たいして見たバンドもないのですがフジロックのこと書いておこうかな。
噂には聞いていましたが苗場はほんとに山の中でおどろいた。朝会場に着いたとき、スキー場のゲレンデ上空を雲が覆っていてまたその雲の流れがすごい速いんだ。いつ天気が変わってもおかしくないなと覚悟したものです。さいわい一日晴れていましたが。
リストバンドを交換し、9時を待って入場。グリーンステージの後方にある広場にシート敷いてまずごはん食べました。グリーンとレッドマーキュリーの間にあった屋台エリア「オアシス」にておにぎり購入。ちゃんとその場で具を選んで握ってくれる方式でおいしかったです。うめぼしとたらこ。米は魚沼産コシヒカリ。新潟を感じさせるメニューやお店がたくさんあって面白かったです。ビールも買ったのですが、かなり強い日差しに「これはビールを入れすぎると体調を崩す」と悟った私は、ビール・水・ビール・お茶のローテーションを組んで飲もうと決定。なんて大人。しかし途中で「このカクテルほとんどアルコールの味しないし水カウントでいいよね…」と自分ルールで乗り切ってしまったこともありましたが。でもこのローテのおかげで最後まで元気でしたよー。トイレには行きまくりましたが。
最初に見たのはサンボマスター。別に見ようと思ってというわけではなく、拠点にしていた場所がグリーンがよく見える場所だったというだけなのですが(なのでほとんどグリーンステージしか見てないのですが)、トップバッターだけあって人気もあって盛り上がってましたよ。ただああいうステージに私はのめり込めないので微妙にテンションが下がりましたが。それをおおごとだと思うかどうかと、フェス会場で「原爆はしょうがないのかー!」と叫ばれることはなんか別の感覚なんだよなあ。これは私が反戦ソングとか嫌いなタチなのでそれだけの好みの問題かもですが。電車男のED聴けたのはちょっと嬉しかった。電車たん萌え。
次に見たいものが特になかったので、ちょっと興味持ってた赤犬見ようとホワイトステージへ。しかしグリーンからホワイトまでけっこうな距離。しかもこれこそ本当に山道と呼ぶにふさわしい山の中を歩いて行ったのでなかなかに疲れた。山道が渋滞してるってなかなかない経験で新鮮でした。
赤犬は、ステージもふざけてて面白くて演奏もうまいしいい感じでした。でもホーン使いまくりの音にはそれほど惹かれず、しばらく見てからまたグリーンへ逆戻り。オアシスでビール買ってイエローカードとKEMURI見てました。KEMURIもいいんだけどやっぱりスカと言うかホーン使うバンドなんだね…。もっとシンプルなギターロックが聴きたかったんだけど。そういう意味ではイエローカードはすごい演奏もうまくていい声で、聴きごたえありました。
レッドマーキュリーへ行ってフジファブリック。ようやく自分的にふつうに楽しみなフェスの状態になってきました。マーキュリーはテントの中だったのでそりゃもう蒸し暑かったですが、いいライブ見れて満足。「銀河」が聴けたのも嬉しかったなー。盛り上がってて楽しかったです。
時間余ったので、キャンペーンでタワレコタオルがもらえるというブースに行ってみたら、ペットボトルの分別作業をしてクイズに答えて正解した人にプレゼント、という、かなりハードルの高いシステムになっていました。他のフェスでも球場でも、タオルってわりと気軽にくれたのでちょっと驚き。でもキュアーまで特に予定もなかったのでむしろ時間つぶせたのはよかったです。世界一クリーンなフェスを目指すフジロックでは、タバコのパックも再利用して来年のトイレットペーパーとしてリサイクルするそうですよ!←クイズの答え。この日の作業で、通常の半年分くらいのエコ精神を使い切った。
そのエコキャンペーンがホワイトステージに行く途中でやってたので、ついでに足を伸ばしてみたら、ユアソンがちょうど終わったところでがっかり。でもユアソンもあれですか、レゲエとかスカ的な音なんですか。だったらいいけど…。
途中でワールドレストラン行ってパエリア買ったりイギリスビール飲んでみたりだらだら。越後もち豚の串焼きおいしかった! ライブの直前に満腹になってると調子悪くするので、21:30はじまりのキュアーのために16:00くらいで食べるのはストップ。
