ピロウズは、残念ながらドラム以外はいい男なんだよね~」とのMCにはフロア大受けでした。シンちゃんもいい男ですよ!

「ピロウズ20周年おめでとうございます。僕らもこっそり22年目なんですけど。ピロウズが20周年記念に武道館をやるって聞いて、しかもそれがチケット即日完売と聞いたときには。もう…甥っ子が大学受験に受かったような、じわーっと嬉しい気持ちになりましたよ」と、珍しく率直にお祝いを口にした加藤さんに客席からも大きな拍手が。「俺たちもこの業界長いからね。無理に武道館やっちゃって客席ガラガラってのを何度も見てきたからね」と言うと刑事が「見てきたねー」と相槌。「あそこにいくつ空席…こっちに何席、って検証して。業界現場検証って呼んでるんだけど。『300席空席!』ってチェックして」と、お祝いからゆるいMCへ流れていきました。

とにかくいっぱいの客席が盛り上がっているのが嬉しかったようで加藤さんは「広島でこんなに若い人見たの初めて」とごきげんでした。「いつもさあ、岡山とか倉敷とか行っても街に年寄りばっかりだったし。…(こんなに)いたんだね!」と微妙に失礼な発言も相変わらず。

「じゃあもっと、ロマンチックな夜にしよう」と、TOO MUCH ROMANTIC! へ。もーほんと知らない曲でもノリノリなピロウズファンいい人だ。ここ2、3年ですごく売れたぶん、コレクターズとか興味ないファン層が多いんじゃないかと心配してたのですが杞憂でした。まあいいバンドだから当然ですけどね!(だからなぜ私が偉そうなのか)

百億、NICK、メイビートゥモロウと終盤は一気に名曲をたたみかけて「じゃあ最後の曲です」とリーダーが言うと「えー」とブーイングが。こういうノリもなんかいいなあ。「もっとやってー」と声がかかると「無茶言うなよ…」と妙にエロく返すリーダーも楽しそう。ラストの曲は冒頭の歌詞が始まった途端フロア全体から歓声の上がった「世界を止めて」でした。

さすがにピロウズとの対バンだと客層がかぶってるせいもあってかいつも楽しくてフロアの空気もいいので、コレクターズもやりやすいんじゃないかなー。あと広島クアトロ初めて行きましたが音響がいい。そのおかげでリーダーの歌声が美しかったのなんの。まあいつも素晴らしいですが。セットリストもいい感じだったし、ピロウズファンの中で少しでも興味持ってくれる人がいたら嬉しいな。とにかく若い男性が拳を突き上げてノリまくるコレクターズは新鮮でちょっと面白かった。ほんの数年前まではさわおもフロアで一緒になってモッシュやってたのを目撃されたりしていたなあと思い出したりもしました。

明日はピロウズのレポを上げる予定。もう「山中さわおさん(40)の好きなバンドへの愛をファンがおとなしく聞く集まり」になっていてすごい楽しかったです。

セットリスト

東京虫BUGS
TOUGH
Stay Cool! Stay Hip! Stay Young!
たよれる男
明るい未来へ(新曲)
マイアミビーチ
未来のカタチ
TOO MUCH ROMANTIC!
百億の誓いと千億のキッス
NICK! NICK! NICK!
メイビートゥモロウ
世界を止めて