フジは日中ものすごい日差しが強くて、日焼け止め塗ったり日陰に避難したりして対策をしていたのですが、18:00くらいからようやく日も落ちて、シートで快適にゆっくり出来るようになりました。…と思ったら、日が落ちたら今度は急激に寒くなってびっくり。さっきまでダラッダラ汗かいて直射日光よけのために長袖の上着着てたのに、今度は寒くて防寒のためにやっぱり長袖着ましたよ。なんなんだこの気温差は、火星かここは! 昼間は暑かったものの風だけは冷たくて気持ちいい高原の空気だったのですが、夜になるとその冷たい風が冷えた体に直撃。恐るべしフジロック。
がくがく震えながらMUSE見ようと待機。しかし19:20に始まる予定がなかなかメンバーが出てきません。まさかドタキャン!? いやそれはキュアーの方か。ってキュアーがドタキャンしたら困る! と一人であわあわしていましたが、25分ほど押してようやく始まりました。MUSE初めて見ましたが、もっとちゃらついたバンドかと思ってた。何故か。女子供向けみたいな。非常にポップでメロディがはっきりしてて、イギリスのバンドですよね? かっこいい王道のギターロックであったのは嬉しい誤算でした。でっかいビジョンに映る映像がすごい凝った効果入れてもらっててうらやましかったなー、キュアーのときも欲しいと思ったのですがありませんでした。
アンコールを終えて次はキュアーとなったときに場所移動。ちょっと前のほうで見たくてモッシュピットまで行ったのですが、全然余裕でスペースに入れてラッキー。なんか立派な照明機材とかステージセットが組まれているのを見て、キュアーってすごいビッグバンドなんだ…。とあらためて感心しました。いや、ずっと昔からスタジアム級なのは知ってますが実感なかったので。そして以前も書きましたが、SEで流れるニューオーダー。変な選曲ですがちょっと楽しかった。
結局キュアーも30分ほど押して始まりました。しかし最初にスモークの中からメンバーが登場してきたときは、なんともいえない感動であわわわとなりましたよ。ビデオの中でしか知らなかったキュアーと同じシルエットが目の前に。演奏が始まるまでは、ちょっと呆然としてしまいました。
しかし一曲目の「open」で、そこにいて演奏してることを実感し、あとはもう嬉しいばかり。「ファッシネイションストリート」は、私が好きになったきっかけのアルバム「ディスインテグレーション」からで、18年経った今生で聴くことが出来るとは思わなかった。日本食も好きだしこんなタイトルの曲もあるのにどうして23年も来てくれなかったのさと思ってしまう「kyoto song」も披露。典型的ニューウェーヴともいえるひねくれポップの「The walk」や、「In between days」も嬉しいし、「ディスインテグレーション」からの「lovesong」「lullaby」「pictures of you」も感激。最高に盛り上がった「Friday I'm in love」、見世物小屋を思わせる気持ち悪いビデオがたまらない「ネヴァーイナフ」や、可愛くてポップできらきらした「just like heaven」と、もう思っていた以上に素直で嬉しいメニューに休む暇なく大喝采でした。ああもうこのリストの素晴らしさをどうすれば人に伝えられるのか! 別に伝える必要はないか。キュアーファンなら問答無用ですごいと思ってくれるのでしょうが。そして大迫力のギターとドラマチックな構成の「The kiss」も聴けて、本編最後は「end」でした。おおお…。
MUSEがやってくれたから、フェスだけど絶対アンコールある! と思ってクラップしてたらそれほど時間を空けずにロバ登場。アンコール一曲目が「Lets go to bed」ですよ奥さん! ギャーもうダメだ、どうしよう!(どうもしなくていい)さらに「Close to me」「Why can't I be you」のたたみかけ。殺される。死ぬ。こんな名曲というか私の個人的大好きな曲ばかりやってくれるなんて思いもしなかった…でもずっと待ってた甲斐がありましたよ。
ロバはときどき「ありがと」とか「ごめん」(何かミスった?)と日本語を交え、短く英語でもMC。何を言ってたか分かんないなー、でもわりと機嫌よさそうで、walkのときとか楽しそうに踊ってました。
二度目はまさかと思ったら、ほんとにまさかのダブルアンコール。もう日付も変わるころ! 帰りの交通機関の時間なのか、名残惜しそうに客席から去っていく人も何人かいました。ダブルアンコ一曲目は「A forest」。サイモンのキレのいいベースで最後を締める渋い曲ですが、この部分本当にかっこよかった。さすがにロバのギターとの絡みも絶妙で、こういうライブでしか見られない部分を今目の前で見てるんだーとまたしても感動しきりでした。そして、ロバが何か短く話したあと始まった「Boys don't cry」のイントロ…! ヤバイ。もう助けて。こんな初期の代表曲で締めるなんて反則です。でもこんな曲が来たからには本当にもうこれで終わっちゃうんだなとも思って、けど涙は出なかったなー。とにかく嬉しくて楽しくて、最高の気分でライブは終了しました。
先日も書きましたがライブのあと、ステージの端から端まで歩いていって手を振り頭を下げるロバにも感動。客席がとにかく嬉しそうに幸せそうに喜んでいるのは分かってもらえたんだろうな。ロバもにこにこと笑っていたのを覚えています。そして「また23年後に」なんていうロバらしいジョークを言ったあと、「たぶんすぐ」と言ったように聞こえましたこれすごく重要なMCなのに英語分からぬ自分が憎い。「Maybe soon」って言わなかったかなあ、言ったように聞こえたんだけど幻聴かもしれません。
余韻に浸る間もなく、放置してあったシートと荷物をまとめてバス乗り場に直行。来るときでも30分くらいかかった遠い場所なのに、帰りは人も少なく夜道で視界も利かず、さらに出口までは大混雑していたため出遅れて、しかも軽く迷った私はけっこうギリギリの時間に到着でした。それでも出発時刻には間に合って無事苗場をあとにできたわけです。
以前のライジングサンやカウントダウンジャパンのように、目当てがたくさんあってフェスそのものが楽しみ、というのとは違う動機で参加した(しかもフェスに一人参加は初めて)のですが、チケット代が高いのもバスツアーが苛酷なのも猛暑も孤独も目当てバンドが少ないのも、最後のキュアーで全て帳消しになっておつりが来ました。本当に行ってよかった、素晴らしいバンドの23年ぶりの来日を見ることが出来た、そして長いこと好きだったのに見られなかった私がその不満を払拭できた、最高のステージでした。
今は邦楽しか聴かなくなった私が、それだけを目当てにフェスに行けるバンドはもうキュアーだけでしょう。その期待を裏切らないほんとに楽しいライブでした。今度はワンマンで来てくれないかなあ。そして「The lovecats」が聴きたいな。
噂には聞いていましたが苗場はほんとに山の中でおどろいた。朝会場に着いたとき、スキー場のゲレンデ上空を雲が覆っていてまたその雲の流れがすごい速いんだ。いつ天気が変わってもおかしくないなと覚悟したものです。さいわい一日晴れていましたが。
リストバンドを交換し、9時を待って入場。グリーンステージの後方にある広場にシート敷いてまずごはん食べました。グリーンとレッドマーキュリーの間にあった屋台エリア「オアシス」にておにぎり購入。ちゃんとその場で具を選んで握ってくれる方式でおいしかったです。うめぼしとたらこ。米は魚沼産コシヒカリ。新潟を感じさせるメニューやお店がたくさんあって面白かったです。ビールも買ったのですが、かなり強い日差しに「これはビールを入れすぎると体調を崩す」と悟った私は、ビール・水・ビール・お茶のローテーションを組んで飲もうと決定。なんて大人。しかし途中で「このカクテルほとんどアルコールの味しないし水カウントでいいよね…」と自分ルールで乗り切ってしまったこともありましたが。でもこのローテのおかげで最後まで元気でしたよー。トイレには行きまくりましたが。
最初に見たのはサンボマスター。別に見ようと思ってというわけではなく、拠点にしていた場所がグリーンがよく見える場所だったというだけなのですが(なのでほとんどグリーンステージしか見てないのですが)、トップバッターだけあって人気もあって盛り上がってましたよ。ただああいうステージに私はのめり込めないので微妙にテンションが下がりましたが。それをおおごとだと思うかどうかと、フェス会場で「原爆はしょうがないのかー!」と叫ばれることはなんか別の感覚なんだよなあ。これは私が反戦ソングとか嫌いなタチなのでそれだけの好みの問題かもですが。電車男のED聴けたのはちょっと嬉しかった。電車たん萌え。
次に見たいものが特になかったので、ちょっと興味持ってた赤犬見ようとホワイトステージへ。しかしグリーンからホワイトまでけっこうな距離。しかもこれこそ本当に山道と呼ぶにふさわしい山の中を歩いて行ったのでなかなかに疲れた。山道が渋滞してるってなかなかない経験で新鮮でした。
赤犬は、ステージもふざけてて面白くて演奏もうまいしいい感じでした。でもホーン使いまくりの音にはそれほど惹かれず、しばらく見てからまたグリーンへ逆戻り。オアシスでビール買ってイエローカードとKEMURI見てました。KEMURIもいいんだけどやっぱりスカと言うかホーン使うバンドなんだね…。もっとシンプルなギターロックが聴きたかったんだけど。そういう意味ではイエローカードはすごい演奏もうまくていい声で、聴きごたえありました。
レッドマーキュリーへ行ってフジファブリック。ようやく自分的にふつうに楽しみなフェスの状態になってきました。マーキュリーはテントの中だったのでそりゃもう蒸し暑かったですが、いいライブ見れて満足。「銀河」が聴けたのも嬉しかったなー。盛り上がってて楽しかったです。
時間余ったので、キャンペーンでタワレコタオルがもらえるというブースに行ってみたら、ペットボトルの分別作業をしてクイズに答えて正解した人にプレゼント、という、かなりハードルの高いシステムになっていました。他のフェスでも球場でも、タオルってわりと気軽にくれたのでちょっと驚き。でもキュアーまで特に予定もなかったのでむしろ時間つぶせたのはよかったです。世界一クリーンなフェスを目指すフジロックでは、タバコのパックも再利用して来年のトイレットペーパーとしてリサイクルするそうですよ!←クイズの答え。この日の作業で、通常の半年分くらいのエコ精神を使い切った。
そのエコキャンペーンがホワイトステージに行く途中でやってたので、ついでに足を伸ばしてみたら、ユアソンがちょうど終わったところでがっかり。でもユアソンもあれですか、レゲエとかスカ的な音なんですか。だったらいいけど…。
途中でワールドレストラン行ってパエリア買ったりイギリスビール飲んでみたりだらだら。越後もち豚の串焼きおいしかった! ライブの直前に満腹になってると調子悪くするので、21:30はじまりのキュアーのために16:00くらいで食べるのはストップ。
フジは日中ものすごい日差しが強くて、日焼け止め塗ったり日陰に避難したりして対策をしていたのですが、18:00くらいからようやく日も落ちて、シートで快適にゆっくり出来るようになりました。…と思ったら、日が落ちたら今度は急激に寒くなってびっくり。さっきまでダラッダラ汗かいて直射日光よけのために長袖の上着着てたのに、今度は寒くて防寒のためにやっぱり長袖着ましたよ。なんなんだこの気温差は、火星かここは! 昼間は暑かったものの風だけは冷たくて気持ちいい高原の空気だったのですが、夜になるとその冷たい風が冷えた体に直撃。恐るべしフジロック。
がくがく震えながらMUSE見ようと待機。しかし19:20に始まる予定がなかなかメンバーが出てきません。まさかドタキャン!? いやそれはキュアーの方か。ってキュアーがドタキャンしたら困る! と一人であわあわしていましたが、25分ほど押してようやく始まりました。MUSE初めて見ましたが、もっとちゃらついたバンドかと思ってた。何故か。女子供向けみたいな。非常にポップでメロディがはっきりしてて、イギリスのバンドですよね? かっこいい王道のギターロックであったのは嬉しい誤算でした。でっかいビジョンに映る映像がすごい凝った効果入れてもらっててうらやましかったなー、キュアーのときも欲しいと思ったのですがありませんでした。
アンコールを終えて次はキュアーとなったときに場所移動。ちょっと前のほうで見たくてモッシュピットまで行ったのですが、全然余裕でスペースに入れてラッキー。なんか立派な照明機材とかステージセットが組まれているのを見て、キュアーってすごいビッグバンドなんだ…。とあらためて感心しました。いや、ずっと昔からスタジアム級なのは知ってますが実感なかったので。そして以前も書きましたが、SEで流れるニューオーダー。変な選曲ですがちょっと楽しかった。
結局キュアーも30分ほど押して始まりました。しかし最初にスモークの中からメンバーが登場してきたときは、なんともいえない感動であわわわとなりましたよ。ビデオの中でしか知らなかったキュアーと同じシルエットが目の前に。演奏が始まるまでは、ちょっと呆然としてしまいました。
しかし一曲目の「open」で、そこにいて演奏してることを実感し、あとはもう嬉しいばかり。「ファッシネイションストリート」は、私が好きになったきっかけのアルバム「ディスインテグレーション」からで、18年経った今生で聴くことが出来るとは思わなかった。日本食も好きだしこんなタイトルの曲もあるのにどうして23年も来てくれなかったのさと思ってしまう「kyoto song」も披露。典型的ニューウェーヴともいえるひねくれポップの「The walk」や、「In between days」も嬉しいし、「ディスインテグレーション」からの「lovesong」「lullaby」「pictures of you」も感激。最高に盛り上がった「Friday I'm in love」、見世物小屋を思わせる気持ち悪いビデオがたまらない「ネヴァーイナフ」や、可愛くてポップできらきらした「just like heaven」と、もう思っていた以上に素直で嬉しいメニューに休む暇なく大喝采でした。ああもうこのリストの素晴らしさをどうすれば人に伝えられるのか! 別に伝える必要はないか。キュアーファンなら問答無用ですごいと思ってくれるのでしょうが。そして大迫力のギターとドラマチックな構成の「The kiss」も聴けて、本編最後は「end」でした。おおお…。
MUSEがやってくれたから、フェスだけど絶対アンコールある! と思ってクラップしてたらそれほど時間を空けずにロバ登場。アンコール一曲目が「Lets go to bed」ですよ奥さん! ギャーもうダメだ、どうしよう!(どうもしなくていい)さらに「Close to me」「Why can't I be you」のたたみかけ。殺される。死ぬ。こんな名曲というか私の個人的大好きな曲ばかりやってくれるなんて思いもしなかった…でもずっと待ってた甲斐がありましたよ。
ロバはときどき「ありがと」とか「ごめん」(何かミスった?)と日本語を交え、短く英語でもMC。何を言ってたか分かんないなー、でもわりと機嫌よさそうで、walkのときとか楽しそうに踊ってました。
二度目はまさかと思ったら、ほんとにまさかのダブルアンコール。もう日付も変わるころ! 帰りの交通機関の時間なのか、名残惜しそうに客席から去っていく人も何人かいました。ダブルアンコ一曲目は「A forest」。サイモンのキレのいいベースで最後を締める渋い曲ですが、この部分本当にかっこよかった。さすがにロバのギターとの絡みも絶妙で、こういうライブでしか見られない部分を今目の前で見てるんだーとまたしても感動しきりでした。そして、ロバが何か短く話したあと始まった「Boys don't cry」のイントロ…! ヤバイ。もう助けて。こんな初期の代表曲で締めるなんて反則です。でもこんな曲が来たからには本当にもうこれで終わっちゃうんだなとも思って、けど涙は出なかったなー。とにかく嬉しくて楽しくて、最高の気分でライブは終了しました。
先日も書きましたがライブのあと、ステージの端から端まで歩いていって手を振り頭を下げるロバにも感動。客席がとにかく嬉しそうに幸せそうに喜んでいるのは分かってもらえたんだろうな。ロバもにこにこと笑っていたのを覚えています。そして「また23年後に」なんていうロバらしいジョークを言ったあと、「たぶんすぐ」と言ったように聞こえましたこれすごく重要なMCなのに英語分からぬ自分が憎い。「Maybe soon」って言わなかったかなあ、言ったように聞こえたんだけど幻聴かもしれません。
余韻に浸る間もなく、放置してあったシートと荷物をまとめてバス乗り場に直行。来るときでも30分くらいかかった遠い場所なのに、帰りは人も少なく夜道で視界も利かず、さらに出口までは大混雑していたため出遅れて、しかも軽く迷った私はけっこうギリギリの時間に到着でした。それでも出発時刻には間に合って無事苗場をあとにできたわけです。
以前のライジングサンやカウントダウンジャパンのように、目当てがたくさんあってフェスそのものが楽しみ、というのとは違う動機で参加した(しかもフェスに一人参加は初めて)のですが、チケット代が高いのもバスツアーが苛酷なのも猛暑も孤独も目当てバンドが少ないのも、最後のキュアーで全て帳消しになっておつりが来ました。本当に行ってよかった、素晴らしいバンドの23年ぶりの来日を見ることが出来た、そして長いこと好きだったのに見られなかった私がその不満を払拭できた、最高のステージでした。
今は邦楽しか聴かなくなった私が、それだけを目当てにフェスに行けるバンドはもうキュアーだけでしょう。その期待を裏切らないほんとに楽しいライブでした。今度はワンマンで来てくれないかなあ。そして「The lovecats」が聴きたいな。